オナニーのしすぎはEDのリスクを高める? 自慰の頻度・手法に関する実態調査
2023年6月7日更新

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NP+が独自に調査した一次情報に関する記事を編集しています。

NP+一次情報編集部

本記事のデータを引用する際は以下の文言の記載をお願いいたします。

出典:株式会社アルファメイル
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調査実施の経緯について

弊社(株式会社アルファメイル)は男性向けヘルスケアブランドである「ナイトプロテイン」を運営している。EDや男性不妊、ストレスや睡眠など男性の課題解決を目的にヘルスケア関連の情報提供やコンサルティング、サプリメントの開発販売を行っている。

そんな中で最近非常に多くの男性から、「自慰行為と男性機能の関係性」に関する質問を頂く。具体的には以下のような相談内容だ。

  • オナニーをし過ぎるとEDになるのか?
  • 禁欲をした方が男性機能は健康になるのか?
  • 優れた男性機能を維持するためには、どんなオナニー方法が良いのか?
     

これらは男性であればだれでも一度は悩んだ事のあるテーマであるはずだ。しかし、ヘルスケアと呼ぶには、若干恥ずかしいジャンルでもあり、中々真面目な研究が進んでいない分野でもある。

パートナーとのセックスは関係性の構築はもちろんの事、高いQoL(生活の質)を維持するうえでも非常に重要だ。

しかし近年パートナーとのセックスレスが社会問題になりつつある。ある調査では、既婚夫婦の約6割はレス状態にあると言われており、世界的に見ても日本人はパートナー間の関係性の面において決して良い状態にあるとは言えない。

日頃のオナニーの頻度や方法を見つめなおす事で、ED改善につながる可能性があると言われたら皆様はどう思うだろうか?

本調査は、オナニーの頻度や方法と男性機能への影響を明らかにする事を目的に実施した。

<調査概要>

  • 対象者:性行為経験のある成人男性500名
  • 方法:インターネット上でのアンケート調査
  • 実施期間:2023年4月20日~5月4日

オナニーのし過ぎとは何回以上の事を指すのか?

そもそもだが、一般的な男性はどの程度の頻度で自慰行為を行っているのだろうか?オナニーのし過ぎという言葉に定義はあるのだろうか?

日々のオナニーの頻度を調査したところ、以下のような結果となった。

最も多かったのが、2日~3日に1回程度で40%、第2位が28%で1週間に1回程度、第3位が12%で1日に1回という結果になった。

ではオナニーの「し過ぎ」、「しなさ過ぎ」の定義はあるのだろうか?

この質問に回答をするのであれば、年齢別の頻度を見ていく必要がある。

一般的には男性としてのコンディションには男性ホルモンの一種であるテストステロンが影響しており、加齢とともに少しづつ低下すると言われている。そのため、年齢と共にオナニーの平均実施回数は大きく異なる。

実際に年齢別のオナニーの頻度データを見ていこう。

調査の結果としては想定通りの物となった。年齢と共にオナニーの頻度は低下していく傾向があり、20代では1日1回以上オナニーをする男性が32%存在しているが、50代になると8%、60代では4%まで減少している。

20代の場合であれば、1日に複数回オナニーをしていても「し過ぎ」には該当しない程の人数だが、50代以上では1日複数回も自慰行為を行う男性はほとんど存在しておらず、数値的にはし過ぎに該当するだろう。

逆に50代では月に1~2回程度オナニーをする男性は26%も存在しているが、20代で月に1~2回は8%程度しか存在せず、月に1回未満と回答した男性は本アンケートでは存在すらしていない。

上記のような調査結果からも、オナニーのし過ぎ、しなさ過ぎの定義は年齢によって大幅に異なる事が分かる。
 

オナニーの頻度は性機能に影響するのか?

年齢別の一般的な頻度は判明したものの、次に気になるのはそれらがどのように男性機能に影響するのかといった点だ。

実際に全年齢を対象としたオナニーの頻度別のED率の調査結果を見ていこう。

そこまで劇的な差とまではいかないが、オナニーを1日に複数回する方や月に1~2回未満の男性は、平均よりも性行為時に下半身が勃起しづらい結果となった。

一方で1日に1回の頻度でオナニーをしている男性のED率は30%と、1日に複数回オナニーをしている男性よりも13%もED率が低い事が判明した。オナニーのし過ぎも、しなさ過ぎも男性機能の維持という観点ではポジティブには働かない可能性が高いと言えるだろう。

続いて世代別のデータを見ていこう。

20代~30代の男性を対象としたデータも、全世代対象のデータと比較的近い数値となった。月に1~2回以下しかオナニーをしていない男性と1日に複数回オナニーをする男性が最もED率が高く、1日1回の頻度で自慰を行っている男性はED率が最も低い。

続いて50代以降の男性のデータを見てみよう。

50代以降になると、1日に複数回のオナニーを行っている男性はアンケート参加者の中には存在していなかった。50代以上の男性において最もED率が高かったのは1日1回自慰行為を行っている層、続いて月に1~2回以下オナニーを行っている層となった。

オナニーの頻度や、し過ぎ、しなさ過ぎの定義は年齢によって異なるものの、いずれの世代でも過度な回数や少なすぎる頻度の自慰行為はED率を高める傾向がある事が判明した。

原因についてはさらなる調査の余地があるものの、仮説として、1日に複数回オナニーをする方は性行為で得られる快感よりも自慰行為で得られる強い視覚的、物理的刺激に慣れてしまい、本番(性行為)では十分に興奮出来てない可能性が考えられる。

月に1~2回以下のオナニーの頻度が低い層はそもそも性欲が低い可能性も考えられる。

今回の調査結果ではオナニーの頻度とED率には一定の関係があることが判明した。若いうちはどうしてもテストステロン値も高く、性的欲求も強い事から、オナニーをし過ぎていしまうケースも多い。

もしあなたが自慰行為を1日に複数回行っており、男性機能面に関する悩みを抱えている場合は、1日に1回~週に1回程度の範囲で意図的に回数を減らしてみるのも有効かもしれない。
 

オナニー1回の定義とは?

ここまでオナニーの頻度や回数のみに着目をしてきたが、続いて気になるのがオナニー1回の定義だ。

1日に複数回オナニーをする事は、データ上し過ぎに分類されるが、1回のオナニーに1時間かけた場合はし過ぎにはいるのだろうか。

実際にナイトプロテインのLINE相談窓口には、男性機能に悩みを抱える男性から、回数だけではなく、時間や方法等に関する質問も多数届く。ここからは時間や方法について深堀をしていこうと思う。

 

理想のオナニー時間とは(継続時間とED率の関係)

一般的に1回のオナニーにかける時間はどれくらいなのでしょうか?オナニーにかけている時間を調査してみました。

最も多かったのは10分程度という結果に。次に30分程度。数分と1時間は同率で、大体の方(72%)が1回のオナニーに10〜30分程度をかけているということが判明した。15%の男性が1回のオナニーに1時間以上もの時間をかけているという点は驚きだ。

ではオナニーの時間は男性機能にどのように影響をするのだろうか。データを見ていこう。

調査の結果、時間とEDには非常に大きな関係性がある事が判明した。

数時間をかけて1回のオナニーをしている方は明らかにEDの傾向が高い。1回数時間オナニーに時間をかけている男性の3割以上は性行為時に十分に勃起しないという結果となった。

次にEDの割合が高いグループは1回に数分程度で自慰行為を終了している男性であった。逆に行為時の勃起においてはほとんど問題が無いグループは10分、30分、1時間程度となった。

あまりに実際の性行為とはかけ離れた時間をかけた(長すぎる/短すぎる)オナニーは本番では上手く勃起状態を作り出せない原因となる可能性が想定される。

頻度と同様に時間をかけ過ぎている、もしくは短すぎるオナニーを日頃から行っており、ED等男性機能に関する悩みを抱えている場合は、意図的に10分~1時間以内に抑える工夫をしてみるのも良いだろう。
 

【番外編】オナニーの方法はEDに影響するのか?

ここまで頻度とかける時間の2つの面からEDへの影響を調査してきた。頻度面も時間面もし過ぎもしなさ過ぎもネガティブに働く可能性がある事が判明した。

最後が番外編として、オナニーの方法と男性機能の関係性の調査結果を発表しようと思う。

近年時以降をより良い物にするための映像作品や器具などが充実してきている。現代の男性達は一体どのような方法で自慰行為を行っているのだろうか。

調査の結果、やはり通常の手淫が77%と最も多く、次にオナホールの利用、足ピン(足を延ばした状態で行う)という順になった。

一般的には不適切とされる「足ピン」や「高速ピストン」、「床オナ」などの方法を行っている男性は全体の15%程度と少数派であった。

15%は少数派とはいえ、もちろん無視できる数値ではない。では一体これらイレギュラーな自慰を行っている層は男性機能面においてどのような課題を感じているのだろうか。

イレギュラーなオナニーとEDの関係性データを見てみよう。

やはり通常の手淫と比べると、床オナや足ピンと呼ばれるオナニーの方法を取っている男性はED率が高い傾向がある事が判明した。

中でも特に床オナは最も性行為時に硬直化できていない方が多く、手淫によるオナニーをしている男性よりもED率が、約7.7倍も高い結果となった。

通常の性行為とは異なる刺激を与えて行うオナニーは、やりすぎてしまうと性行為時に硬直化できなくなる可能性がある。普段から変わったオナニーを行っている場合は、通常の手淫に戻してみる事で男性機能の維持や改善につながるかもしれない。
 

まとめ

今回のアンケートでは、オナニーの頻度、一回にかける時間、やり方の3点からEDとの関係性を調査した。

最後に調査の結果を振り返ってみよう。

 

オナニーの頻度について

「オナニーをしすぎると身体に悪影響があるのでは?」という通説があるが、今回行った調査でも1日に複数回行う方はEDの傾向にあるという結果になった、また月に1~2回以下しか自慰行為を行わない場合も同様にED率が高くなりやすい可能性がる。EDが少なかった層はし週に1回~1日に1回程度となった。オナニーのし過ぎも、しなさ過ぎも健康的な性機能の維持においてはネガティブに働く可能性が高い。

 

オナニーにかける時間について

頻度調査とどうようで、オナニー時間が短すぎても、長すぎてもED率は平均よりも高くなる傾向が確認された。10分〜1時間程度の時間で自慰行為を行っている男性が最もED率が低い結果となった。

 

オナニーの方法について

一般的に不適切なオナニーはEDになりやすいと言われているが、今回の調査でも同様の結果となった。中でも床オナをしている男性は性行為時のED率が最も高かく、通常の手淫が最もED率が低い結果となった。

 

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