執筆者
株式会社アルファメイル
NP+編集部
「オトコを科学する」をキーワードに男性の悩みや課題の解決を科学的根拠をもってサポート。運動や睡眠、栄養など、健康に関する正しい知識を提供するためにコンテンツを製作中。
ケルセチンとは?

「ケルセチン」は近年、健康意識の高い方の間で注目されている成分の一つです。
植物が紫外線などの外敵から身を守るために作り出すポリフェノール(フラボノイド)の一種で、黄色い色素や苦味の元となる成分です。
ケルセチンは身近な野菜や果物に多く含まれており、特に含有量が多いのはタマネギ(特に外側の茶色い皮)、リンゴ、ブロッコリーなどになります。
ケルセチンは抗酸化作用が高い成分であり、「天然の抗生物質」や「血管の掃除屋」とも呼ばれるほど、多彩な健康メリットが期待されています。
私たちの健康をサポートしてくれるので積極的に摂取したい成分の一つです。
ケルセチンに期待できる7つの効果
ケルセチンは抗酸化作用が高い成分であり、健康の増強のために摂取したい成分です。
血圧の改善や免疫力の強化など健康にポジティブな様々な効果が期待できます。
ケルセチンに期待できる効果を文献を交えながら7つ紹介します。
1.血圧の改善

1つ目は血圧の改善効果です。
ケルセチンが持つ抗酸化作用は、血管を拡張させ血圧を低下させるために重要な役割を担います。
活性酸素などの酸化ストレスから血管内皮の機能を保護し、血管拡張因子である一酸化窒素(NO)の利用能を高めます。また、活性酸素を除去することで血液中の悪玉(LDL)コレステロールが酸化され、血管壁に蓄積し、血管を狭く硬くなるのを防ぐ役割もあるのです。
ケルセチンが血圧を改善するための最適な有効用量は、1日あたり500mg以上であると報告されています出典[1]。
食事から摂取できるケルセチンの配糖体はサプリメントよりも吸収効率が良いことも示されているので、タマネギなどケルセチンを含む食品を料理に取り入れることを心がけましょう。
2.脳神経の保護

2つ目は脳神経の保護です。
2023年に台湾の天主教輔仁大学がまとめた総説では、ケルセチンによる脳神経保護作用のメカニズムがいくつかまとめられています。
例えば、ケルセチンは細胞のエネルギーセンサーであるAMP活性化プロテインキナーゼ(AMPK)を活性化し、炎症や酸化ストレスを抑制することで、神経細胞の生存を助けます。また、炎症反応を引き起こす経路を抑制することで、慢性的な炎症が引き起こす脳へのダメージ(神経毒性)を軽減することも示されているのです出典[2]。
脳神経を保護する効果があるので、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患などの安全で効果的な補助療法となる可能性も示唆されており、ケルセチンは多角的な抗炎症アプローチを通じて、脳の健康維持に寄与すると期待されています。
3.免疫の強化

3つ目は免疫の強化です。
2023年に韓国の忠北大学校の研究グループがまとめた総説では、ケルセチンは複数の作用で免疫機能を強化することが報告されています。
一つは抗酸化作用による細胞保護です。活性酸素による細胞のダメージを防ぎ、免疫細胞が正常に機能できる環境を維持します。また、ウイルスの
の細胞内への侵入を阻止したり、ウイルスの増幅や感染時の過剰な炎症反応を抑制したりするなどの効果もあることが報告されています出典[3]。
ケルセチンは直接的な抗ウイルス活性と免疫系を高める作用を持つことで、免疫力を総合的に高めることが期待できる成分です。
4.関節の保護

4つ目は関節の保護です。
関節痛の主な原因の一つは、過剰な炎症反応によって軟骨が分解されることです。
2024年に浙江中医药大学の研究グループが行った研究で、ケルセチンが滑膜細胞の炎症を抑制し、関節リウマチに伴う関節の損傷を保護する効果を持つことが示されています出典[4]。
炎症の抑制だけでなく、軟骨を分解する酵素の活性を阻害する軟骨の保護や酸化ストレスの軽減により関節組織の細胞へのダメージを防ぐなどの作用も関節の保護効果に寄与しています
5.記憶力の改善

5つ目は記憶力の改善効果です。
2018年に北京大学が発表した総説には、ケルセチンが学習および記憶能力を向上させ、認知機能の低下を改善する可能性が示されています出典[5]。
これにはケルセチンの持つ、強力な抗酸化作用と抗炎症作用が関わっているのです。
脳内の酸化ストレスを軽減することで、加齢やストレスなどによる神経細胞のダメージを抑制したり、血管内皮機能を改善することで、脳への酸素や栄養の供給をスムーズにしたりする効果が脳の活性化や記憶力改善に寄与していると考えられています。
6.骨の強化

6つ目は骨の強化です。
2024年に河南中医药大学が発表した総説ではケルセチンが、複数の研究から骨粗鬆症の予防と治療において多角的な治療ポテンシャルを持つことが示されています出典[6]。
ケルセチンは主に「骨形成の促進」と「骨吸収の抑制」という2つの側面から骨の健康に寄与します。新しい骨の形成を助ける一方で、骨を壊す破骨細胞の活動を抑えることで、骨密度の低下と骨組織の微細構造の劣化を防いでいるのです。
7.肌荒れの改善

7つ目は肌荒れの改善効果です。
2025年にインドネシアの国立研究革新庁の研究グループが発表した論文では、ケルセチンが、肌荒れや慢性的な皮膚炎症の改善に極めて有効であることが示されています出典[7]。
ケルセチンは炎症を引き起こす主要な経路であるNF-κBシグナルを阻害することで、赤みやかゆみの原因と炎症性サイトカインの放出を強力に抑制します。また、皮膚のバリア機能を維持するために不可欠なタンパク質の合成を促進し、外的刺激から肌を守る力を高める効果もあるのです。
ケルセチンは副作用の少ない天然由来の抗炎症成分として、敏感肌やアトピー性皮膚炎の症状緩和、さらには日常的なスキンケアにおける新たな選択肢となることが期待されています。
まとめ
今回はケルセチンに期待できる7つの効果を紹介しました。
ポリフェノールの一種であるケルセチンは、高い抗酸化や抗炎症作用があり、健康意識が高い方の間で注目されている成分です。
血圧の改善、免疫の強化など様々や効果が期待できます。
ケルセチンはタマネギ、リンゴ、ブロッコリーなど身近な野菜や果物に豊富に含まれるので、日々の食事で摂取できるように意識してみましょう。
出典
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