

執筆者
株式会社アルファメイル
NP+編集部
「オトコを科学する」をキーワードに男性の悩みや課題の解決を科学的根拠をもってサポート。運動や睡眠、栄養など、健康に関する正しい知識を提供するためにコンテンツを製作中。
男性の性欲にはテストステロンが非常に重要
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性欲はパートナーとの快適な性生活を送る上で欠かせないものの1つです。
性欲がなければ性的興奮が十分に起こらず、勃起が上手くいかなくなったり、そもそも性行為自体をしようと思わなかったりするので、性的満足度が低下してしまいます。
性欲の鍵を握るのは、男性ホルモンの代表格であるテストステロンです。
テストステロンによって脳内に興奮作用や快楽をもたらすドーパミンの分泌が促されるので性欲が高まります。そのため、テストステロンの分泌量が低下すると性欲が減退してしまうのです。
2022年にカリフォルニア大学の研究グループが発表したテストステロンと性欲に関する総説で、多くの研究からテストステロンの低下と性欲減退との間に相関関係があることが示されています出典[1]。
30代以降は加齢に伴いテストステロンが減少していくので、何も対策しなければ性欲も低下していきます。
テストステロンの分泌量は普段の習慣の影響を大きく受けるため、30代以降はセルフケアをしっかりと行い、テストステロンの分泌量を高める必要があるのです。
性欲増進に効果的な方法7選
性欲にとって大事なのはテストステロンです。
テストステロンの分泌量は加齢によって低下してしまうので、30代以降は特に普段の生活習慣を見直し、セルフケアをしっかりと行うことがテストステロンの分泌量を高めるために重要です。
次に性欲増進に効果的な方法を7つ紹介します。
最大7日間の禁欲

1つ目は最大7日間の禁欲に取り組むことです。
定期的な射精は男性機能の健康維持に重要です。
しかし、あまりにも高頻度で射精をすると性欲が落ちてしまいます。
なぜなら、射精後はプロラクチンなどのテストステロンを下げる作用のあるホルモンの分泌が高まり、これが一時的にテストステロンの上昇を抑制する可能性があるからです出典[2]。
一般的には数時間後にはテストステロンは元のレベルに戻るとされていますが、個人差があります。
2002年の中国の杭州師範大学の研究では、1週間禁欲でテストステロンが約1.5倍に増えることが示されています出典[3]。
性欲の低下を感じてて、射精頻度が多い人は、一度禁欲を試すことは1つかもしれません。
一方で、長期的な禁欲は男性機能を低下させる恐れがあるため、長くても7日程度をおすすめします。
1日25分間日光を浴びる

2つ目は1日25分は日光を浴びることです。
テストステロンの合成にはビタミンDが必要です。ビタミンDは食事から摂取できる他、日光を浴びることでも体内で生成されます。
そのため、日光を浴びることでテストステロンの合成量を増やすことができるのです。
2010年にオーストラリアのグラーツ医科大学で行われた研究では、ビタミンDとテストステロンの低さに相関関係があることや、日照時間が長くなるとビタミンDとテストステロンの両方が高まることが示されています出典[4]。
さらに、2021年にイスラエルのテルアヴィヴ大学で行なわれたマウスを用いた研究で、25分紫外線を浴びると性欲が2倍程度高まることが示されています出典[5]。
最適な日光を浴びる時間は地域や天気によっても異なりますが、1日25分程度を目安に浴びることからはじめてみましょう。
週3~5回のスクワット

3つ目は週3~5回の頻度でスクワットを行うことです。
運動を行うと脳下垂体前葉が刺激され、精巣からのテストステロン合成が増えます。
2020年にイタリアのラクイラ大学の研究では、運動でテストステロンを上げるには中~高強度の運動が必要なことが示されています出典[6]。
テストステロンを効率的に増やす上では、できる限り大きい筋肉を動員することが重要です。
オススメしたいトレーニング法はスクワットです。
スクワットは下半身や体幹など多くの筋肉を動員するトレーニングであり、負荷の高い運動であるため、効率的にテストステロンを高めることができます。
2014年にアメリカの北テキサス大学が行った研究で筋トレとテストステロンの関係を調査したところ、スクワットを実施した方がレッグプレスよりもテストステロンが1.2倍も高まることが示されています出典[7]。
やり過ぎもよくないので、週3~5回の頻度で、1セット8~15回できるくらいの負荷で行うのがおすすめです。
甘い食べ物・飲み物を控える

4つ目は甘い食べ物・飲み物を控えることです。
甘い食べ物や飲み物は血糖値の急上昇を招き、精巣にダメージを与えテストステロンを低下させる恐れがあるのです。
2018年に中国の広東省人民医院の研究グループが甘いものの飲み過ぎはテストステロンの低下と関係があることを報告しています出典[8]。
2023年にアメリカのマサチューセッツ総合病院が行った研究では、75gのグルコース摂取によりテストステロンが25%も低下することが示されています出典[9]。
甘い食べ物や飲み物を摂りすぎないように注意しましょう。
7時間程度の良質な睡眠をとる
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5つ目は7時間程度の良質な睡眠をとることです。
テストステロンは睡眠中に最も分泌されるホルモンです。そのため、睡眠不足であったり、質が悪かったりするとテストステロンは減ってしまいます。
2011年のアメリカのシカゴ大学の研究で、1日5時間の睡眠が1週間続くとテストステロンが10~15%も低下してしまうことが明らかにされています出典[10]。
7時間程度の良質な睡眠をとることを心がけましょう。
バイオドーパを摂取する

6つ目はバイオドーパを摂取することです。
バイオドーパはムクナ豆から抽出されるL-DOPAを30%含むものと規格化されているサプリメントです。
L-DOPAはやる気ホルモンのドーパミンの前駆体であり、体内でドーパミンを合成する際の原料となります。
ドーパミンは性的欲求に関わるホルモンであるだけでなく、テストステロン合成を促す作用があります。
そのため、バイオドーパの摂取はドーパミンやテストステロンの上昇を通じて、性欲の向上や精子の質をサポートする可能性があるのです。
2009年にインドのキング・ジョージズ・メディカル大学で行なわれた研究では、ムクナ豆5gを3ヶ月食べることで約30%テストステロンが高まることが認められています出典[11]。
バイオドーパを普段の食事にプラスαで摂取することで効率的にテストステロンを高めて上げましょう。
テスノアを摂取する

7つ目はテスノアを摂取することです。
テスノアはザクロ由来のプニカラギンを3.5%、カカオ由来のテオブロミンを0.5%含むものと規格されているサプリメントです。
テスノアはテストステロン合成を促進する作用とテストステロン減少を食い止める作用により、テストステロンを増やしてくれます。
2022年にインドのシェティーズ病院が発表した論文では、テスノア400mgを56日間摂取するとテストステロンが1.4倍も増加することが報告されています出典[12]。
また、2023年にインドのカシーメディケア病院が行った研究では、400mgのテスノアを3ヶ月近く摂取することで性的欲求が2.6倍も高まることが示されています出典[13]。
その他にも、睡眠の質を整える効果やストレス軽減の効果なども確認されており、男性の健康全般のサポートに有益です。
先ほどのバイオドーパと同様にあくまでサプリメントなので補助的な位置づけとして捉えておいてください。
サプリメントを摂取しておけば大丈夫なわけではなく、他の対策がしっかり達成できた上で十分な効果を発揮できるものであることを意識しておきましょう。
性欲を高める最適な方法とは?
今回は男性の性欲増進に効果的な方法を7つ紹介しました。
性欲はパートナーとの快適な性生活を送る上で欠かせないものの1つです。
性欲の鍵を握るのは、男性ホルモンの代表格であるテストステロンですが、加齢によって低下してしまうので、セルフケアをしっかりと行うことが重要です。
テストステロンが高まるように運動や睡眠、食生活など日々の生活習慣を見直しつつ、足りない部分をバイオドーパやテスノアで補うことで性欲を改善してあげましょう。
出典
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