執筆者
NP+編集長/NESTA-PFT
大森 新
筑波大学大学院でスポーツ科学について学んだ後、株式会社アルファメイルに入社。大学院では運動栄養学を専攻し、ビートルートジュースと運動パフォーマンスの関係について研究。アルファメイル入社後は大学院で学んだ知識を基に、ヘルスケアメディア「NP+」の編集やサプリメントの商品開発に携わる。筋トレ好きが高じて、NESTA-PFT(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会トレーナー資格)も取得。ラグビー、アイスホッケー、ボディビルのスポーツ経験があり、現場と科学の両面から健康に関する知識できるよう日々邁進中。
ペニスのサイズは男性の尊厳と関係する
ペニスの大きさは男性の悩みの種の1つです。
25,592人の男性を対象とした大規模調査では、身長を高くしたいと考えている男性が38%であるのに対し、45%もの男性がペニスを大きくしたいと考えていることがわかりました出典[1]。
パッと見でわかる身長よりも、普段人に見せることのないペニスのサイズの方が悩む人が多いというのです。
ペニスを大きくしたいと考える理由は人によって様々ですが、最も多く挙げられるのが「自信の向上」です出典[2]。
サイズに悩む男性は、インターネットポルノに出演する男性や身近な男性と比べてしまい、自分を卑下してしまうようです。
特に銭湯文化のある日本では、他人のペニスサイズと自分のペニスサイズを比べる機会が多く、自尊心が低下しやすい可能性が考えられます。
主観的なペニスのサイズが小さいほどEDになりやすい
ペニスサイズの自己評価は自尊心を低下させ、性機能障害を引き起こす可能性があります。
2018年にカンピナス教皇庁カトリック大学が発表した研究では、35~70歳の男性689人を対象に勃起時の陰茎のサイズが性機能にどのように影響を与えるか、について調査しました出典[3]。
研究では勃起時の実際のペニスの長さを測るとともに、ペニスサイズの主観的な評価についても測定しています。
ペニスの主観的な評価は、「自身のペニスサイズが標準だと思っているか、小さいと思っているか」の2択で研究参加者に質問されました。
性機能については、勃起機能を測定するアンケート「IIEF」を用いて「EDなし・軽度のED・中程度のED・重度のED」のいずれかに分類されました。また、同時にセックスの頻度についても調査されています。
その結果、主観的なペニスのサイズが小さいと感じている男性ほど、EDの重症度が高く、セックスの頻度も低いことがわかりました。
実際のペニスの長さは、「EDなし・軽度のED・中程度のED・重度のED」のグループ間で差はないにも関わらずです。
勃起は精神的にリラックスしている時に生じる生理学的現象です。自分のペニスが小さいと感じている人は不安や落ち込みの感情が強く、上手く勃たないのでしょう。
日本人の平均サイズは13.56cm
株式会社TENGAが50万人のデータから算出したペニスサイズの報告によると、日本人の平均的なペニスのサイズは 長さ:13.56cm、亀頭の直径:3.53cm、竿の直径:3.19cmであることがわかっています出典[4]。
これらの数値から大幅に外れることがなければ、あまりサイズを気にする必要はありません。
もちろん平均よりも小さくとも、基本的にはセックスや妊活は十分に行えるサイズの人がほとんどのはずです。
サイズが大きい人と比べすぎず、自信を持ってセックスに挑むことが大切です。
出典
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