執筆者
株式会社アルファメイル
NP+編集部
「オトコを科学する」をキーワードに男性の悩みや課題の解決を科学的根拠をもってサポート。運動や睡眠、栄養など、健康に関する正しい知識を提供するためにコンテンツを製作中。
女性にとってペニスのサイズや形状は重要なのか?
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性行為の際に男性が勃起したペニスを女性の腟内に挿入することで、男女ともに性的快感を感じることができ、最終的にオーガズムに至ることができます。
そのため、ペニスのサイズや形状は性的快感に影響すると考えられます。
男性はペニスのサイズや形状を気にする人が少なくないですが、女性にとっては重要なのでしょうか?
2002年にフローニンゲン大学医療センターが発表した論文では、理想のペニスについてのアンケートを実施しており、アンケートに回答した女性の77%がペニスの長さは重要ではないと回答し、重要だと回答したのは21%と少数派でした。一方で、長さが重要だと答えた女性は、太さも重要だと回答する傾向にあることが示されています出典[1]。
サイズをそれほど重要と考える女性は少ない傾向でしたが、アンケート調査では自分をよく見せるために参加者が倫理的に良い回答をしようとして本音が分からないこともあります。
今回のケースだと、「ペニスのサイズを気にしないのが、サイズが大きいと考えるよりも良いこと」だと思ってしまうことです。
2013年にオーストラリア国立大学が行った研究では、ペニスのサイズの評価が研究目的であることを伏せて、女性に男性の身体を評価してもらった研究が実施されました。その結果、ペニスの大きさは背の高い男性や肩幅と腰幅の比率が大きい男性的な体型の男性の魅力度を高めることが明らかとなっています出典[2]。
つまり、ペニスの大きさは魅力に与える可能性が示されているのです。
現在のところ明確なコンセンサスは得られていない分野ではありますが、少なくとも女性はペニスの大きさを気にしていないわけではなさそうだと言えます。
研究で明らかになった女性が求める理想のペニス
女性の男性に対する魅力度に男性のペニスの大きさが影響している可能性があります。
女性は大きいペニスに魅力を感じる傾向にあるようです。
研究から明らかにされた女性が求める理想のペニスについて解説します。
理想のサイズは平均よりもやや大きめ

1つ目は理想のサイズは平均よりもやや大きめであることです。
2015年にアメリカのカリフォルニア大学ロサンゼルス校が行った研究では、75人の女性被験者を対象にして勃起時のペニスのサイズの嗜好性を3Dモデルを使用して調査しました。その結果、16cm程度の長さ・12cm程度の周囲長の大きさを好む傾向にあり、平均と同等以上のサイズを好むことが明らかにされました出典[3]。
この結果はアメリカ人を対象にしており、アメリカ人は日本人よりも体格が大きい傾向にあるため、日本人女性も同様のサイズを求めるとは限りません。
日本人男性は12~13cm程度の長さが平均とされていることから、これより少し大きい程度を好む可能性は考えられます。
一時的な関係では少し大きめを好む
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2つ目は一時的な関係では少し大きめを好む傾向にあることです。
先ほど紹介した、2015年のカリフォルニア大学ロサンゼルス校が行った研究で、一時的な関係の際に求めるペニスの長さは長期的な関係で求める場合と比較して0.5cmほど大きいサイズを好む傾向にあることが示されています出典[3]。
つまり、女性は一時的な関係の相手のペニスには、少し大きめのものを好む可能性があるということです。
多くの女性は長さよりも太さの方が重要?

3つ目は多くの女性は長さよりも太さが重要です。
ペニスのサイズには長さだけでなく、大きさ(太さ。幅)も重要です。
2001年にテキサス大学が発表した報告では、ペニスの長さと太さのどちらが重要かアンケートしたところ、50人中45人という大多数が幅の方が重要だと回答しています出典[4]。
十分な太さがあることでクリトリスにしっかり刺激を与えられる可能性があるためだと考えられます。
膣オーガズムを好む女性は長さを重視する

4つ目は膣オーガズムを好む女性は長さを重視する傾向にあることです。
先ほど、長さよりも太さを重視する女性が多いことを紹介しました。
一方で、膣の内側からの刺激から得られる快感「膣オーガズム」を重視する女性は、長いペニスを好む可能性があると言われているのです。
2012年にポルトガルのISPA大学が行った研究では、ペニスが長さと膣オーガズムの頻度が高いことに相関があり、一方でクリトリスオーガズムを含む他の性行動の頻度とは関連していないことが示されています出典[5]。
長いペニスを好むのは本能的により良い子孫を残すメカニズムの仮説の一つと考えられています。
より良い子孫を残す為には、肉体的に健康であり、発達の良いパートナーを得る必要が有り、 その指標の一つがペニス長さに表れているのです。
ペニスサイズのために男性ができること5選
女性は男性のペニスに平均的や少し大きめなサイズのものを求めている傾向があります。
ペニスの大きさを決める要素は大きく2つにわかれ、1つはペニスを包む膜である「白膜」のサイズ、もう1つはペニスに流れる「血液量」です。
残念ながら成人以降で『器』である白膜のサイズが変わることはありません。
しかし、血液量は日々の生活習慣によって高めることが可能です。
次にペニスサイズのために男性ができることを5つ紹介します。
週3~5回程度のランニング
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1つ目は週3~5回程度のランニングです。
ランニングなどのような有酸素運動は、血管の柔軟性が増すため、その結果としてペニスへの血液供給力が高まるので血流改善に効果的です。
2023年にアメリカのベイラー大学が発表した論文で、週に3~5回のランニングを30分以上行うことで勃起機能が改善することが示されています出典[6]。
ランニングやジョギングは場所を選ぶことなく手軽にできる運動です。
継続して行うことが大事なので、ムリのない範囲で日々の生活に取り入れてみましょう。
良質な睡眠を7~9時間確保する
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2つ目は良質な睡眠を7~9時間確保することです。
男性ホルモンのテストステロンには勃起の指令を出す役割があり、テストステロンの作用によりペニスに流れ込む血液量が増えることで勃起できます。
テストステロンは1日の中で眠っている間に最も分泌されるため、睡眠不足だとテストステロンが減ってしまい勃起機能が弱くなってしまうのです。
2011年のアメリカのシカゴ大学の研究で、1日5時間の睡眠が1週間続くだけでテストステロンが10~15%も低下してしまうことが示されています出典[7]。
成人は7~9時間の睡眠時間を取ることが推奨されているので、少なくとも7時間の睡眠時間を確保するように心がけましょう。
ジャンクフードを控える
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3つ目はジャンクフードを控えることです。
ジャンクフードには体内で酸化ストレスや炎症を引き起こす原因となる脂質や糖質が多く含まれています。これらは、血管や精巣にダメージを与え血流を阻害することで勃起に悪影響を及ぼしてしまうのです出典[8]。
2022年に中国の汕頭大学医学院第一附属医院の研究グループが発表した論文では、アメリカにおける2001~2004年の国民健康栄養調査の横断的分析を3,693人を対象に行い、食事性炎症の高さと勃起不全に相関関係があることを示されています出典[9]。
血流に悪影響を与えてしまうので、ピザやスナック菓子、カップ麺などのジャンクフードは控えるようにしましょう。
野菜や果物を積極的に食べる
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4つ目は野菜や果物を積極的に食べることです。
野菜や果物にはポリフェノールの一種であるフラボノイドなどの抗酸化物質が豊富であり、活性酸素を減らし血管を酸化ストレスから守る作用があります。
2018年にギリシャのテッサロニキ・アリストテレス大学が行った研究で、1日あたり50mgのフラボノイド(りんご半分やみかん1個など)を摂取すると勃起不全のリスクが32%も減少することが示されています出典[10]。
農林水産省の「食事バランスガイド」では、1日に野菜350g、果物200gが推奨量となるので積極的に野菜や果物を食べることを心がけましょう。
ブラックVキューブの摂取

5つ目はブラックVキューブを摂取することです。
ブラックVキューブは、日本では黒ショウガやブラックジンジャーと呼ばれるショウガ科の植物である「クラチャイダム」を原料としたサプリメントです。有用成分であるジメトキシンフラボンを5%以上含有しているのが特徴になります。
2012年にタイのパヤオ大学の研究グループは、ブラックVキューブの原料であるクラチャイダムを2ヶ月1日90mg摂取することで、ペニスに送り込まれる血液量が増え、勃起時のペニスの太さや長さがどちらも1cm程度大きくなることが明らかにされています出典[11]。
ブラックVキューブは血管を収縮させるために働く酵素であるPDE5(ホスホジエステラーゼ5)を阻害することで血管の収縮を防ぎ、血流を維持することで勃起力を高めてくれるのです。
一点、注意して欲しいのが効果が期待できますがあくまでサプリメントであることです。
これ一つで解決できるわけではないので、補助的な位置づけとして捉えておくようにしましょう。
結局ペニスの大きさは重要
今回は女性が求める理想のペニスについて紹介しました。
女性は男性のペニスに大きさや太さを求めており、平均的や少し大きめなサイズを好む傾向にあります。
ペニスそのものを大きくすることはできませんが、ペニスに流れる血液量を増やすことで勃起時のサイズを大きくすることは可能です。
運動・睡眠、食生活などの生活習慣を改善することで対策できるので、まずは日々の生活習慣を見直してみましょう。
出典
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