執筆者
株式会社アルファメイル
NP+編集部
「オトコを科学する」をキーワードに男性の悩みや課題の解決を科学的根拠をもってサポート。運動や睡眠、栄養など、健康に関する正しい知識を提供するためにコンテンツを製作中。
初体験でたたない原因3選
勃起が正常に起こることでペニスを女性の膣内に挿入できるので、勃起は性行為の成功に欠かせません。
初体験の場合、緊張や不安など様々な原因で残念ながらたたなくなってしまうことがあります。
まずは初体験でたたなくなってしまう原因を3つ紹介します。
1.緊張や不安により自律神経が乱れている
1つ目は緊張や不安により自律神経が乱れていることです。
正常な勃起が起こるためには自律神経(交感神経と副交感神経のバランス)が乱れていないことが大事です。
「初めての性行為で緊張している」、「相手を満足させられるか不安がある」等の心理的ストレスは自律神経を乱れさせてしまいます。
2021年のポルトガルの研究グループの発表で、緊張などで心拍が高まった状態だと勃起不全のリスクが高まることが明らかにされています出典[1]。
自律神経が乱れてしまうと「勃起せよ!」との指令が上手く伝わらなくなったり、興奮状態が維持できなくなったりすることで、勃起が持続できなくなってしまうのです。
2.性行為に過度に期待しすぎている
2つ目は性行為に過度に期待しすぎていることです。
初めての場合、性行為にいろんな期待を抱いている人もいるでしょう。
しかし実際の性行為は、ポルノほど刺激的でなく、ペニスにかかる圧もそれほど大きくありません。
では、期待しすぎてしまうのはなぜでしょうか?
答えは、不適切な方法でのオナニーです。
具体的には、ペニスに強い刺激を与える床オナや高速ピストンであったり、脳を過剰に興奮させるポルノを見たりすることなどです。
2024年に中国の中山大学の研究グループが発表した論文で、不適切な方法でのオナニーは勃起不全(ED)のリスクを高めることが示されています出典[2]。
また、2014年にドイツのマックスプランク人類開発研究所が発表した論文では、刺激の強いポルノの画像や動画を見過ぎると脳の神経細胞が集まる領域である灰白質が小さくなってしまうことで、性的興奮しにくくなることを示しています出典[3]。
性行為での実際に感じる刺激とイメージしていたものとのギャップにより、十分に満足できず勃たなくなってしまうのです。
3.デート中にお酒を飲んでいる
3つ目はデート中にお酒を飲んでしまっている可能性です。
性行為の前に雰囲気作りのためにお酒を飲むこともあるでしょう。
しかし、お酒に含まれるアルコールの悪影響により勃起機能が低下するおそれがあります。
そもそも、勃起が正常に起こるには性的興奮を感じることで、性欲に関わる男性ホルモンであるテストステロンが分泌されなければなりません。テストステロンによって血管が拡張されることでペニスに血液が流れ込み、ペニスは太く・硬く勃起します。
1984年にフィンランドのヘルシンキ大学が行った研究で、アルコール摂取の2時間後にはテストステロンが急性的に低下することが示されています出典[4]。
つまり、アルコールによりテストステロンが低下してしまい勃起が起こりにくくなるおそれがあるのです。
次のセックスを成功させる4STEP
ここまで、初体験でたたなくなってしまう原因を3つ紹介しました。
緊張や不安などもあるので初めは誰しも上手くいかないことはあります。
何度も失敗したくないものですよね。
次のセックスを成功に導くための4STEPを紹介します。
STEP1:身体には問題がないことを確認する
最初のSTEPは身体的に問題がないことを確認しておくことです。
EDは発症する原因によって2つに分かれます。
1つ目は精神面が原因の「心因性ED」で、もう一つが身体面が原因となる「器質性ED」です。
初体験での悩みは若い人に多く、身体は健康である場合がほとんどであり、初体験でたたない場合は心因性EDの可能性が高くなります。
そのため、基本的には心因性EDの対策をすれば大丈夫です。
しかし、器質性EDの対策とは全く異なるため、念のために身体面に問題がないかチェックしておくのをオススメします。
器質性EDか心因性EDかを切り分ける上での1つの指標は、「朝立ちを確認すること」です。
朝立ちは睡眠中(無意識下)で生じる勃起現象であり、心理的な要素の影響を受けず発生するため、朝立ちがあれば身体に問題はないことが分かります。
STEP2:セックスに対する認識を改める
次のSTEPはセックスに対する認識を改めることです。
身体に問題がないことが分かれば、次にやるべきことは心理的不安を取り除くことになります。
重要なのはセックスに対する認識を改めることです。
誤ったセックスの認識とは、セックスの際に「男性が頑張らなければ」、「上手くしなければ」などのセックスに対して自らプレッシャーを与えるような考え方です出典[5]。他にもペニスの硬さや大きさを気にしすぎてしまうのも当てはまります。
セックスは男性だけが頑張る必要もありませんし、上手くやらなければならないものでもありません。
パートナーとの仲を深めるための行為として、プレッシャーや不安を感じずに、リラックスしながら楽しんで行うのが大事です。
STEP3:デートまでポルノや過激な自慰行為を控える
3つ目のSTEPはデートまでポルノや過激な自慰行為を控えることです。
先程も解説しましたが、刺激的なインターネットポルノは脳を麻痺させ現実の女性に対して興奮しにくくします。
また、不適切な自慰行為はペニスの感度の閾値を高めてしまい、パートナーの手で触れられたりだけでは反応しなくなってしまう恐れがあります。
脳やペニスの感度を高めるためにも、次のデートまでは、過激なポルノや不適切な自慰行為は控えることをオススメします。
STEP4:デート当日は性機能を下げる行動を避ける
最後のSTEPとして実践して欲しいのは、デート当日は性機能を下げる行動を避けることです。
先程、お酒を飲むことはたたなくなる原因の1つだと紹介しました。
お酒を飲む以外にも、テストステロンが低下することでデート当日の性機能が低下してしまう行為はあります。
例えば、ジャンクフードの摂取です。
2019年にオーストラリアのフリンダース大学の研究では、摂取して1時間後にはテストステロンが25%も低下してしまうことが示されています出典[6]。
他にもテストステロンは睡眠中に合成されるので睡眠不足は大敵です。
2011年にアメリカのシカゴ大学で行なわれた研究では、睡眠時間を1週間1日5時間以下に制限することで、テストステロンが10~15%も低下することが示されています出典[7]。
デートの前はしっかりと睡眠をとり、食事にも気をつけるようにしましょう。
まとめ
今回は初体験でたたなくなってしまう3つの原因と次のセックスを成功させるための4STEPを紹介しました。
初体験では緊張や不安などから、残念ながらたたなくなってしまう人もいるでしょう。
しかし、セックスに対する考え方を改めたり、デート前や中のコンディションを整えるなどすれば、次回セックスを成功に導くことができます。
充実した性生活を送るためにも日々の生活から意識してしっかりと対策しておくようにしましょう。
出典
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