執筆者
株式会社アルファメイル
NP+編集部
「オトコを科学する」をキーワードに男性の悩みや課題の解決を科学的根拠をもってサポート。運動や睡眠、栄養など、健康に関する正しい知識を提供するためにコンテンツを製作中。
はじめに
最近テストステロンというワードをよく目にするようになりましたね。テストステロンと聞くと精力や筋力などの男性的特徴を連想する方が多いのではないでしょうか?
テストステロンとは男性ホルモンの一種であり、一言で説明するのであれば男性と女性の違いを創り出す性ホルモンです。最も身近な例としては、思春期の体や心の変化でしょう。
思春期に入る10歳前後から筋肉が発達し始め、骨格はゴツく男らしくなり、声も低く、体毛も増え始めます。さらに性に興味を持ちだし、精通し、性器のサイズも毎年大きくなっていきます。これはすべて同時期に大量に分泌されるテストステロンの影響によるものです。
実際にオーストラリアの研究機関が2014年に発表した調査によれば、男子は思春期の間に男性力の源であるテストステロン値はなんと約30倍まで増加することが確認されています出典[1]。
もちろんテストステロンとは思春期以降もずっと増え続けるわけではなく、30歳前後からは低下のフェーズに突入します。実際にハーバード大学医学部(Harvard Medical School)は、成人後はテストステロン値が毎年1%ずつ低下していき、70歳になる頃にはピーク時よりも30%も低下すると発表しています出典[2]。
体や心を男らしくする働きのあるホルモンが成人後に低下することで中年太りや性欲や活力の減退などの中高年男性特有の悩みが増えていくという仕組みです。
このように男性のQoL(生活の質)はテストステロンに支配されているといっても過言ではないでしょう。
実はこの支配の範囲が年収に影響するのではないか?という話に近年注目が集まっているのです。今回はそんなテストステロンと年収の関係性について紹介をさせていただきます。
テストステロン値が高い程年収は高いのか?
では実際にテストステロンの値と年収に関係性はあるのでしょうか?2021年にイギリスのブリストル大学(University of Bristol)は、テストステロン値が高い男性ほど世帯年収は高く、高級住宅街に住み、大学卒業率も高く、専門知識を必要とする職業に就いている割合が高いと発表しています出典[3]。
また、金融トレーダを対象とした別の研究でも、テストステロン値の高さと一日に生み出す利益額の大きさに関係性があることが確認されています出典[4]。
最近ではビジネスエリート向けの雑誌でもテストステロンの重要性がテーマになることは非常に多く、仕事のパフォーマンスを求める男性陣からも注目が集まっているのが現状です。少し前まではテストステロンは勢力の源であるセックスホルモンとしての認知度が高かったですが、最近ではテストステロンはサクセス(成功)ホルモンとしても知られるようになってきました。
実際に海外では富裕層向けのプライベートクリニック等も流行りつつあり、医療の力を借りてテストステロン補充を行い、ビジネスパフォーマンスを維持する経営者も増えているようです出典[5]。
では一体男性的特徴を色濃くするテストステロンがなぜビジネス領域での成功やそれによる高い年収に寄与するのでしょうか?
テストステロンが年収を上げる4つの可能性
テストステロンが年収を上げるのか?それとも年収が高い男性のテストステロン値が高いのか?残念ながらこの二つを繋ぐ因果関係を完璧に調査した臨床データは存在していません。
一方で一般的に仕事ができる人の特徴や特性をブレークダウンしていき、それらの要素にテストステロンがどう関わっているのか?という観点であれば、信頼性の高いデータは複数存在します。
今回は生まれつきのお金持ちや宝くじで高額当選したという先天的要素や運要素を除外し、ビジネスパフォーマンスや能力といった後天的かつ再現性の高いテーマにフォーカスして、テストステロンとの関係性を分析、解説していこうと思います。
1.毎日体が健康な状態で出社できる
年収を計算するための最もシンプルな公式は「仕事の単価×時間」となるのではないでしょうか?つまり仕事を休まずに毎日稼働するということは何よりも重要な要素です。
日本でも無事これ名馬という言葉が古くから使われているように、しっかりと稼ぐ優秀なビジネスマンは能力以上に健康が大切。
実際に国内大手の就職情報プラットフォームであるVorkers(オープンワーク株式会社)による調査でも、年収2,000万円までは月の残業時間が長くなり続ける傾向があるということが確認されています出典[6]。一般に日本の平均年収レンジである300~500万円の層と、1,500~2,000万円の高年収層の毎月の残業時間では15時間分の差があるようです。
体が弱く病弱ではハードワークに耐えるのはもちろん難しいでしょう。
実はテストステロンは病気をせずに毎日しっかりと出社するうえで非常に重要なロールを果たしています。実際に2023年にベイラー大学(Baylor University)は、テストステロン値の低下は様々な感染症や慢性疾患、さらには死亡率の増加に繋がると発表しています出典[7]。
タイムリーなトピックとしては新型コロナウイルスとの関係性を調査した研究データがあります。カタールの医療機関であるHamad Medical Corporationの研究によれば、テストステロン値が低い男性の方が新型コロナウイルスが重症化しやすく、死亡率が高いといった研究データが確認されています出典[8]。
健康は高収入を狙うビジネスマンにとってはキホンのキ。適切なテストステロン値が高収入獲得への第一歩になる可能性は高そうですね。
2.ストレスに強い
ストレスに耐えられず、うつ病になってしまったり会社に行けなくなってしまっては、収入をアップさせるどころかお金を稼ぐことすら難しくなってしまいます。
アメリカのマイクロソフト社が運営する世界最大級のeラーニングサービス、LinkedIn Learningの研究では、収入が増えると一般的にストレスレベルも高くなることが明らかになっています。実際、年間35,000ドル~50,000ドルの収入の人のストレスレベルと年間200,000ドル以上の収入の人のストレスレベルでは20%以上の差があるようです。出典[9]つまり高い収入を得る仕事になればなるほどストレスが増えるという現状。ストレスに強くなくては、高い収入を得る仕事をすることは難しいでしょう。
実はテストステロンがストレス耐性に大きく関係していることがわかっています。オーストリアのある研究機関をはじめとする研究では、テストステロンはある社会的ストレスに直面した時、ストレスの上昇を抑えることが明らかになっています出典[10]。
人の体はストレスを感じた時にコルチゾールと呼ばれるホルモンを分泌します。そのコルチゾールが過剰に分泌されるとストレス耐性の低下や抑うつ、不眠などの問題につながってしまうのです。これらの問題は仕事でのパフォーマンスにネガティブに働いてしまうでしょう。
ストレスに打ち勝ち、常に健康な精神状態で働くためにはテストステロンは必要不可欠な要素になりそうです。
3.優れた言語能力
人に物事を伝える時や文章を書く時、自分の意見を伝える時に必要な言語能力。高収入を狙うためには正確で上質な資料の作成やクオリティの高いプレゼンの発表、自分の意見を他者にはっきりと伝えることは必要不可欠です。さらに、言語化能力はアウトプット時だけでなく、言語を理解する時にも重要な役割を果たすのです。上司の言葉や指示内容の素早い理解は仕事の速さにも直結します。
アメリカのイリノイ大学(University of Illinois)心理学部の研究では、言語能力を含む認知能力が学業及び職業でのパフォーマンスにどのように関係しているのかを調査したところ、強く関連していることが明らかになっています出典[11]。
さらに、ハーバード大学の卒業生の年収を調査したところ、言語能力を根幹とするコミュニケーション能力が高い人は、コミュニケーション能力が低い人に比べて1.85倍の年収を得ていることがわかりました出典[12]。
高収入を狙ううえで言語能力は非常に重要な要素。実は、テストステロンと言語の力は互いに関わりあっているのです。
事実、ハンブルク大学(University of Hamburg)がアメリカ軍の退役軍人を対象として行った研究では、テストステロンレベルが高い人ほど、言語能力が高くなることが確認されています出典[13]。
言語能力はあらゆる場面で必要な超重要スキル。テストステロンが高収入を狙うために仕事の速さや発言力のカギを握っているかもしれません。
4.高い社交性
職場で一番重要な要素であり、一番難しいのが人間関係。人との繋がりや信頼の獲得など、上手な人付き合いをするうえで社交性は非常に重要です。そんな社交性は高い年収を得るために大きなタスクを果たしています。
ウィスコンシン大学(Wisconsin State University)が社交性が所得にどのように影響するのかを調査した研究では、幼いうちから社会的交流が多く、社交性が高い人は将来の収入と正の相関があることを発表しています出典[14]。
さらに社交性の一つの指標ともいえる友人の多さと収入にも関係があるようです。ベトナム国家大学(Vietnam National University)のある研究では収入が高い人ほど、友人や社会的つながりが多いことが示唆されています。出典[15]やはり、社交性すなわち人付き合いの上手さは収入に大きく関係していることがわかります。
実はテストステロンが社交性及び人付き合いの上手さにも重要な役割を果たしているかもしれません。
カナダのモントリオール大学(University of Montreal)の研究では13歳の男の子に、見知らぬ同級生4人と1日かけて研究室を訪問させたところ、他者から社交的であると判断された男の子はほかの男の子に比べてテストステロン値が高いことがわかりました出典[16]。
さらにイギリスのシェフィールド大学(The University of Sheffield)をはじめとするセネガル人男性と対象とした研究では、その集団の中で外向性が上位25%以内の男性はテストステロン値がほかの集団よりも平均29%高いことが報告されています出典[17]。。
職場で人間関係を上手にやっていくために必要な社交性。この能力にもテストステロンが関係しているのです。やはりテストステロンは侮れません。
どうしたらテストステロンを高めることができるのか
テストステロンが収入に大きく関係していることをご理解いただけたかと思います。そこで皆さんが気になるのは、「どうしたらテストステロンを高めることができるのか」という点ではないでしょうか。
一般的には7~8時間の睡眠、筋トレなどの適度な運動をすることが挙げられます。しかし、仕事やプライベートなど忙しい毎日を送られている皆さんにとって長時間の睡眠や運動時間の確保は難しいのではないでしょうか。
そこで弊社では皆さんのライフスタイルやお悩みをお聞きしながら、お客様にとってベストなテストステロンブースト方法について相談窓口を設けております。さら、人には相談しづらい男性特有の悩みまでヘルスケアの専門家が相談を受け付けております。ぜひお気軽にご相談ください。
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