監修者
上級睡眠健康指導士 /NR・サプリメントアドバイザー
関川裕大
睡眠と運動と栄養の3つ面から皆様の健康的なライフスタイルをサポートします。睡眠と運動は特に男性のQoLにおいて非常に重要な役割を果たします。睡眠が不足すると筋肉が付きにくく太りやすくなりますし、運動が十分でない男性は睡眠の質も低下し易いと言われております。そして栄養が不足すると運動効率も睡眠の質も悪化してしまいます。医療に頼らない心と体の健康促進を目指します。
執筆者
株式会社アルファメイル
NP+編集部
「オトコを科学する」をキーワードに男性の悩みや課題の解決を科学的根拠をもってサポート。運動や睡眠、栄養など、健康に関する正しい知識を提供するためにコンテンツを製作中。
そもそもマグネシウムとは?

マグネシウムは、私たち人間が生命活動を維持する上で欠かすことのできない「必須ミネラル」の一つです。
マグネシウムは体内で4番目に多く存在する必須ミネラルであり、細胞内のミネラルとしてはカリウムに次いで2番目に多い陽イオンです。
体内にあるマグネシウムの約50〜60%は骨に貯蔵されており、残りは筋肉や軟部組織に存在しています。
生体内では、300種類以上の多種多様な酵素反応の補因子として働き、エネルギー(ATP)の産生、タンパク質の合成、細胞の代謝、神経伝達など人体の機能維持において極めて重要な役割に関与しています。
これら全ての反応は生命維持に直結しており、私たちの体はマグネシウムなしでは正常な代謝を維持することができないのです。
しかし、現代人の多くが日常的にマグネシウム不足に陥っていることが指摘されています。
その背景には、過度な加工食品の摂取増加や、近代農業による土壌のミネラル低下があると考えられています出典[1]。
マグネシウムは健康な生活を送る上で欠かせないものなので、日々の食事や生活習慣を通じて意識的に摂取することが重要です。
マグネシウムが肌にもたらす効果とは?
マグネシウムはエネルギーの産生、タンパク質の合成、細胞の代謝など、私たちの生命活動を維持する上で欠かせない生体反応に関わる「必須ミネラル」です。
実は、肌の水分保持や肌トラブル予防などの肌の美容にも様々なメリットをもたらしてくれることがわかっています。
マグネシウムが肌にもたらす効果を3つ紹介します。
肌の水分保持(保湿)とバリア機能の修復

1つ目は肌の水分保持(保湿)とバリア機能の修復効果です。
マグネシウムには表皮細胞の増殖と分化を促進する働きがあり、ダメージを受けた皮膚のバリア機能を迅速に修復します。
これにより、外部刺激から肌を守ると同時に、肌内部の水分蒸散を抑えて高い保湿状態を維持することが可能になります。
また、局所の炎症を軽減する抗炎症作用も併せ持っており、敏感な肌を鎮静化させる機能もあるのです。
2017年にカナダのアルバータ大学が行った研究では、軽度から中等度のアトピー性皮膚炎の治療に対し、セラミドとマグネシウムの配合クリームはステロイド(ヒドロコルチゾン)クリームよりも優れた改善効果があることが示されています出典[2]。
マグネシウムは皮膚の透過性を調整し、生理的な修復プロセスを加速させることで、アトピー性皮膚炎をはじめとする様々な皮膚トラブルに対して非常に高い有用性を持つ成分なのです。
慢性炎症の抑制による肌トラブル・赤みの予防

2つ目は慢性炎症の抑制による肌トラブル・赤みの予防効果です。
肌荒れや赤み、繰り返すニキビ。こうした肌トラブルの背景には、実は体内でひそかに進行する「慢性的な微小炎症」が深く関わっています。
この炎症の連鎖を食い止める強力なサポーターとしての役割がマグネシウムにはあるのです。
2018年に中国科学院の研究グループが発表したメタアナリシスによると、マグネシウムの補給は、体内の主要な炎症マーカーである「CRP(C反応性タンパク)」の血中濃度を有意に低下させることが明らかにされています出典[3]。
CRPは体内のどこかで炎症が発生していると増える物質です。
マグネシウムはこの数値を下げることで、肌トラブルの元となる「内なる火種」を鎮静化させます。
この作用により、表面的なスキンケアだけでは届かない全身レベルの炎症を抑えることで、赤みや荒れが生じにくい、健やかな肌の土台を作ってくれるのです。
外側からの保湿も大切ですが、マグネシウムで「体内の火消し」を行うことは、美肌への賢い近道と言えるでしょう。
酸化ストレスの軽減によるアンチエイジングの可能性

3つ目は酸化ストレスの軽減によるアンチエイジングの可能性です。
私たちの肌が紫外線や日常的なストレスにさらされると、体内に活性酸素が発生します。
この「酸化ストレス」は、肌の弾力を支えるコラーゲンを破壊し、メラニン生成を促進するため、シミやシワといった肌老化を引き起こす主要な原因となってしまいます。
これに対し、マグネシウムは細胞レベルで酸化ストレスを制御し、過剰な炎症反応を抑制することで、肌のバリア機能を維持し、ダメージの蓄積を防ぐ働きがあるのです出典[4]。
日々の適切なマグネシウム摂取は、内側から若々しく健やかな肌を保つための美容習慣として、非常に高い価値があると言えるでしょう。
マグネシウムはどのくらい必要?

マグネシウムを摂取することで肌の保湿やバリア機能の修復を高めたり、炎症や酸化ストレスを抑制したりすることで肌の美容に効果があることを紹介しました。
では、1日にどれくらいのマグネシウムを摂取すべきなのでしょうか?
米国医学研究所(IOM)などの基準において、成人の1日あたりの推奨食事推奨量(RDA)は、年齢にもよりますが男性で400〜420mg、女性で310〜360mgです。
精製された穀物や加工食品、糖分の多い飲料が普及した現代の食事では、製造・加工の過程でマグネシウムが大幅に失われているため、現代の食生活ではこの基準を満たすことは極めて困難だと指摘されています出典[5]。
そのため必要量を確保するためには、マグネシウムが豊富な緑黄色野菜、ナッツ類、豆類、海藻などを積極的に食事に取り入れたり、食事だけでなく飲料やサプリメントなど他の供給源からの摂取で補ったりすることが重要になるのです。
まとめ
今回はマグネシウムが肌にもたらす効果を紹介しました。
マグネシウムは私たちの生命活動を維持するために欠かせない「必須ミネラル」の一つとして全身のエネルギー代謝を支える役割があります。
またそれだけでなく、肌の「バリア機能の修復」、「水分保持(保湿)」、「炎症の抑制」や「酸化ストレスの緩和」といった効果をもたらすことで肌の美容に貢献します。
慢性的な肌荒れや乾燥、エイジングサインが気になる方は、高価なスキンケアだけでなく、内側からのアプローチとして日々のマグネシウム摂取量を見直してみましょう。
食事だけで十分量の摂取が難しい場合は、安全性の高いサプリメントの活用も有効な選択肢の一つですよ。
出典
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