セックスでたたない原因を徹底分析!対策と併せて解説
2025年9月16日更新

執筆者

管理栄養士

井後結香

管理栄養士の資格取得後、病院に勤務。献立作成や栄養指導を経験後、健康相談員として地域の特定保健指導業務や疾病の重症化予防事業などに取り組む。健康管理の要となる食事の記事では、無理なく日々の生活に取り入れられるような内容を心掛けている。手軽かつ楽しい食改善で体質の向上を目指せるよう、読みやすく分かりやすい文章での紹介に努めている。

なぜセックスでたたないのか?考えらえる3つの可能性

一般的なセックスでおこなう挿入においては、男性の陰茎が十分に勃起している必要があります。しかしセックスのタイミングで立たせることができず、スムーズにセックスを進められなかったという経験がある方もいるでしょう。

本来であれば性的刺激により勃起して挿入が可能になるはずですが、なぜセックスでたたないという問題が起こるのでしょう。考えられる問題をまずは3つに分けて説明します。

 

身体的な問題

セックスのほか、普段の自慰行為でも勃起のしづらさを感じている場合には、まず身体的な問題で勃起が難しくなっている可能性を考えましょう。

勃起不全(ED)の原因としては、とくにテストステロンの減少と血流の悪化に注意すべきです。

テストステロンとは男性ホルモンの一種であり、性的興奮と勃起を連動させる役目を担っています出典[1]。そのためテストステロンが少なすぎると、性的な興奮と勃起が連動しきれず、なかなか勃起できなかったり、すぐに硬さが失われたりしやすくなるでしょう出典[2]

テストステロンは加齢のほか出典[3]出典[4]、暴飲暴食や夜更かし、運動不足などの生活リズムの乱れによっても減少します。加齢によるテストステロンの減少にともない、勃起力も低下するもの。そのため年齢を重ねた方ほど、生活習慣のケアによりテストステロンを減らさないようにする取り組みが重要と言えそうですね。

また、勃起時には陰茎の血管が拡張して、そこへ一気に血液が流れ込みます。スムーズに勃起するためには、しなやかな血管とサラサラの血液が重要。

とくに血管の拡張物質として知られる一酸化窒素(NO)の減少では、血管が硬くなりやすいため注意が必要です。また血中の糖や脂肪が増えすぎた場合には、血液のドロドロ化により陰茎に血液を集めることも難しくなるでしょう。

血液や血管の状態を悪くする糖尿病や脂質異常症、高血圧などではEDのリスクが高まるとも言われています出典[5]血流を改善するためにも、食事を中心とする生活習慣のケアは重要と言えそうですね。

 

心理的な問題

勃起力に関わる身体的問題がないにもかかわらずセックス中にたたない場合には、セックス時の心理状態を見直すとともに、普段からメンタル面のケアをおこなう必要があるかもしれません。

たとえばセックスの際に極度の緊張や不安がある場合には、十分に興奮できず、勃起の指令も途切れてしまうでしょう。セックスでたたないと、今の関係に満足していないのでは、満たされるセックスができていないのでは、といった不安をパートナーに抱かせてしまうかもしれません

セックスをスムーズに進められずに起きた失敗が、パートナーとの関係性を悪化させ、さらなるEDの原因になることもあるでしょう出典[6]

また、セックス自体に強い不安や緊張がなくとも、普段の生活による何らかの精神的問題を抱えている場合にも、セックスでたたなくなる問題は起こります。

仕事での失敗や失恋などによる一時的な精神的不調でも、性的に興奮しにくくなったり、勃起しづらくなったりした経験がある方もいるはず。慢性的なストレスにより抑うつや不安障害などを抱えた状態では、セックス中の勃起はさらに難しくなるでしょう。

セックスに対するネガティブな感情を整理するとともに、慢性的な精神的不調を取り除くことも、セックスをスムーズに進めるためには重要と言えそうですね。

 

普段の自慰行為の問題

身体面にも精神面にも思い当たる問題がないにもかかわらず、セックスでたたないトラブルが起こりやすい方は、一度普段の自慰のやり方を見直す必要があるかもしれません。

自慰行為は定期的な射精のため、また男性が快楽を得るための手段としておこなわれるものであり、一般には素手や専用の器具でおこなわれます。しかし、とくに思春期ごろの若い男性の間では、強めの快楽を得るため、床を用いたり強く握りすぎたりといった、過剰な刺激での自慰が習慣化してしまうことがあるようです。

たとえば次のようなセックスでの再現が難しい自慰行為が習慣化すると、セックスにおいて十分に興奮できず、たたないトラブルが起こりやすくなる可能性があります出典[7]出典[8]

  • 強グリップ
  • 床オナ(硬いものでの圧迫や摩擦)
  • ピストンをしない刺激
  • 足ピン(セックスの挿入時には足ピンできる体位を維持しにくい)

このほか、週3回以上の頻繁な自慰行為や、暴力的・支配的なポルノの見すぎも、性機能を落とすリスクがあるようです出典[8]出典[9]

セックスでの刺激に違和感がある方や、普段のセックスでの刺激を物足りないと感じている方は、普段の自慰行為がセックスに即したものになっていない可能性を考えてみましょう。

セックスでの勃起を促す7つの対策

セックスでの勃起を促すためにはいくつかの方法が考えられます。

普段の自慰においてもたたないトラブルを感じやすい場合には、身体的問題と精神的ストレスの問題を解決すべきでしょう。普段の自慰では問題なく勃起できる場合には、セックスにおける緊張や不安、自慰の刺激の問題を考える必要があります。

ここからはセックス時に勃起しやすくなるために日頃から摂れる対策を7種類紹介します。自身のたたない問題がどこにあるのかを特定したうえで、より効果的と考えられる取り組みを選び、継続してみましょう。

 

食べ過ぎを防いで肥満や血液のドロドロ化を防ごう

地道な取り組みではありますが、食べ過ぎを防いで体脂肪を減らし、血液の状態をよくすることでEDの改善につながる可能性があります。

食べ過ぎによる肥満では、脂肪組織の炎症により、活性酸素やアロマターゼといった、テストステロンを減らすように働く物質の産生量が増えてしまいます出典[10]出典[11]

BMIが35~40kg/m²を超えるような重度の肥満では、痩せ型の男性よりもテストステロンが50%以上低いとのデータが確認できています出典[12]

さらに、EDに悩まされている男性の約79%がBMI25kg/m²以上の肥満体型であったとの統計も出典[13]肥満の方の減量は勃起力の低下を防ぐために役立つと推測できそうですね。

また、食べ過ぎにより糖質や脂質の摂取量が増えると、過剰な糖や脂質で血液がドロドロになりやすく、EDとの関連が指摘されている糖尿病や脂質異常症のリスクも高まるでしょう。食べ過ぎは、テストステロンにも血流にもよくないことが分かりますね。

肥満の原因には運動不足や睡眠不足、飲みすぎなども考えられますが、やはり最も重要なのは摂取カロリーの調整。普段から腹八分目の食事を心がけ、もう少し食べられるなと感じる程度で食事を切り上げる癖を付けましょう

外食の利用が多い場合には、注文量を増やしすぎない意識も重要です。ラーメンの替え玉、丼ものの大盛注文、ラーメンとチャーハンのセット注文、無料のライスやパンのおかわりなどを避けて、お腹いっぱいまで食べる生活からは卒業しましょう。

 

禁煙と節酒で血流を改善

喫煙や大量飲酒は、両方とも血流を低下させる危険因子。さらに大量飲酒ではテストステロンも減りやすくなるため、さらに勃起が難しくなります。

まず喫煙習慣では、血管拡張物質であるNOが減りやすくなること出典[14]タバコの煙により活性酸素が過剰に発生し、酸化ストレスとして血管を傷つけてしまうことが分かっています出典[15]

1日の喫煙本数が多いほど、また喫煙期間が長いほど、EDのリスクが高いとのデータも存在するため出典[16]。ヘビースモーカーの方ほど、たたない問題も起こりやすいと言えそうですね。

タバコに関しては百害あって一利なしのため、禁煙が最適な選択肢となるでしょう。自力での禁煙が難しい場合には、禁煙外来や禁煙薬の力を借りることをおすすめします。

大量飲酒でも活性酸素が発生することに加え、アルコールの代謝により体内の抗酸化物質が消費され、体に本来備わっている抗酸化能力が大きく落ちてしまいます出典[17]

テストステロンを分泌するホルモンの合成能力が、大量飲酒により低下することや出典[18]また飲酒により中枢神経が鈍り、性的興奮を感じ取る力が弱まることも問題となるでしょう出典[19]

お酒については、1日に純アルコール換算で20g未満の量であれば、性ホルモンへの影響が生じにくいとされています出典[18]缶ビールロング缶1本や、ウイスキーダブル杯が、1日に飲んでいい量の目安となるでしょう。

 

座りっぱなしを避けて精巣や陰茎を保護

勃起力を取り戻すためには、やはり陰茎回りの血流を改善させることが重要。食生活の改善や禁煙により血液や血管の状態を改善することも重要ですが、とくに陰茎回りの血流を安定させるための方法として、股間の圧迫を避けることを意識するとよいかもしれません

座りっぱなしの姿勢では陰茎や精巣が圧迫され、テストステロンの分泌に支障が出たり、血流が悪化したりする可能性があるようです

たとえばデンマークで行われた調査では、テレビを座って1日5時間以上視聴する男性は、長時間視聴をしない男性よりもテストステロンが低いと報告されています出典[20]

休日にソファや椅子に座ってだらだらと過ごすことはもちろん、仕事においてもデスクワークで何時間も座りっぱなしの状態になりやすい場合は気を付けた方がよいでしょう

また、見落とされがちなのが自転車の利用。サドルが股間を圧迫するため、長時間の自転車通勤やサイクリングでの運動は、陰茎回りの血流の妨げになるでしょう

自転車のような股間を圧迫する姿勢での運動は、性器のしびれやEDとの関連が深いことが分かっています出典[21]。減量や運動不足の解消のために体を動かしたい場合でも、サイクリングは避けた方がよさそうですね。

おすすめはやはり、運動習慣のない方でも手軽に取り組めるウォーキングです。低テストステロンの男性では歩数が少ない方が多いとのデータもあるため出典[22]、歩く習慣だけでも勃起力を高められる可能性も。

長時間の座りっぱなしを避け、1日10分からでも歩く時間を増やすところから始めましょう。

 

勃起への効果が期待できるサプリメントを活用

勃起力を取り戻したい場合には、サプリメントの活用が役立つ場合があります。今回は実際に勃起力の向上が確認されているサプリメントとして、ブラックVキューブを紹介しましょう。

ブラックVキューブの原料は黒ショウガ。クラチャイダムとも呼ばれています。有効成分とされるジメトキシンフラボンを5%以上含有するように規格化されており、サプリメントとしての質も保証されている点が嬉しいポイントですね。

黒ショウガは「タイのバイアグラ」と呼ばれるほど、勃起力の改善や性機能の回復への効果が高い食品として古くから注目されていました出典[23]

バイアグラとはEDの治療薬のひとつであり、cGMP特異的ホスホジエステラーゼ5型(PDE5)の働きを抑えるように働きます出典[24]。PDE5は体内の血管拡張物質であるサイクリックGMP(cGMP)を阻害するため、PDE5を抑えられれば血管がよりスムーズに拡張できるのです。

PDE5は陰茎に豊富であるため、バイアグラはとくに陰茎に特化した血管拡張作用を持つ薬剤として知られています。

実は黒ショウガにも、バイアグラと同等にPDE5を阻害する効果が認められています出典[25]。サプリメントの形で継続摂取できれば、陰茎の血流を改善しやすくなるでしょう。

実際に黒ショウガの抽出物を1~2か月摂取したケースでは、勃起機能の改善、性交満足度、刺激による陰茎の反応時間の短縮などの効果が確認できています出典[26]出典[23]

食習慣のケアや禁煙と併せて、さらに血流改善の効果を出したい場合には、黒ショウガの有効成分を確実に摂れるブラックVキューブの摂取が役立ちそうですね。

 

パートナーとの話し合いやカウンセリングを活用

ここからは心理的要因でセックス中にたたないトラブルが起きている場合の対処法について解説します。

セックス自体に強い不安や緊張がある場合、一人での解決は難しいでしょう。セックスに対する悩みは、パートナーとの話し合いにより解決することが重要です。

男性においてはとくに、自身の不安や緊張感を話すことにためらいを覚える方も多いでしょう。けれども性行為への不安や緊張は、程度の差こそあれどパートナーも同様に抱えているもののはず。不安や緊張を相手にも同意してもらえれば、一気に気持ちが楽になるでしょう。

男性の側がたたないことで「自分とのセックスに満足していないのか」「自分には魅力が足りないのか」と女性が不安に思うかもしれません。しかし満足のいく性行為にならなかった場合でも、事前に悩みや不安を共有しておけば、相手の気持ちをフォローしやすくなるでしょう。

もし話し合いにより改善が見られない場合には、専門家によるカウンセリングが役立つかもしれません。認知行動療法やリラクゼーションなどは、性機能のトラブルにおける治療としても用いられています出典[27]

自身のメンタルケアに時間を割くことは遠回りのように思えるかもしれませんが、リラックスした気持ちでセックスに挑むためには重要なことです。ぜひ話し合いをしたり専門家の力を借りたりして、セックスに対する気持ちを整えましょう。

 

うつ病や不安障害の治療に専念

慢性的な精神的不調をそのままにしておかず、治療に専念することも重要です。

とくに問題となるのがうつ病や不安障害。ED患者においてはうつ病や不安が重度であるほどEDも深刻化していることが確認できています出典[28]

さらにED患者のうち79.82%に不安の症状が、79.56%にうつ病の症状が見られたとのデータ出典[29]

うつ病や不安の症状を和らげることができれば、性機能にもよい影響が期待できそうですね。

しかし治療の過程で処方される薬のなかには、性的興奮や勃起を起こりにくくするものもあります。睡眠障害の治療として処方される睡眠薬や出典[30]、うつ病や不安障害で出される抗うつ薬の影響が有名ですね出典[31]

もちろん、自己判断で処方された薬を中断することは絶対に避けるべきです。まずはうつ病や不安障害など、性機能の低下につながる疾患の治療に専念しましょう

それでも薬の影響が気になる場合には、医師と相談のうえ、可能であれば性機能への影響が少ない薬に切り替えることも考えてみるとよいかもしれませんね。

 

性行為に即した適切な刺激での自慰に修正しよう

セックスにおける性的興奮と勃起とを結びつけるためには、普段の自慰行為における刺激を、セックスのときに受けるものに近付ける必要があります

セックスのときに受ける刺激とは、自身やパートナーの手によるものであったり、膣内や口で受ける現実的なもののことです。床のような硬いところを使用したり、膣では再現できないほどの強いグリップをしたりして与える刺激に慣れてしまうと、セックスでの刺激を物足りないと感じてしまうかもしれません。

強すぎる刺激での自慰を減らし、普段のセックスで受ける刺激で十分に興奮できるよう体を慣らしていきましょう。

強い刺激からいきなり素手の刺激に切り替えると十分に反応できない場合には、シーツやコンドームを活用する方法も効果的とされています出典[32]

また、いわゆる「おかず」の選び方も重要です。権力、支配、乱暴なセックスのポルノを見るよりも、現実に即した恋愛やロマンスのポルノを使用する方が、性機能の低下リスクが少ないとされています出典[9]

普段のセックスは基本的に互いの合意のもとでおこなうもの。暴力的、支配的な行為は再現すべきものではないため、これらでしか性的興奮を引き出せないままではセックスによる勃起も難しいでしょう。

一般的なセックスで十分に性的興奮を得られるよう、普段の自慰の方法を調整してみましょう。

 

結局、勃起力を改善する最善策とは?

セックスでたたない原因は、勃起機能の低下による身体的なもの、性的興奮を不安や緊張が邪魔する心理的なもの、セックス自体で興奮できない自慰行為の問題によるもの、の3つに大別されます。

勃起しやすいコンディションを整えるとともに、リラックスした状態でセックスができるようにメンタル面をケアしたり、自慰行為の調整で普段のセックスでの刺激に慣れたりすることも重要ですね。

このように、セックスでたたない理由は多岐にわたるため、さまざまな原因が考えられるなかで、自身に当てはまるものを見つけることを難しく感じる方もいるでしょう。

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