執筆者
株式会社アルファメイル
NP+編集部
「オトコを科学する」をキーワードに男性の悩みや課題の解決を科学的根拠をもってサポート。運動や睡眠、栄養など、健康に関する正しい知識を提供するためにコンテンツを製作中。
うなぎの精力効果はただの噂とは言い切れない
昔からうなぎは”精が付く食べ物”として有名ですよね。
しかし、皆さんはうなぎを食べて精力が高まっている人を見たことがありますか?
おそらく、多くの人は「単なる一般常識」として捉えているだけで、実際に精力が高まっている人や、ましては実感した人なんていないのではないでしょうか?
とはいえ、全く効果がない物が伝えられているとも思えません・・。
日常的な話題にならないだけで、本当に食べた人の精力が高まっている可能性も十分あります。
実際のところどうなのでしょうか?
うなぎで精力が高まると言われる3つの理由
さて、なぜ「うなぎで精力が高まる」と噂れるのでしょうか?
調査したところ、決定的な3つの理由が浮き彫りになりました。
順番に見ていきましょう。
1.精力に良さそうな栄養素が豊富
まずは含まれる栄養素がポイント。
そもそもうなぎには精力に良さそうな栄養価が豊富に含まれているんです。
例えば牡蠣に含まれることでも有名な「亜鉛」を初めとした、カルシウムやカリウム、ナトリウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富。
さらには活力源とも言える、エネルギー代謝に関わる「ナイアシン」などのビタミンB郡も含まれていますね。
また、脳機能にもポジティブなDHAやEPAなどの抗酸化作用が強い不飽和脂肪酸までたっぷり入っています。
要するに、男性のパフォーマンスにポジティブな栄養素が充実しているんです。
食材として優秀であるからこそ、精力効果が期待されているわけですね。
2.栄養不足の時代だからこそ重宝された
では、うなぎの精力効果は、科学が進んで”栄養素”の存在が明らかになった現代だからこそ注目されているのでしょうか?
いいえ、実はうなぎはかなり古くから愛されている食材なんです。
諸説ありますが、約5000年前の遺跡からうなぎが食されている形跡が発見されています。
さらに、少なくとも江戸時代にはうなぎが精力に良いとして重宝されている記録までありました。元禄10年(1697年)刊の書物「本朝食鑑」にも、うなぎは性的機能を高めると記載があるんです。
なぜ栄養素の存在が知られていない当時の人たちからも人気だったのでしょうか?
鍵を握るのは当時の人々の食生活。食材に限りがある時代では、慢性的に栄養が足りていない人が多かったと考えられます。
そんな中で高栄養価なうなぎは、「食べるとなぜか元気になる不思議な魚」として広まっていくのは自然な流れでしょう。
例えば「亜鉛」。亜鉛が不足すると、性欲や勃起力などの男性機能に重要な「テストステロン」と呼ばれる男性ホルモンが減ってしまいます。
逆に言えば亜鉛不足が解消されれば、精力アップを実感する可能性は高い。実際の実験でも、亜鉛不足の男性に6週間亜鉛を摂取させたところ、テストステロン量の向上や性機能の改善が確認されているんです出典[1]。
昔の人にとっての貴重な栄養源だったからこそ、精力食材として注目されたとも考えられるわけです。
3.「夜のお菓子」の影響も大きい
うなぎの精力効果をさらに強く印象付けた存在もあります。
その名も、昭和のお菓子「うなぎパイ」。
うなぎパイは「夜のお菓子」というキャッチコピーで販売されたお菓子です。
このフレーズのインパクトが強すぎて、うなぎと言えば精力だとイメージが根強く定着したんです。
しかし、実は「夜のお菓子」は性欲や勃起力ではなく、「夜の落ち着いた時間に家族で食べるお菓子」という意味・・。
うなぎパイは“夜のお菓子”のキャッチコピーの元、浜松で育ち、61年間多くのお客様にご愛顧いただきました。還暦を過ぎてなお、さらなる挑戦をしようと缶入りうなぎパイを販売いたします。
そもそも“夜のお菓子”とは『一家団らんのひとときにうなぎパイを囲み皆さまに楽しんでいただきたい』と名づけたもの。出典[2]。
キャッチコピーだけが独り歩きして、精力的な効果がある製品だと世間に印象を植え付けたわけですね。
精力向上には日々の積み重ねが大切
さて、ここまでうなぎと精力の関係についてみてきました。
結論、うなぎを食べたからといって著しく精力が高まるわけではない事がわかりましたね。
そもそも性欲や勃起力の回復を感じたのは、栄養が不足していた時代の人たち。
現在のしっかりと栄養が補給できている人がうなぎを食べたところで大きな変化は期待できないんです。
もちろん不足している人にとっては効果はあるかもしれません。ですが、栄養素は毎日の継続した補給が重要なので、1食だけでは意味がない・・。
うなぎを毎日食べるのは現実的ではありませんよね。
性欲や勃起力等の精力を高めるためには、テストステロン等の根本的な要素を高める習慣作りが大切です。
本メディアでは、テストステロンを高める取り組みも紹介しているので、ぜひ読んで見て下さい。
出典
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