執筆者
株式会社アルファメイル
NP+編集部
「オトコを科学する」をキーワードに男性の悩みや課題の解決を科学的根拠をもってサポート。運動や睡眠、栄養など、健康に関する正しい知識を提供するためにコンテンツを製作中。
いかには精力効果があると噂されているが…?
刺身はもちろん和え物、煮物、揚げ物、蒸し物などで楽しめる食材として親しまれている「いか」。
最近は巷で「いかには精力効果がある」と噂されているらしいのですが、果たしてそれは真実なのでしょうか?
本当にその効果があるのであれば、具体的にどのような精力効果があるのか気になるところですよね。
そこで本記事では、学術的な見地からいかと精力効果の関係について解明していこうと思います。
いかを美味しく効果的に食べる方法についてもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
いかと精力にまつわる5つの真相を解明
それではさっそく、いかと精力にまつわる5つの真相を紐解いていきたいと思います。
真相1.男らしさの源「テストステロン」の生成をサポート
実は、いかには男らしさを醸し出す男性ホルモン「テストステロン」の生成をサポートする働きがあるのです。
いかには亜鉛が多く含まれており、亜鉛の補給によってテストステロン値が改善されると結論づけた論文もあります出典[1]。
また亜鉛欠乏症の正常な高齢男性に6ヶ月間亜鉛を補給したところ、血清テストステロンが8.3+/-6.3から16.0+/-4.4nmol/Lに増加した研究結果もある出典[2]ほど。
男らしさを醸し出すのには欠かせないテストステロン。
男性らしい肉体の形成、生殖機能の向上、性欲や性衝動の増進にもぴったりな食材ですね。
真相2.生殖機能を向上させる可能性あり
いかは低脂質高たんぱくな食材としてボディビルダーにも人気の食材ですが、実は高たんぱく食材は性機能の向上や筋肉づくりにも貢献します。
8週間にわたって高たんぱく質な食材を摂取し続ける食事療法を実践した研究では、国際勃起機能指数 (IIEF-5) スコアと性欲評価項目(SDI) スコアが優位に改善した出典[3]のです。
筋肉量の維持は男性性機能の低下を予防するのに重要な手段になる可能性があると結論づける研究もある出典[4]ほど、高たんぱく質な食材は生殖機能向上に欠かせません。
いかを食べれば、たくましく男性らしい肉体と若々しい精力のどちらも手に入るでしょう。
真相3.精巣の健康や機能向上にも貢献
意外なことに、いかは精巣の健康や機能の向上にも貢献してくれる優秀な食材なのです。
いかには性機能の向上に効果的な「タウリン」と呼ばれる成分が含まれています。
タウリンは精巣組織の発達・精子形成および成熟を促進し、精巣の構造と機能の老化を遅らせて性的能力を高める効果が期待できる成分出典[5]。
とある研究によると、タウリンは男性の生殖内分泌機能のバランスをとる重要な調節システムであるHPT軸に作用して男性の生殖機能を調節することが証明されました出典[6]。
精巣の健康維持は一見大変ですが、タウリンたっぷりのいかを意識的に摂れば性的健康の維持に役立つでしょう。
真相4.勃起不全改善効果も期待できる
いかに含まれるオメガ3脂肪酸は、なんとEDに悩む人の救世主なのです。
オメガ3脂肪酸が男性の性機能障害の改善効果があると結論づけた研究をご紹介しましょう。
体重が同じネズミ120匹 (雄60匹・雌60匹)に30mg/kgのオメガ3脂肪酸を投与した実験で、なんとオメガ3脂肪酸が性機能障害を引き起こすビスフェノール F(BPF)を破壊することが判明しました出典[7]。
さらに同研究では、オメガ3脂肪酸を投与されたネズミは挿入や射精回数といった性的パフォーマンスも向上したと記述されています。
夜の営みに不安がある人や妊活中の男性は、ぜひいかで精力をつけてみてはいかがでしょうか。
真相5.ただし、いかだけでは精力効果は不十分…
いかにはさまざまな精力効果があることが証明されましたが、実はいか単体でこれだけの効果を得るのは非常に難しいとも言われています。
というのも、いかに含まれるこれらの有効成分はほんのわずかなのです。
タウリンの1日の摂取目安量は一般的な成人で約500~3,000mg程度ですが、イカ100gあたりのタウリン含有量は約350mgしか含まれません。
つまり、精力効果を得るためには毎日大量のいかを食べる必要があります。
そのため、効果を実感するにはいかに含まれるこれらの栄養素が配合されたサプリメントを摂るのがおすすめです。
食材として食べるよりもピンポイントで必要な栄養素を摂取できて、持ち運びもできるため習慣化しやすいでしょう。
いかの精力効果を最大化させる食べ方
続いて、いかに含まれる栄養素の効果を最大限にするためのおすすめの食べ方を2つご紹介します。
茹でるのはNG
いかに含まれる亜鉛は水溶性のため、茹でると貴重な栄養素が水に漏れ出てしまいます。
亜鉛によるテストステロンの生成サポート効果を実感したい方は、生や炒め物で食べるのがベストでしょう。
ビタミンCと一緒に摂る
ビタミンCは亜鉛の吸収率を高めてくれるビタミンです。
いかの刺身や塩焼きにレモンをかけて食べるとより効果アップします。
ただしビタミンCは熱に弱い特性があるため、調理は加熱時間を短くしたり電子レンジ調理を活用したりしましょう。
いかには精力アップ効果あり!ただし即効性はなし…
いかには亜鉛やタウリン、オメガ3脂肪酸といった精力効果がある栄養素が豊富な食材であることが判明しました。
しかし、これらの効果を得るにはあまりにも栄養素が少なく、いかを食べるだけでは即効性を感じられません。
精力アップを狙うのであれば、いかに含まれる有効成分が含まれたサプリメントを取り入れるのがおすすめです。
特に亜鉛やタウリン、オメガ3脂肪酸などが配合されたサプリメントを選ぶのがポイント。
これらの栄養素を上手に活用して、夜の活力や男性らしさを取り戻しましょう。
出典
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