亀頭が全然感じない?3つの原因と5つ対策
2025年2月24日更新

監修者

上級睡眠健康指導士 /NR・サプリメントアドバイザー

関川裕大

睡眠と運動と栄養の3つ面から皆様の健康的なライフスタイルをサポートします。睡眠と運動は特に男性のQoLにおいて非常に重要な役割を果たします。睡眠が不足すると筋肉が付きにくく太りやすくなりますし、運動が十分でない男性は睡眠の質も低下し易いと言われております。そして栄養が不足すると運動効率も睡眠の質も悪化してしまいます。医療に頼らない心と体の健康促進を目指します。

執筆者

株式会社アルファメイル

NP+編集部

「オトコを科学する」をキーワードに男性の悩みや課題の解決を科学的根拠をもってサポート。運動や睡眠、栄養など、健康に関する正しい知識を提供するためにコンテンツを製作中。

亀頭の感度が低下する3つの要因

性行為の際に十分に性的興奮を感じることは満足度の高い性生活を送る上で重要です。

性的興奮が不十分だとオーガズムに達することができず、射精が困難になります。

ペニスが性的刺激を感じとるのに大事な部位は亀頭です。

亀頭の感度が低下してしまうと性的興奮を十分に感じられずいきにくくなってしまいます。

まずは亀頭の感度が低下してしまう3つの要因を紹介します。

 

1.脳の麻痺

1つ目は脳の麻痺です。

麻痺と言っても体が動かなくなるようなものではなく、性的刺激の伝達が上手く行きにくくなってしまっている状態です。

亀頭が受けた触覚的刺激を神経伝達を通じて脳が受け取り、ドーパミンなどの興奮を引き起こすホルモンが分泌されることで、はじめて興奮の感覚が生まれます。

しかし、脳が刺激に慣れるなどして感覚が麻痺していると、亀頭で受けた刺激を十分に感じることができず、興奮しにくくなってしまうのです。

お酒(アルコール)の飲み過ぎや刺激の強いポルノの見過ぎ、加齢などが原因です。

 

2.亀頭の刺激閾値の増加

2つ目は亀頭の刺激閾値の増加です。

ペニスは感じ取った性的刺激が蓄積されることで興奮を感じるのではなく、ある一定レベル(閾値)の刺激を感じ取った時に興奮を感じます。

不適切な方法による自慰行為などで、日ごろから亀頭に強い刺激を与えていると、その刺激に慣れてしまい、弱い刺激では感じることができなくなってしまいます。

 

3.テストステロンの低下

3つ目はテストステロンの低下です。

男性ホルモンの代表格であるテストステロンは性欲や勃起、射精などの男性機能に欠かせないホルモンです。

性的興奮を感じるとテストステロンが高まり、脳からドーパミンの分泌を促されることで性欲(性的興奮)が高まります

テストステロンが十分にあることで、性的に興奮できるので、テストステロンが低下してしまうと快感を感じにくくなる可能性があるのです。

2008年にイタリアのフィレンツェ大学が発表した論文では、テストステロンが低下している55歳以上の男性の26%に遅漏(オーガズムに達しにくい。いきにくい)が認められることが明らかにされています出典[1]

テストステロンは性的興奮に深く関わるホルモンなので、テストステロンの分泌量が低いと、性的刺激に対する感度が低下してしまうのです。

 

亀頭の感度を高める方法5選

亀頭の感度は男性が性行為の際に興奮し、オーガズムに達するために重要です。

感覚が鈍くなってしまったり、テストステロンが低下してしまったりすると感度が低下してしまい、十分に興奮を感じられなくなります

性行為の際に興奮するためには、亀頭で受けた性的刺激をしっかりと感じ取れる必要があるのです。

次に亀頭の感度を高める方法を5つ紹介します。

 

1.自慰行為の方法の見直し

1つ目は自慰行為の方法の見直しです。

亀頭を手で強く素早く擦る方法やペニスを床に擦り付けるなどの方法は、亀頭に腟内に挿入した時以上の刺激を与えてしまう恐れがあります。亀頭の刺激閾値を高めてしまう可能性があるので、見直しが必要です。

2024年に中国の中山大学の研究グループが発表した論文で、勃起不全(ED)の患者の約10%に不適切な方法での自慰行為を行っていたことが確認されています出典[2]

自慰行為を行うことがダメなのではなく、亀頭に激しい刺激を与えないような適切な方法で行うことが大事です。

 

2.性行為前の飲酒を控える

2つ目は性行為前の飲酒を控えることです。

アルコールは神経伝達を麻痺させてしまう物質です。

適量の飲酒であれば、ストレスや不安を感じにくくなるというメリットがある一方で、過度な飲酒はペニスが受けた刺激を脳が正確に感じ取れなくなってしまうリスクがあります。

2021年に中国の安徽医科大学の研究では、アルコール摂取量とEDリスクにはJカーブの関係があり、適量の飲酒であればEDのリスクを下げるものの、適量以上の飲酒はEDのリスクを高めることが示されています出典[3]。具体的には、1週間のアルコール量が10ドリンク(1ドリンクはアルコール12gで計算)が分かれ目です。1日平均だとアルコール20g以下になり、500mlのビールや日本酒1合(180ml)、ワイン2杯分(200ml)などがアルコール20gの目安となります。

日ごろから節酒を心がけることがベストですが、最低でも性行為前の飲酒は控えることをおすすめします。

 

3.7時間以上の良質な睡眠を確保する

3つ目は7時間以上の良質な睡眠を確保することです。

テストステロンは眠っている間に最も分泌されるホルモンです。そのため、睡眠時間が短かったり、眠りの質が浅かったりすると分泌量は低下してしまいます。

2010年にシンガポール国立大学病院が行った研究では、テストステロンの低下と睡眠時間の短さに相関関係があることが明らかにされています出典[4]具体的には、8時間以上眠る男性と比べて、睡眠時間が4時間未満の人は35%、4〜6時間の人は14%、テストステロンレベルが低いです出典[4]

最適な睡眠時間には個人差はありますが、基本的には最低でも7時間確保することをおすすめします。

また、寝室の温度や湿度などの睡眠環境を整えたり、睡眠前にリラックスしたりするなど、意識的に睡眠の質を整える行動をとるのを心がけましょう。

 

4.週3回程度、中~高強度の運動に取り組む

4つ目は週3回程度、中~高強度の運動に取り組むことです。

運動はテストステロンを高めると言われており、2020年にイタリアのラクイラ大学の研究で、運動でテストステロンを上げるには中~高強度の運動が必要なことが示されています出典[5]

中~高強度の運動は、有酸素運動であれば息が上がる程度のものを、筋トレであれば1セット10回ギリギリ上がる程度の負荷で行うのがおすすめです。

頻度としては週3回程度を目安にしましょう。

 

5.精神的ストレスを発散する

5つ目は精神的ストレスを発散することです。

精神的なストレスが積み重なると、神経伝達がうまくいかなくなり、亀頭の感覚を脳に伝えられなくなってしまうのです。

2018年にトルコのコジャエリ大学が行った研究では、ラットを用いた動物実験で慢性的ストレスにより性機能が低下することが示されています出典[6]

また、精神病の薬の副作用で感度が低下する可能性もあるのです。

2010年にアイルランドのトリニティ・カレッジ・ダブリンが発表した論文で、抗うつ薬であるセロトニン再取込阻害剤を摂取するとEDやオーガズムに達成なとの男性機能への副作用が認められることが明らかとされています出典[7]

日々の生活でしっかりとストレス発散し、ストレスを溜め込まないようにしましょう。

 

取り組みで感度バツグンの亀頭を手に入れよう

今回は亀頭で感じられなくなる3つの原因と5つの対策を紹介しました。

亀頭の感度はしっかりと性的興奮を感じるために重要ですが、不適切な自慰行為やテストステロンが低下により感度は低下してしまいます

感度の低下はオーガズムに達せなくなるのに繋がり、遅漏やいけなくなる原因となります。

睡眠や運動、飲酒などの生活習慣を見直すことで対策できる部分もありますので、快適な性生活を送るためにも、まずは一度自身の生活習慣を見直してみましょう。

 

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