

執筆者
株式会社アルファメイル
NP+編集部
「オトコを科学する」をキーワードに男性の悩みや課題の解決を科学的根拠をもってサポート。運動や睡眠、栄養など、健康に関する正しい知識を提供するためにコンテンツを製作中。
そもそも中折れはなぜ発生するのか?
性行為の際に勃起がしっかりと持続してることは男女とも満足の行く性生活を送る上で必要不可欠です。
「中折れ」が起こると勃起が持続できなくなり、性行為が継続できず、性的満足度を低下させる要因となります。
中折れの原因は様々ありますが、代表的な3つの原因を紹介します。
身体の衰えが発生している
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1つ目は身体の衰えが発生していることです。
そもそも勃起は性的興奮を感じることで分泌されたテストステロンがペニスの血管に作用し、血管が拡張され、ペニスに流れ込む血液が増えることで起こります。
そのため、テストステロンや血流など、正常な勃起の発生に必要な身体的要素が低下していると勃起が維持できなくなるのです。
2008年にイタリアのフィレンツェ大学が発表した論文では、55歳以上ではテストステロンが低下しており、26%に射精しにくさ(オーガズムに達しにくい。いきにくい)が認められることが報告されています出典[1]。
また、2024年に中国の華中科技大学が行った研究では、勃起不全と血管パラメータの悪化には相関関係があることが示されています出典[2]。
テストステロンや血流など身体的に問題がある場合は、これらの対策が中折れを防ぐために重要です。
メンタルが安定していない

2つ目はメンタルが安定してないことです。
勃起は、脳からの「勃起せよ」という指令が続くことで生じる現象です。
精神的に不安定だと性行為中に不安や恐れが頭によぎり、集中できなくなります。そうするとうまく指令を伝えることができず、中折れ(萎えてしまう)が生じてしまいます出典[3]。
つまり、正常な勃起が起こるためには自律神経(交感神経と副交感神経のバランス)が乱れておらず、リラックスした状態であることが大事なのです。
自慰行為で強い刺激を与えている

3つ目は自慰行為で強い刺激を与えていることです。
自慰行為でペニスを強く握っていたり、過激なポルノを視聴していたりすると、実際のセックスでは物足りなさを感じてしまい、興奮が冷めてしまい、中折れに繋がってしまいます。
2024年に中国の中山大学の研究グループが発表した論文で、不適切な方法での自慰行為をしていると10%以上で勃起不全(ED)が認められることが示されています出典[4]。
誤解しないでいただきたいのは、自慰行為自体が悪いのではなく、方法(やり方)が大事なのです。
中折れはサプリメントで改善できるのか?
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中折れは勃起が継続できない状態なので、性行為が上手くいかなくなり、性的満足度が低下してしまいます。
では、中折れはサプリメントで改善できるのでしょうか?
答えは一部イエスです。
メンタルや自慰行為が中折れの原因の場合は難しいです。
しかし、テストステロンや血流の低下など身体的な衰えが原因の場合は、サプリメントで改善することは可能となります。
そのため、サプリメントとしてはテストステロンや血流を向上させる効果のあるものを摂ることが重要になります。
中折れ対策におすすめのサプリメント成分7選
性行為時の性的満足度を高めるために中折れ対策は重要です。
中折れの原因が身体的な衰えに起因する場合はサプリメントを摂取することで改善することが可能です。
次に、中折れ対策におすすめのサプリメント成分を7つ紹介します。
1.テスノア

1つ目はテスノアです。
テスノアはザクロ由来のプニカラギンを3.5%、カカオ由来のテオブロミンを0.5%含むものと規格されているサプリメントです。
2023年にインドのカシーメディケア病院が行った研究で、400mgのテスノアを3ヶ月近く摂取することで勃起機能が2倍以上も高まり、性的満足度が高まることが示されています出典[5]。
テスノアはテストステロン合成を促進する作用とテストステロン減少を食い止める作用により、テストステロンを増やしてくれるのです。
2.バイオドーパ

2つ目はバイオドーパです。
バイオドーパはムクナ豆から抽出されるL-DOPAを30%含むものと規格化されているサプリメントです。
2024年にインドのNEIAHがまとめた総説では、ムクナ豆の抽出物を摂取することでドーパミンやテストステロンが増え、性的興奮度が高まることが複数の研究で報告されています出典[6]。
バイオドーパに含まれるL-DOPAが体内でドーパミンを合成する際の原料となるので、ドーパミンやテストステロンが増えるのです。
3.LJ100

3つ目はLJ100です。
LJ100は「トンカットアリ」と呼ばれる植物の根から抽出された有効成分が規格されたサプリメントです。
2021年にブラジルのサンタカタリーナ州立大学で行われた研究では、200mgのトンカットアリの抽出物を6カ月間摂取すると50%もテストステロンが増え、勃起機能などの男性機能が高まることが報告されています出典[7]。
LJ100は加齢に伴い増えるSHBGとテストステロンの結合を防ぐと考えられていることから、中高年の人と相性がよいサプリメントでもあります。
4.テストフェン

4つ目はテストフェンです。
テストフェンは西アジアや東南ヨーロッパを原産とするマメ亜科の植物「フェヌグリーク」という植物の種子の抽出物エキスのうち、フェヌサイドと呼ばれるサポニン化合物を50%含有するものです。
2023年に中国の華中科技大学が発表した総説によると、テストフェンを摂取すると性的興奮やオルガスムのスコア、勃起機能が高まることが複数の研究で報告されています出典[8]。
テストフェンに含まれるジオスゲニンという天然のステロイド化合物の作用でテストステロン合成が増えるのです。
5.ブラックVキューブ

5つ目として紹介するのはブラックVキューブです。
ブラックVキューブは、日本では黒ショウガやブラックジンジャーと呼ばれるショウガ科の植物である「クラチャイダム」を原料としたサプリメントです。有用成分のジメトキシンフラボンを5%以上含有するように規格化されている点が特徴になります。
2012年にタイのパヤオ大学の研究グループは、ブラックVキューブの原料であるクラチャイダムを2ヶ月1日90mg摂取することで、ペニスに送り込まれる血液量が増え、勃起時のペニスの太さや長さがどちらも1cm程度大きくなることが明らかにされています出典[9]。
効果のカギとなっているのは血管を収縮させるために働く酵素であるPDE5(ホスホジエステラーゼ5)の阻害です。
PDE-5はペニスに多く存在している酵素であり、勃起を終わらせるために血管を収縮させる働きがあります。
ブラックVキューブがPDE5を阻害することで血管が収縮するのを抑えるので、血流が維持でき中折れを防ぐ(勃起力を高める)ことができるのです。
6.オキシストーム

6つ目はオキシストームです。
オキシストームは赤ほうれん草(レッドスピナッチ)から抽出されたエキス粉末です。
原料である赤ほうれん草は、体内で血管拡張物質であるNO(一酸化窒素)を産生するのに必要なNO3(硝酸塩)を豊富に含みます。
2016年にアメリカのオーバーン大学が行った研究で、1000mgの赤ほうれん草抽出物を摂取すると体内の硝酸塩が2.5倍になり、血流が13%も高まることが報告されています出典[10]。
NO3が供給されることでNOが増えるので、血管が拡張され血流がよくなるため、中折れ改善につながるのです。
7.シトルリン

最後に紹介するのはシトルリンです。
シトルリンはアミノ酸の一種であり、体内で血管拡張物質であるNOを産生する時の原料となる物質です。
2011年にイタリアのフォッジャ大学で行われた研究で、シトルリンを1日に1.5gを1ヶ月間摂取し続けると勃起機能の改善が被験者の50%に認められ、勃起時のペニスの硬さが高まることが報告されています出典[11]。
シトルリンは食事から摂取することもできますが、一日の摂取量の目安である800mgはメロン約1個やキュウリ約50個に相当するので全部を食事から取るのは現実的ではありません。
中折れ改善のためには、足りない分をサプリメントで補うようにするのが理想的です。
中折れ対策に最適なサプリを選ぶには?
今回は中折れ対策におすすめなサプリメント成分を7つ紹介しました。
性行為の際に勃起がしっかりと持続してることは男女とも満足の行く性生活を送る上で必要不可欠です。
「中折れ」が起こると性行為が継続できず性的満足度を低下させてしまいます。
中折れの原因が血流やテストステロンの低下など身体的な衰えにある場合はサプリメントで対策することが可能です。
とは言っても、サプリメントだけを摂取していれば大丈夫なわけではありません。
まずは、運動や睡眠、食生活など日々の生活習慣に気を配るのを大事にしつつ、足りない部分をサプリメントで補うようにしましょう。
出典
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