40代から遅漏になった方必見!陰茎の感度を高める方法6選
2023年11月21日更新

執筆者

株式会社アルファメイル

NP+編集部

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40代以降の遅漏は感度の低下が原因!?

そもそも「遅漏」とは、性行為の際に自分の意図や期待に反して射精までの時間がかかったり、射精そのものができない状態です。成人男性の約7人に1人は遅漏だと言われており、加齢により発症しやすくなります出典[1]

遅漏は、射精が早く起こってしまう「早漏」と同じく射精障害の一つです。

早漏は「射精までの時間が挿入後1分以内」と明確な基準がありますが、遅漏には明確な時間の基準はありません。目安として一般的な射精までの時間は5分前後なので、25分以上は遅漏と推定されています出典[1]

本人あるいはパートナーが射精までの時間の遅さに対して、不満やストレスを感じていると遅漏になります。射精が遅いことにストレスを感じてしまい性行為自体を避けたり、パートナーとの仲を悪化させてしまう要因の一つです。

遅漏で特に問題なのは自慰行為では射精できるのに、腟内で射精することができない「腟内射精障害」です。腟内射精障害は重度の遅漏の状態であると考えられています。膣内射精障害は日本国内の男性不妊症原因の7.4%であり、妊活を失敗させる要因の一つです。

妊活では排卵日に合わせて性行為(タイミング法)を行うことがありますが、膣内で射精できないと失敗に終わります。たまにであれば良いのですが何度も失敗が続くと「射精しなければ」とプレッシャーや不安を感じるようになり、さらに膣内射精が困難になったり、性行為を避けたり、ED(勃起不全)になってしまうなどの悪循環におちいる可能性があるのです。

では、遅漏になってしまう原因は何でしょうか?大きく分けると3つです。

  1. 身体的な問題:加齢などによって身体機能が低下すると遅漏になりやすいです。衰弱性遅漏とも呼ばれます。正常な勃起や性欲には男性ホルモンであるテストステロンが欠かせません。加齢による影響でテストステロンが減少してしまうので、体力や性機能・性欲が低下してしまい遅漏に繋がります。
  2. 心理的・精神的な要因:ストレス・不安・プレッシャーなどの心理的・精神的な問題は遅漏の原因になります。正常な勃起や射精には、やる気や意欲・性欲に関わるドーパミンの分泌が大事です。精神状態が不安定になるとドーパミンの分泌は抑えられてしまい、勃起や射精が上手くいかなくなります。性行為に関連したことだけでなく、仕事や対人関係などの日常生活でのストレスや不安も影響を及ぼす要因です。
  3. 誤った自慰行為:誤った方法で自慰行為を行っていると腟内の刺激で射精できなくなってしまいます。腟内とは異なる過度の刺激に慣れてしまうことで、挿入時に十分な刺激を感じられないからです。具体的には足ピン(脚を伸ばした状態での自慰行為)、強グリップ(陰茎を強い力で握る)や床オナ(手を使わないで床に擦り付ける)などです。

3つの中で加齢に伴って起こる遅漏の大きな原因となるのはテストステロンの低下を要因とする身体面の問題になります。

テストステロンは性欲や勃起だけでなく筋肉や骨格の成長を促す作用を持つ、男性ホルモンの代表格です。一般的にテストステロンの量のピークは20代で、体内での合成量が減ったりすることなどで年に約1%ずつ低下します出典[2]。多くの場合、40代以降になるとテストステロンの低下の影響が陰茎の感度の低下や射精感の減少などの症状として現れ始めるのです出典[3]

LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)と呼ばれる、男性の更年期障害の症状の一つになります。太りやすい・疲れやすいなどの身体症状や、EDや性欲低下などの性機能症状、意欲低下・うつなどの精神症状などの症状が現れる場合もあります。

理由は様々ですが遅漏の原因として共通しているのは陰茎の刺激に対する感度が低下すること(刺激を感じにくくなる)です。

遅漏の改善ためには、テストステロンを増やすなどして陰茎の感度を高めるのが大事になります。

 

陰茎の感度を高める方法6選

遅漏の改善はパートナーとの関係を良くしたり、妊活を成功させるために必要不可欠です。

身体的・精神的などの様々な要因から起こる陰茎の感度の低下は遅漏の主な原因になります。

遅漏の改善に有効な陰茎の感度を高める具体的な方法を紹介しますので、取り組みやすいことから実践してみてください。

1.不適切な自慰行為を控える

あなたは普段どのような方法で自慰行為を行っていますか?

誤った自慰行為を行っていると、陰茎が腟内とは異なる過度な刺激に慣れてしまうので、挿入時に十分な刺激を感じられず射精できにくくなってしまいます。具体的には足ピン・強グリップ・高速ピストンや床オナなどの行為です。また、自慰行為の際に性的刺激の強い画像や動画を見るのも誤った方法になります。

一方で、適切な自慰行為の方法は誤った方法とは逆のやり方です。

陰茎は優しく握り、手を上下に動かすピストンは性行為の際と同じくらいのゆっくりとしたスピードで行います。また、脚をリラックスした状態で行ったり、性的刺激の強い画像や動画を避けるようにしましょう。他にはマスターベーションエイド(オナニーホール)を用いるのも正しい自慰行為の方法の一つです。

獨協医科大学の研究グループは腟内射精障害の症状のある男性の自慰行為を、オナニーホールを用いた正しい自慰行為の方法に矯正することで、症状を改善できることを明らかにしています出典[4]

気になる方は一度、自慰行為の方法を見直してみましょう。

 

2.射精の頻度を減らす

あなたは週に何回くらい自慰行為をしていますか?

射精の頻度を減らすとテストステロンの低下を防げるので、陰茎の感度を高めることができます。

射精が行われるとストレスホルモンであるコルチゾールが分泌され、テストステロンやドーパミンの作用を抑制することで勃起を終わらせます。コルチゾールが作られることでテストステロンの原料となるDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)が消費されてしまうので、テストステロンは減少するのです。

また、射精の頻度が多いと陰茎が刺激に慣れてしまい鈍感になってしまうので、陰茎の感度を高めるためにも射精の頻度を減らすのは大事になります。

射精後にテストステロンの濃度がピークになるには1週間の禁欲が必要です出典[5]

テストステロンの低下を防ぎ、体力や性欲・性機能を維持するためにも射精の頻度は1週間に1度くらいがよいでしょう。

 

3.飲酒量を少しずつ減らす

「お酒はほどほどに」と良く言われますが、過度の飲酒は陰茎の感度を低下させるので遅漏の原因になります。

お酒は適量であれば、快楽や性欲に関わるドーパミンの分泌量を増やしてくれるので気分の高揚・リラックス・ストレス解消などの様々な効果をもたらしてくれます。

ひょっとしたら、中には性行為の前にお酒を飲む人もいるのではないでしょうか?

しかしメリットばかりではなく、アルコールには皮膚の感覚や射精を行うための指令を伝達する中枢神経を麻痺させてしまう作用もあります出典[6]皮膚の感覚が麻痺すると刺激を感じにくくなりますし、中枢神経が麻痺すると射精のための指令は妨げられるので遅漏に繋がるのです。

実際にアルコール依存症と性機能障害との関連を調べた研究によると、7割近くのアルコール依存症の患者は性機能障害に悩んでいるのが明らかになりました。射精障害や勃起不全などの症状は全体の4割で認められています出典[7]

また、お酒の飲み過ぎは陰茎の感度の低下だけでなく、テストステロンも減少させます。アルコールはテストステロンを作る睾丸や副腎の細胞にダメージを与え、テストステロンの合成を低下させてしまうためです出典[8]

一方で、お酒は適量であればテストステロンの分泌量を増加させます。目安としてはアルコール量にして20g程度、具体的には500mlのビール1缶、日本酒1合程度の量です出典[9]

お酒を完全に止める必要はないのでほどほどにしておきましょう。

 

4.適切なサイズのコンドームを使用する

あなたは性行為の際に適切なサイズのコンドームを使用していますか?

コンドームの使用は避妊や性感染症予防のためなどに大事です。しかし、自分に合ったサイズや厚さのコンドームを使用していなければ遅漏の原因になってしまいます。コンドームを装着することで陰茎の感度が低下してしまい、挿入時の刺激を感じにくくなるからです出典[10]。特に、コンドームなし(生)での性行為に慣れている男性はコンドームの着用で遅漏になりやすいと言われています。

実際に、自分に合ったサイズのコンドームに変更することで刺激に対する陰茎の感度が良くなり、遅漏を改善できることが示されています出典[11]

サイズや厚さの感じ方には個人差がありますので、気になる方は一度自分に合ったコンドームを探してみるとよいでしょう。

 

5.抗うつ薬の使用を控える

現代社会は何かとストレスが多いので、不安感や意欲が感じられないうつ症状を改善するために抗うつ薬を服用している方もいるのではないでしょうか?

心や気分を落ち着けるために有効な抗うつ薬には、射精障害や勃起不全、性欲低下などの性機能障害を副作用として出てしまうものもあります出典[12]

うつ症状の原因は、精神の安定や意欲を調節する役割を担うセロトニンやノルアドレナリンなどの脳内の神経伝達物質の減少です。放出された神経伝達物質は情報伝達の役目を終えると再取り込みされます。抗うつ薬として使用されるSSRI(選択的セロトニン再取込阻害薬 )やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)などは再取り込みを阻害することで、セロトニンやノルアドレナリンを増やしうつ症状を改善します。

一方で副作用として射精障害などの性機能障害が起こる原因は、抗うつ薬が中枢神経の働きを抑制してしまうためです。皮膚からの刺激を感じにくくなったり、射精を行うための指令が伝達されにくくなるので遅漏に繋がります出典[12]出典[13]

SSRI系の抗うつ薬で特に起こりやすく、種類によっては6割近くの人に性機能への副作用が出現してしまうようです。

性機能に対する副作用の少ない抗うつ薬もあるので、自己判断で薬を止めたり量を減らすのではなく、まずは病院で相談してみましょう。

 

6.テストステロンの分泌を刺激する

テストステロンの分泌を増やすことは陰茎の感度を高めるのに有効です。

性機能障害を持つ男性患者2437人を対象にした研究で、遅漏とテストステロンの低さに相関があることが示されています。また、遅漏の患者には血中のテストステロン濃度が10.4nmol/Lより低くなっているLOH症候群の割合が多いことも明らかになっています出典[14]

テストステロンは性機能を高めるために欠かすことのできないホルモンです。

しかし、何の対策もしていないと低下していく一方ですので、セルフケアでテストステロンを増やすのを心がけましょう。

大事なのは健康的な生活を送ることです。栄養のバランスのとれた食事、十分な睡眠、ストレスケア、定期的な運動などが大事になります。

例えば、テストステロンは睡眠中に分泌されるので、睡眠はテストステロンの分泌を刺激するのに欠かせません。米国睡眠財団は成人は7~9時間の睡眠時間を確保することを推奨しています出典[15]

また、運動は脳を刺激することでテストステロンの分泌を増やします。特に筋トレ・ジャンプ・ダッシュなどのレジスタンス運動(無酸素運動)はテストステロンを増やすのに効果的です出典[16]

生活習慣を見直すことでテストステロンは簡単に増やすことができるので、無理なく取り組めることから実践してみましょう。

 

まとめ

今回は遅漏の原因と改善策として有効な陰茎の感度を高める方法について紹介しました。

テストステロンを増やすなどして陰茎の感度を高めれば遅漏は改善できるので、快適な性生活を送るためにも取り組みやすいことから実践してみてください。

「自分は本当に性機能障害なの?」「テストステロンを増やすには具体的にどうしたらいい?」などの男性のヘルスケアに関する不安や悩みはあるけど、病院に行くのは「恥ずかしくて気が引ける」といった人もいるのではないでしょうか?

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