50代男性が性欲減退する原因と7つの対策
2025年8月12日更新

執筆者

株式会社アルファメイル

NP+編集部

「オトコを科学する」をキーワードに男性の悩みや課題の解決を科学的根拠をもってサポート。運動や睡眠、栄養など、健康に関する正しい知識を提供するためにコンテンツを製作中。

50代の男性が性欲が低下する原因は?

性欲は快適な性生活を送る上で欠かせないものです。

性欲があってこそ男性は勃起することができ、性行為を実施できます。

性欲に欠かせないのが男性ホルモンの代表格であるテストステロンです。テストステロンは筋骨隆々とした男らしい体を作るだけでなく、勃起や精子形成などの男性機能や性欲にも重要な役割を果たしています。

テストステロンによって、脳内に興奮作用や快楽をもたらすドーパミンの分泌が促されるので性欲が高まるのです。

そのため、テストステロンの低下は性欲の減退につながります。

テストステロンの分泌量は20~30代にピークを迎え、その後は加齢に伴って体内で増える活性酸素などにより、テストステロンを作る精巣などがダメージを受けてしまうことで年々減少していきます出典[1]

そのため、40~50代以降は性欲が減退しやすい状態にあるのです。

 

50代男性が性欲を取り戻す対策7選

性欲に欠かせないテストステロンは加齢により減少してしまうホルモンです。

何も対策をしなければ50代以降の方は特に性欲が減退していく一方です。

50代男性が性欲を取り戻す方法を7つ紹介します。

 

1.良質な睡眠を十分に確保する

1つ目は良質な睡眠を十分に確保することです。

テストステロンは眠っている間に最も分泌されるホルモンです。そのため、睡眠の質や時間が低下してしまうとテストステロンも減少してしまいます

2011年にアメリカのシカゴ大学で行なわれた研究では、睡眠時間を1週間1日5時間以下に制限することで、テストステロンが10~15%も低下することが示されています出典[2]

もちろん睡眠には時間だけでなく質も大事です。

寝室の温度や湿度などの睡眠環境を整えたり、睡眠前にリラックスしたりするなどして、良質な睡眠をとることを心がけましょう。

 

2.HIITトレーニングに取り組む

2つ目はHIITトレーニングに取り組むことです。

多くの場合、運動をすると脳が活性化され、テストステロンを合成する指令が増えることでテストステロンが高まります。

中でもおすすめな運動なのがHIITです。

HIITとは、「High Intensity Interval Training (高強度インターバルトレーニング)」の略で、高い負荷の運動と小休憩を繰り返すトレーニング法のことです。

基本的に無酸素運動で行われ、インターバル走・バーピージャンプ・腕立て伏せや腿上げなどのトレーニングが該当します。

2012年にアメリカのノースカロライナ大学で行なわれた研究で、90秒の強度の高いランニングと90秒のウォーキング(休息)を1セットとする運動を約14セット行うインターバル走(HIIT)を行うとテストステロンは1.64倍に増えることが示されています出典[3]

HIITはしっかりと継続して行うことが重要なトレーニング方法です。

週3回を目安に継続して実施することを意識しましょう。

 

3.食事は腹八分を意識する

3つ目は食事は腹八分を意識することです。

テストステロンの低下を防ぐために注意すべきは肥満です。

肥満によって体脂肪が増えるとテストステロンは低下してしまいます出典[4]。なぜなら、体脂肪には、テストステロンを女性ホルモンに変換する酵素が豊富であったり、体内の炎症を増やして精巣にダメージを与えたりする作用があるからです。

2010年にシンガポールのチャンギ病院で行われた研究で、肥満男性が8週間の食事制限を行うと体重が減ることでテストステロンが高まることが示されています出典[5]

体脂肪がつきすぎないように食べ過ぎに注意することが重要です。

 

4.ジャンクフードやお酒を控える

4つ目はジャンクフードやお酒を控えることです。

ジャンクフードやお酒は、体内で酸化ストレスを増やし、精巣にダメージを与えテストステロンを減らしてしまう可能性があります。

例えば、ジャンクフード(ピザやスナック菓子、揚げ物、カップ麺、ファストフードなど)に含まれるトランス脂肪酸は体内で分解されにくく、細胞にダメージを与えやすい油です。血管に炎症を起こし精巣にダメージを与えてしまうことでテステロンを低下させます。

2017年にハーバード大学で行なわれた209人の男性を対象とした臨床試験で、トランス脂肪酸の摂取量が多いとテストステロン値が15%も低くなることが示されました出典[6]

また、2019年にオーストラリアのフリンダース大学の研究ではファストフードを食べると1時間以内にテストステロンが25%も低下してしまうことが明らかにされています出典[7]

お酒については、2004年にオランダ応用科学研究機構(TNO)が発表した論文で、1日のアルコール摂取量が40g以上(ビールだと約1000ml)の男性はそうでない人と比べて、テストステロンが6.8%も低いことが示されています出典[8]

ジャンクフードにしろお酒にしろゼロにする必要はありませんが、ほどほどにするようにしましょう。

 

5.魚を積極的に食べる

5つ目は魚を積極的に食べることです。

魚にはビタミンDやω-3脂肪酸など、テストステロンの分泌UPに効果的な栄養素が豊富に含まれるため、積極的に食べるのがおすすめです。

2024年に発表された静岡大学の研究で、魚の摂取量が多い高齢者ほど、テストステロンが高かったことが示されています出典[9]

ω-3脂肪酸はサバやイワシ、サンマ、マグロなどの青魚に豊富に含まれています。

 

6.毎日25分ほど日光を浴びる

6つ目は毎日25分ほど日光を浴びることです。

日光を浴びると体内で、ビタミンDが合成され、テストステロンの分泌量が高めることができます。

2021年にイスラエルのテルアヴィヴ大学で行なわれた研究では、25分紫外線を浴びるとテストステロンが約1.3倍ほど高まることが示されています出典[10]

最適な日光を浴びる時間は地域や天候、季節等によって異なるので、まずは1日25分を目安に浴びるのがおすすめです。

 

7.最新サプリ成分「テスノア」を摂取する

7つ目は「テスノア」を摂取することです。

テスノアはザクロ由来のプニカラギンを3.5%、カカオ由来のテオブロミンを0.5%含むものと規格されているサプリメントです。

テストステロンの分泌をサポートする作用のある最新のサプリメント素材になります。

2022年にインドのシェティーズ病院が行った研究で、テスノア400mgを56日間摂取し続けるとテストステロンが1.4倍になることが示されています出典[11]

また、別の研究ではテスノア400mgを84日間摂取し続けることで性欲に関するスコアが1.6倍近く増えることが明らかにされています出典[12]

サプリメントはあくまでサポートの役割を担うものです。

サプリメントを摂っているから大丈夫というわけではなく、ここまでに紹介してきた食事・運動などの他の生活習慣の対策が十分に実践できていることが効果を発揮するための前提となります。

その上で「物足りない。効率的に増やしたい」と感じている方は試してみてみてください。
 

まとめ

今回は50代男性の性欲が低下してしまう原因とその対策を7つ紹介しました。

性欲は快適な性生活を送る上で欠かせないものです。

性欲があってこそ男性は勃起することができ、性行為を実施できますが、加齢に伴って、テストステロンが減少すると性欲も低下してしまいます。

何もしなければ低下して行く一方ですが、睡眠や食事、飲酒などの生活習慣を見直すことで対策できる部分もありますので、快適な性生活を送るためにも実践してみましょう。

LINEで専門家に無料相談

365日専門家が男性の気になる疑問解決します
LINEからメッセージを送るだけで薬剤師やパーソナルトレーナー、睡眠指導士やサプリメントアドバイザーなどNP所属の男性ヘルスケアの専門家があなたの疑問や質問に直接回答します!