40代50代では中折れの悩みが急増!原因と対策を徹底解説
2025年9月16日更新

執筆者

管理栄養士

井後結香

管理栄養士の資格取得後、病院に勤務。献立作成や栄養指導を経験後、健康相談員として地域の特定保健指導業務や疾病の重症化予防事業などに取り組む。健康管理の要となる食事の記事では、無理なく日々の生活に取り入れられるような内容を心掛けている。手軽かつ楽しい食改善で体質の向上を目指せるよう、読みやすく分かりやすい文章での紹介に努めている。

40代50代の男性にはなぜ中折れが起きやすいのか?

中折れをはじめとする勃起のトラブルは、40代50代の更年期以降に起こりやすいとされています。中折れの原因はさまざまですが、更年期以降ではとくに、身体的変化による勃起力の低下や、精神的な問題による性的興奮の難しさなどが原因となることが多いようです。

まずはなぜ40代50代の男性に中折れが起きやすくなるのかについて考えましょう。

 

テストステロンが減少するから

中折れの身体的原因のひとつとして、まずはテストステロンに注目すべきでしょう。テストステロンは男性ホルモンの一種であり、性的興奮と勃起とを連動させる働きを担うことで知られています出典[1]

テストステロンが少ない状態では性的興奮が勃起の反応と結びつかず、十分な興奮があるにもかかわらず中折れを生じることがあるのです。

勃起不全(ED)の患者のうち、約35%でテストステロンの不足が見られるというデータもあります出典[2]ED患者では必ずテストステロンが低いわけではありませんが、テストステロンの減少がEDのリスクとなる可能性は十分に考えられるでしょう。

テストステロンは加齢により減少するホルモン。減少自体は30歳を過ぎたころから始まりますが、性機能の低下や筋肉量の減少などの目立った変化が現れるのは更年期以降であることが多いようです出典[3]

加齢のほか、暴飲暴食、睡眠不足、運動不足のような生活リズムの乱れも、テストステロンを減らしやすくすることが分かっています。40代50代の方では仕事や家庭でより複雑な役割を求められることが多く、多忙やストレスにより生活リズムが乱れやすい傾向にあります。こうした生活面での問題も、中折れのリスクを高めていると考えられそうですね。

加齢によるテストステロンへの影響は避けられないため、中折れ防止のためには生活習慣のケアがより重要になるでしょう。

 

血流が悪化しやすくなるから

中折れの問題における身体的要因として、血流の悪化も見逃せません。勃起では性的興奮にともない陰茎の血管が拡張し、そこへ血液が大量に流入することで陰茎が大きく、硬くなります。そのため血管や血液の状態が悪ければ、陰茎が硬い状態の維持も難しくなるでしょう。

硬い血管やドロドロの血液では、陰茎へ十分に血液を集めて硬くすることができません。スムーズな勃起のためには、しなやかな血管とサラサラの血液が重要です。

まず血管では、血管の拡張物質として知られる一酸化窒素(NO)の量を減らさないことが重要。生活リズムの乱れによる酸化ストレスによりNOが減ると、血流の改善は難しくなるでしょう。

血管では、血液をドロドロにする過剰な糖や脂質などに注意すべきです。食事量が極端に多かったり、高糖質食品や高脂質食品を摂りすぎたりしている場合にも、血流悪化のリスクは高まります

生活リズムが乱れやすい40代50代の男性では、血管や血液の状態が悪くなりやすく、血流の悪化が起こりやすいと推測できるでしょう。

血液や血管の状態を悪くする糖尿病や脂質異常症、高血圧および心血管疾患ではEDのリスクが高まるとも言われています出典[4]出典[5]。血流を改善するためにも、食事を中心とする生活習慣のケアは重要と言えそうですね。

 

性行為に集中できなくなる要因が増えるから

精神的な問題で、中折れが起きやすくなったり十分に勃起できなくなったりするケースもあります。

精神状態が性機能に影響を与えることはなんとなく想像しやすいのではないでしょうか。たとえば性行為のタイミングで強い不安や緊張がある場合には、十分に興奮できず、勃起も難しくなります

年齢を重ねるほど性行為の体験も増えますが、その分、うまくいかなかったという失敗体験も少なからず重ねることになるでしょう。失敗体験へのショックが大きい状態では、不安や緊張も強まりやすいものです。パートナーとの関係が悪化した苦い体験が、勃起を邪魔して中折れのリスクを高める場合もあるでしょう出典[6]

性行為への緊張や不安の解消には、パートナーとの話し合いや、専門家によるカウンセリングなどが役立つ可能性があります出典[7]。対話を丁寧におこない、ネガティブな気持ちを取り除きましょう。

また、慢性的なストレスによるうつ病や不安障害といった問題でも、勃起をはじめとする性機能は大きく低下します。男性は40~50代はうつ病になる方が増えるため、より注意が必要です。

性機能障害とうつ病との関連を分析した論文では、EDとうつ病や不安との間に強い関連があると述べられています出典[7]。これらの疾病を抱えている場合には、まず治療に専念して、精神的に健康な状態を取り戻すことから始める必要がありそうですね。

今からできる!40代50代男性の中折れ対策7選

加齢にともない勃起力は落ちやすくなり、中折れのリスクも高まります。中折れ対策には生活習慣を見直して、テストステロンや血流を良好に保つ必要があるでしょう。

ここからは40代50代の方におすすめしたい、中折れ対策の取り組みについて解説します。

 

腹八分目でカロリーの摂りすぎ防止

まず取り組みたいのが、食事量の調整による肥満対策です。増えすぎた脂肪組織が炎症を起こすと、活性酸素をはじめ、テストステロンを減らすように働く物質が増えることが分かっています出典[8]出典[9]。活性酸素は血管にもダメージを与えるため、血流も悪化しやすくなるでしょう。

EDに悩まされている男性の約79%がBMI25kg/m²以上の肥満体型であったとの統計が存在していることからも出典[10]肥満が勃起力を落としやすいことが分かりますね。

体重(kg)を身長(m)の2乗で割った値であるBMIが25kg/m²以上の方は、25kg/m²未満を目標に、減量に取り組んでみましょう。体脂肪を減らすことができれば、勃起への悪影響も防ぎやすくなりますよ。

生活リズムを整えたり運動したりといった取り組みも重要ですが、減量にはやはり食べ過ぎを防ぐことが最も重要です。外食では大盛注文や無料のおかわりを避けること、自炊ではレシピにある「一人分」を上回る分量で作らないこと、などを心がけましょう。

最終的には腹八分目に慣れることが重要ですが、空腹を我慢できない場合には低カロリーな野菜料理を増やしてカバーしましょう。野菜に豊富なビタミン、ミネラル、ポリフェノールの不足が続くと、テストステロンの分泌効率が落ちてしまいます出典[11]。肥満の解消に加え、テストステロンのための栄養補給を行う意味でも野菜の摂取は役立つでしょう。

 

甘いお菓子やジュースを避ける

食べるもののなかでもとくに気を付けたいのが、甘いものです。お菓子や夜食にドーナツやケーキをよく食べる方や、水分補給の感覚で1日に何杯もジュースやエナジードリンクを飲んでいる方は、これら甘いものとの付き合い方を考えるべきでしょう。

甘いものの摂りすぎによる問題のひとつが血糖値スパイク。食事による血糖値の乱高下のことです。

糖質の摂りすぎにより血糖値が急上昇すると、血糖値を下げるためのインスリンが大量に分泌され、今度は血糖値が急激に下がります。

このような血糖値の大きな波は活性酸素の発生量を増やしやすいことが分かっています出典[12]多量の活性酸素により酸化ストレスは、血流に関わる血管や、テストステロンの分泌場所である精巣にダメージを与えてしまうでしょう。

実際、75g経口ブドウ糖負荷試験により血糖値の急上昇を人為的に起こした男性では、血中のテストステロンが平均で24.7%減少したとのデータが存在します出典[13]

また甘い砂糖入り飲料の多飲はEDとの関連が高いとも言われています出典[14]甘いものの食べ過ぎや飲みすぎは、勃起力に悪影響であると考えられそうですね。

肥満のリスクを下げるためにも、水分補給は水や炭酸水、お茶のような無糖の飲料でおこないましょう。空腹を紛らわせるための間食には、ドーナツやチョコレートではなく、ナッツや小魚のように、甘くなく、少量で満足感を得やすい噛み応えのあるものがおすすめです。

 

1日7時間の睡眠で勃起力をケア

40代50代の男性では多忙により睡眠時間も少なくなりがち。しかしこの睡眠時間の少なさが、中折れの原因になっている可能性もあるのです。

なぜ睡眠が中折れの防止に重要なのでしょう。それはテストステロンが睡眠時に最も効率よく分泌されるホルモンだから出典[15]。短時間睡眠ではテストステロンを十分に増やせず、慢性的な睡眠不足になれば当然テストステロンにも不足が出やすくなるでしょう

また睡眠中には活性酸素の除去もおこなわれます出典[16]。短時間睡眠が続けば体内の活性酸素を十分に減らせず、酸化ストレスが増えて血管や精巣にダメージが入り、勃起力に影響が出る可能性もあるでしょう。

さらに、睡眠不足は体内の血管拡張物質であるNOの利用効率を下げることも分かっています出典[17]

このように、睡眠不足による性機能への影響は数多く確認できます。十分な睡眠が中折れ防止のカギとなることは間違いなさそうですね。

必要とされる睡眠時間には個人差があり、なかには1日5時間睡眠でも問題ない方もいるでしょう。しかし一般的には、健康を害さない適切な睡眠時間は7~8時間とされています出典[18]。7時間未満の睡眠が習慣化すると、生活習慣病やうつ病のリスクが高まるとも言われています出典[19]

中折れ防止のためにも、健康維持のためにも、1日7時間眠れるように夜の過ごし方を見直してみましょう。

 

性行為前の飲酒は控える

大量飲酒は性行為でのポテンシャルを著しく下げる可能性があります。大量飲酒が習慣化しているアルコール使用障害の患者では、68.5%にEDが見られたとのデータも出典[20]。中折れの問題を解決したい場合には、お酒の量を極力減らすべきと言えそうですね。

では飲酒ではどのような点が問題となるのでしょう。

まずアルコールの摂取では、テストステロンを減らす物質の発生量が増えたり出典[21]テストステロンの分泌を促すホルモンの合成効率が落ちたりする可能性が指摘されています出典[22]。テストステロンの減少により、性的興奮と勃起との連動が起こりにくくなる点に注意が必要ですね。

また、少量であれば血行促進に役立つと言われるお酒も、大量に飲むと血圧の上昇や血栓形成のリスクが高まります出典[23]血流改善の目的でお酒を飲むことも避けた方がよいでしょう。

さらにアルコールの摂取では中枢神経への影響が出るため、性的刺激への反応自体が鈍くなります出典[24]。勃起力を高めたい場合には、普段の飲酒量の調整に加え、性行為前の飲酒を避けることも重要ですね。

性ホルモンへの影響が生じにくいお酒の適量は、1日純アルコール換算で20g未満(アルコール濃度5%の缶ビールであれば500mlまで)とされています出典[22]。まずは普段飲むお酒の量を減らし、コンディションを整えるところから始めましょう。

 

運動はサイクリングよりウォーキングや筋トレを

肥満や運動不足の解消として、ジムに通ったり屋外での有酸素運動に取り組んだりする方もいるかもしれません。しかし取り組む運動の種類によっては逆効果となる場合があるため注意が必要です。

たとえばサイクリング。自転車のような股間を圧迫する姿勢での運動は、性器のしびれやEDとの関連が深いことが分かっているのです出典[25]

テレビを座って1日5時間以上視聴する男性は、長時間視聴をしない男性よりもテストステロンが低いというデータも存在します出典[26]。精巣や陰茎周辺の血流を阻害する姿勢で長時間いることは避けた方がよいと言えそうですね。

また、マラソンのような、筋肉の炎症が生じやすい持久力トレーニングも避けるべきです。持久力運動の機会が増えるほどテストステロン濃度が減るという逆相関の可能性があることも指摘されており出典[27]、中折れ対策としては適していないことが分かるでしょう。

おすすめは、ウォーキングと筋トレです。とくに高負荷かつ全身を用いる筋トレではテストステロンが増えやすいことが分かっているため出典[28]出典[29]腕立て伏せやダンベル運動など、好みのものを取り入れるとよいでしょう。

歩数とテストステロンの関係を調べた論文では、1日の歩数が1000歩増えると総テストステロンが7ng/dL増えると述べられています出典[30]運動慣れしていない方は、まずこまめに立ち上がって1日10分、歩く時間を増やすところから始めるとよいでしょう。

 

禁煙する

喫煙習慣がある方は、中折れを防ぐため、まず禁煙を検討すべきです。少量であれば血流の改善のために役立つ可能性があるお酒と比べ、タバコは1本たりとも体の益になりません。勃起力にも多大な影響を与えるため、1日も早く禁煙することを検討しましょう

タバコの煙に含まれる有害物質は、多量の活性酸素を発生させることが分かっています出典[31]酸化ストレスが増えて精巣や血管にダメージを与えることで、勃起力に影響が出やすくなるでしょう。

喫煙習慣がある方ではNOの生成量が減ることも分かっています出典[32]ヘビースモーカーの方の血圧が上がりやすいのは、NOの不足により血管が硬くなるためとも言われていますね

喫煙とEDにおける10の研究を分析したところ、1日の喫煙本数が多いほど、また喫煙機関が長いほど、EDのリスクが高まるとの統計も得られています出典[33]ヘビースモーカーの方では勃起への影響がより出やすいため、中折れのトラブルも起こりやすくなると考えるべきでしょう。

勃起力の低下を防ぎ、EDを改善するためにはやはり禁煙が効果的です出典[34]。しかし長年タバコを吸い続けてきた場合では、自力での禁煙が難しい場合もあるでしょう。禁煙の成功率を高めたい場合には、禁煙外来や禁煙薬などの力を借りる方法もおすすめです。

 

サプリメントでさらに勃起力をサポート

40代50代の男性では多忙により、生活習慣のケアが十分にできない場合もあるでしょう。サプリメントの助けを借りることで、中折れ対策がよりしやすくなります。

まずはテストステロンを高めるサプリメントとしてテスノアを紹介しましょう。ザクロ由来のプニカラギンを3.5%、カカオ由来のテオブロミンを0.5%含む規格化成分であり、豊富な抗酸化物質を効率的に摂ることで、精巣を酸化ストレスから守り、テストステロンを増やしやすくする効果が期待できるのです。

実際に40~70歳の男性が1日400mgのテスノアを12週間摂取したケースでは、性欲や勃起力を測定する複数の調査票において改善が見られています出典[35]。中折れをはじめ、性機能全般への悩みを抱える方にテスノアは適しているでしょう。

また、陰茎の血流を改善したい場合にはブラックVキューブがおすすめ。黒ショウガ(クラチャイダム)の有効成分とされるジメトキシンフラボンを5%以上含有するように規格化されています

クラチャイダムはEDの治療薬のひとつ、バイアグラと同じメカニズムで陰茎の血管拡張をサポートできることが分かっています出典[36]

実際に黒ショウガの抽出物を1~2か月摂取したケースでは、勃起機能の改善、性交満足度、刺激による陰茎の反応時間の短縮などの効果が確認できています出典[37]出典[38]

テストステロンのブーストや血管拡張のサポートができるサプリメントを継続的に摂ることができれば、中折れの問題もより早く解決できるかもしれませんね。

最適な中折れ対策はナイトプロテイン公式LINEで!

40代50代の中折れは、勃起力の低下や精神的な問題により生じます。精神的な問題ではパートナーとの話し合いやカウンセリング、原疾患の治療などが必要になりますが、勃起力の低下の解決には今回紹介したような生活習慣のケアが役立つでしょう。

食事、睡眠、飲酒、運動、禁煙、サプリメントの活用など、さまざまな取り組みが中折れ対策として役立ちます。自身の課題を見つけ、できることから取り組みましょう。

自身に適したサプリメントや、優先して取り組むべき課題が分からない方や、今の取り組みが適切であるか不安な方には、ナイトプロテイン公式LINEでの相談がおすすめです。

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テストステロンも血流も、加齢とともに問題が増えやすい要素であり、放っておいて改善することはまずありません。中折れを改善したい場合には積極的な取り組みが重要。ぜひナイトプロテイン公式LINEで相談のうえ、一刻も早く取り組みはじめましょう。

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