デスクワーカー必見!テストステロンが増える日光浴の方法
2024年8月26日更新

執筆者

株式会社アルファメイル

NP+編集部

「オトコを科学する」をキーワードに男性の悩みや課題の解決を科学的根拠をもってサポート。運動や睡眠、栄養など、健康に関する正しい知識を提供するためにコンテンツを製作中。

日光を浴びることでテストステロンが高まる

テストステロンとは男性ホルモンの代表格であり、男性が健康に生活する上で重要なホルモンです

筋骨隆々とした男らしい体を作るだけでなく、勃起や精子形成などの男性機能、精神面にも関わります。

テストステロンは食事・運動、睡眠など様々な生活習慣の影響を受けることが知られており、その1つが日光を浴びること(日光浴)です

なぜ、日光を浴びることでテストステロンが増えるのでしょうか?

理由の1つが、日光を浴びると体内でビタミンDが合成され、テストステロンの合成に関わる酵素の発現量が増えることです。

2010年にオーストラリアのグラーツ医科大学で行われた研究では、ビタミンDとテストステロンの低さに相関関係があることや、日照時間が長くなるとビタミンDとテストステロンの両方が高まることが示されています出典[1]

また、2021年にイスラエルのテルアヴィヴ大学で行なわれた研究では、年間の中で日照時間が長くなる夏場(6〜8月)にテストステロンが高まり、7月にピークを迎えることが明らかにされています出典[2]

日光を浴びることはテストステロンを増やすために効果的な手段の1つであるのです。

 

テストステロンを高める日光の浴び方

男性が心身ともに健康に生活を送るのに重要であるテストステロンは日光を浴びることで増やすことができます。

なぜなら、テストステロンの合成に関わるビタミンDの体内量や、テストステロンの合成に関わる酵素の発現が増えるからです。

次にテストステロンを高める日光の浴び方を3つ紹介します。

1日25分を目安に浴びる

1つ目は1日25分を目安に日光を浴びることです。

日光浴によりビタミンDが増えるには20〜30分程度の日光浴が必要と言われています。

では、テストステロンはどうでしょうか?

ビタミンDを増やすための時間と近く、25分程度です。

先程、紹介したイスラエルの研究グループの報告では、晴れた日の正午に25分間紫外線(約2,000 mJ/cm2の紫外線)を浴びることでテストステロンが高まることが示されています出典[2]

適切な日照時間は天候や時間帯、地域等によって差はあるので、厳密には異なるかもしれません。

しかし、25分を目安の1つに日光を浴びるようにしてみてください。

 

ガラス越しではなく直接浴びる

2つ目は日光浴する際はガラス越しではなく直接浴びるようにしましょう。

外に出なくともガラス越しでも日光浴できるのでは?と思われる方もいるかと思います。

残念ながらガラス越しだと効果はあまり期待できないのです。

ビタミンDの生成には日光に含まれる紫外線が関係しており、中でもUV-Bと呼ばれる紫外線によって生成されます。

波長の短いUV-Bはガラスを透過しないため、ガラス越しの日光浴ではビタミンD生成への効果が期待できないのです出典[3]

ビタミンDがしっかり合成されるよう、外に出て思い切り日光浴することを心がけましょう。

 

曇りの日や冬は少し長めに浴びる

3つ目は曇りの日や冬は少し長めに日光浴することです。

曇りの日や冬は、紫外線量が少なくなるため、少し長めに浴びるのがおすすめです

曇りの日の紫外線量は快晴時の紫外線量を100%とすると、60%しかありません。また、冬場の紫外線量は紫外線量が最も多い夏場の6割程度です。

2020年に国立環境研究所・地球環境研究センターが発表した総説によると、曇りや冬は紫外線量が少なく日光浴によるビタミンD生成が少なくなることが示されています。冬場の場合、日光浴で同じ量のビタミンDを合成するのにかかる時間は1時間近くであり、夏場の2〜4倍もかかってしまうことも明らかにされています出典[4]

曇りの日や冬は、晴れの日や夏場よりも積極的に日光を浴びるようにしましょう。

 

よくある質問

ここまで、テストステロンを高める日光浴の方法を紹介しました。

テストステロンを高めるためには25分以上、直接日光を浴びることが大事です。

次に、テストステロンと日光浴の関係についてよくある2つの質問を紹介します。

日サロでもテストステロンは増えますか?

1つ目は「日サロでもテストステロンは増えますか?」という質問です。

答えはNOです。

先程も少し紹介しましたが、テストステロンを増やすために必要となるビタミンDを日光浴で高めるのに必要な紫外線はUVBになります。

日サロによる紫外線は主にUVAのため、直接日光を浴びる時ほど効果を期待できません

テストステロンを増やす目的の場合は外で直接、日光を浴びるようにしましょう。

 

陰部に日光を照射するのは効果的ですか?

2つ目は「陰部に日光を照射するのは効果的ですか?」という質問です。

こちらも答えはNOです。

テストステロンは精巣で造られるので、陰部に日光を与えることは効率的にも思えます。確かに一部の研究では、陰部に日光を照射することで、尿中のテストステロンが増えたとする報告もあります。しかし、研究の数が少ないだけでなく、実験条件が特殊であったりするのでこれら報告の信頼性は低いです出典[5]

また、陰部への日光照射は性器腫瘍形成率の上昇と精子数の減少につながる可能性があるので、積極的には勧めません。

合わせて読みたい:【テストステロン2.0】男性ホルモンを増やす最新戦略

 

1日25分の日光浴でテストステロンを高めよう!

今回はテストステロンと日光浴の関係を紹介しました。

日光を浴びることでビタミンDが増え、テストステロンを高めることができます。

テストステロンを高めるのに大事なのは、屋外で直接日光に25分以上浴びることです。

心身ともに健康に生活するためにも、日々の生活で日光を浴びることを心がけるようにしましょう。
 

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