薬を使わないED治療とは?本当に薬無しで治るのか?
2022年12月22日更新

監修者

グレースメディカルクリニック院長

伊藤 信久

福岡県出身。「鹿児島大学医学部」へ進学し卒業後、大学病院へ勤務。大学病院では、心臓外科医として数多くのオペを中心に多様な臨床経験を重ねてきました。
その後、恩師が開業したクリニックで経験を重ね、多くの方々を診察する中で、「患者様と近い距離で診療にあたる、地域医療の重要性!!」を再確認し、自らも開業医として地域医療に携わる決意を新たにしました。2014年に立ち上げた「グレースメディカルクリニック」は、地域医療の窓口をになえるクリニックにして行きたいと思います。

執筆者

株式会社アルファメイル

NP+編集部

「オトコを科学する」をキーワードに男性の悩みや課題の解決を科学的根拠をもってサポート。運動や睡眠、栄養など、健康に関する正しい知識を提供するためにコンテンツを製作中。

はじめに

「いつも相手を満足させられるか不安になる...」

「いざという時に反応しなくて困る...」

「いつも途中で折れてしまう...」

そんなシチュエーションが起きると、きっとあなたは薬の存在を思い浮かべると思います。

「バイアグラ」といえば、男性なら学生の頃から知っているメジャーな存在ですから、無理もありません。

しかし、”薬を使わない第二の選択肢”があるとしたらどうでしょうか?

今回は薬を使わないED治療に取り組まれている伊藤先生にお話を伺いました。
 

対談者プロフィール

伊藤先生プロフィール

グレースメディカルクリニック院長。

鹿児島大学医学部卒業。心臓外科医として大学病院に10年勤務。オペや臨床試験の経験を重ねる。

患者に近い距離での診療を提供するために、グレースメディカルクリニックを開業。男性のQOLの最大化を目指し、栄養療法や予防医療、アンチエイジングなど幅広い治療を提供する。最近はより手軽なオンライン診療にも尽力し、日本全国の悩める方々を診察・治療している。

 

関川裕大プロフィール

株式会社アルファメイル・上級睡眠指導士

学生時代、30kgのダイエットを経験し、基本的な健康習慣の重要性を実感。

特に睡眠・運動・食事など、きほんの『キ』を理論的・体系的にお客様に説明するため、専門士資格を複数取得。お客様窓口やNP+などを通じて、一人でも多くの男性を「健康体」に導いている。

 

1.薬を使わないED治療とは?

ED治療といえばバイアグラ、シアリス、レビトラ等のED薬をお医者様から処方してもらうだけで終わり、というイメージを持っている方も多いはず。まずは薬を使わないED治療が一体どんなものなのか、全貌をお聞きしました。

関川「EDになるとバイアグラ等の薬を処方してもらうのが世間のイメージだと思います。 伊藤先生が取り組まれている、薬を使わないED治療とはどういったものなのでしょうか。」 

伊藤先生「端的に言うと、生活習慣の改善による”男性機能のリハビリ”です。一番重要なのは健康的な生活習慣ですね。特に食事や運動、ストレスの管理、睡眠の質向上に取り組むことが大切になります。」

関川「生活習慣が男性機能にとって非常に重要なことは、我々も日々お客様と接する中で身に染みています!患者様に対してどのようなアドバイスを行なっていますか?」

伊藤先生「例えば、食事だったら身体を酸化させるジャンクフードを止める、とかですね。あとは飲酒喫煙も男性機能のリスクにつながるため、注意喚起を行なっています。」

関川「では、患者様の生活習慣に対して個別にアドバイスを行なっていくのがメインの治療方法になるのでしょうか?」

伊藤先生「基本的にはそうなりますね。あとは立ちを良くするためには積極的な血流改善が大切です。そのためにサプリメントや専用の医療器具を使用することもあります。」

関川「サプリメントも使用されるのですね。具体的にはどういった成分でしょうか。」

伊藤先生「サプリメントであれば、血流改善になるアルギニンシトルリン、あとはメディカルハーブともいわれるマカトンカットアリなどですね。飲むだけで必要な成分が摂れるコーヒーなんかも出ているんですよ。」

関川「それは同じく健康食品を販売する会社として非常に興味深いですね!伊藤先生のクリニックは色々なものがあって、目移りしてしまいます。(周りを見渡しながら。)」

伊藤先生「良いものを揃えて患者さんに喜んでもらえれば良いなと思ってやってます。」

関川「素敵ですね。お話は戻りますが、専用の医療器具についてもお聞きしても良いですか?」

伊藤先生Vigorという名前なんですが...いわゆるペニスポンプと呼ばれているものになります。現物があるので持ってきますね。」

関川「ありがとうございます。...おお!想像以上に大きいんですね。しかも変わった形...。」

伊藤先生「そうなんですよ。面白い形ですよね。このVigorで男性器に圧をかけることで、立ちを起こして、血流を改善させます。」

関川「Vigorについては、ぜひ後ほど詳しくお聞きしたいと思います!具体的には器具を使って、皆さんどういった形で改善させていくんですか?」

伊藤先生「行為の時に薬じゃなくてペニスポンプを使って立たせている人たちもいますし、リハビリとして日々使っている人もいます。リハビリとして使用することで根本的な治療となる可能性があるので、私としては普段から使って血流を改善させていくようおすすめしています。実は局所の血流を改善すると全身の血流改善にもつながることが分かっているんですよ。若返りは血管からといわれますし、日常的に使ってもらうことで若々しく元気に生きていける可能性があるかと思っています。」

関川「なるほど...では生活習慣の改善や血流の強化によって総合的に治療を行なっていくのが、薬を使わないED治療の全容ということですね。」

伊藤先生「その通りです。」

 

2.薬を使うED治療薬との大きな違いとは

関川「薬を使わないED治療への理解が深まってきました。次にお聞きしたいのは、薬を使った従来の治療との違いについてです。具体的にどのような違いがあるのでしょうか。」

伊藤先生「薬を使わないED治療は、従来のED薬治療にあった2つの大きなデメリットを解消しています。」

関川「なるほど...その2つとはどういったものでしょうか。

伊藤先生副作用のリスク対処療法になってしまう点です。」

関川「まずはリスクについて教えて頂けますでしょうか。」

伊藤先生「薬は基本的に血管を拡張する薬を使用します。結果的に局所の血管を開くわけですが、全身の血管にも影響が出るんです。心臓血管系の疾患がある方なんかは注意が必要で、薬の飲み合わせ次第では命にもかかわります。また、それなりに健常な人でも視界が青くなったとか、恐ろしい話を今まで患者さんから聞いてきたので...。」

関川「そうですね。やはり作用が強制的な分、一定のリスクもついてきますよね。対処療法になってしまうという点についても、詳しくお聞かせいただけますか?」

伊藤先生「ED治療薬というと、飲めば治っていくような印象の名前ですが、薬の効果は一時的なものです。あくまで目的のため行為前に飲むだけの薬なので、薬だけでEDが完治することはないんですよ。」

関川「現役でいたいなら、一生飲み続けることになると...。」

伊藤先生「そうです。長期的に考えると、費用の面でも負担になります。だからこそ、薬を飲まないと立たないから...という理由でED改善を諦めてしまう方も結構多いんですよ。」

関川「それは勿体無いというか...男性として辛い選択ですね。」

伊藤先生「私もそう思います。」

関川「では、薬を使わないED治療はこの2つのデメリットをどう解消するのでしょうか。」

伊藤先生「リスクについてはいわずもがなです。薬を使わない分、どんな方でも少ない負担で取り組んでいただけます。また、根本治療につながる可能性があるのも薬とは異なる点ですね。日常から取り組んでいただくことで、例えば長年無かった朝立ちが復活して、一気に自信がついたと喜ばれる患者様もいるんですよ!」

関川「確かに、朝立ちは健康的な証拠って言われますよね。」

伊藤先生「そうですね健康的になっていく実感を日々感じていただきながら根本改善が目指せるのは大きな強みだと感じています。もちろん、薬が100%悪いわけではないですけどね。本当に行為だけってことなら良いんですけど。特に若い人とか。」

 

3.伊藤先生が薬を使わないED治療に取り組む想いとは?どんな人におすすめか

関川「ここまでのお話で薬を使わないED治療の重要性やメリットはよくわかりました!しかし...こういった取り組みを始められたきっかけは何かあったんですか?」

伊藤先生「実を言うと、きっかけ自体は単純に面白そうだなと感じたことです。正直なところ!あとは、医師としての想いがあります。」

関川「面白さですか!確かに、”性”の分野は色々とチャレンジングですよね。想いの部分も気になりますが、まずは伊藤先生が感じられた面白さの部分について詳しく聞かせて頂きたいです。」

伊藤先生日本のED人口って滅茶苦茶多いんですよね。働きざかりなのに活力のないおじさんたちも世に溢れています。そんな中、皆さんEDと聞くと性的な面を強くイメージすると思うんですが、その枠組みにとらわれず色々できると思ったんですよ。」

関川「”性以外”のこと、という意味ですか?どんなところでしょうか?」

伊藤先生EDは、近年増えているうつ病や心筋梗塞など、色々な健康状態と相関があると言われています。そういった物を薬に頼らずに包括的に改善できたらすごく面白いなと思ったんですよ。」

関川「なるほど...。確かにEDの方って、別のところでも問題が起きている可能性が多いにありますよね。」

伊藤先生「やはり問題あることが多いですね。」

関川「次は医師としての想いの部分を教えて頂けますでしょうか。

伊藤先生私たち医師は病気の方に薬を処方することだけが仕事じゃないと思うんですよ。未病の方のケアや、健康な方をもっと健康にしていくことも考えるべきなんです。」

伊藤先生「そういった中で、負担のある治療をするのは良くないなと感じています。私自身が健康を保ったままあと100年やりたいと本気で思っていて、健康維持につながる物を常に模索しているような人間なので。」

関川「そこまで我々のことを考えてくれるお医者様も少ないのでは無いでしょうか。心強いです!」

伊藤先生「例えば最近だと男性不妊については気になりますね。今、バイアグラが保険適用になりましたが、薬で強制的に解決するだけで本当にいいのかな?という点は疑問に感じます。

関川「確かに、男性にとっても妊活中の身体は大事なものですし、なりふり構わず薬を使うのは怖さを感じます。」

伊藤先生「そうですよね。それだったら、もっと根本的なところから解決する方がよほど良いんじゃないかなと思うわけです。今の医療って、どうしても対処療法なんですよ。ほぼ全て。だけど根本解決を目指すならそこじゃないと思うんです。それこそ、生活習慣から変えていかないと...。そういった意識をしていただくきっかけになれば良いなと考えています。」

関川「なるほど...こんなお医者様がかかりつけだったらどんなに心強いのかと思ってしまいます!私たちの取り組むヘルスケア事業と通ずるところがあるように感じました!」

伊藤先生「うんうん。自分自身、”これが最善”と思う治療を患者さんにも提供していきたいと強く思って取り組んでいます。薬に頼らないED治療もまさにその一つです。」

関川「伊藤先生の想い、しかと受け取りました!次はより具体的に、先生が大切にされる生活習慣についてお聞きしていければと思います!」

 

まとめ

伊藤先生と対談する中で、小手先の対処ではない根本治療の必要性を改めて強く感じました。

次の記事では、根本治療にとって必要不可欠な”生活習慣”について、伊藤先生が特に大切にされていることについて切り込んでいきます。

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