執筆者
株式会社アルファメイル
NP+編集部
「オトコを科学する」をキーワードに男性の悩みや課題の解決を科学的根拠をもってサポート。運動や睡眠、栄養など、健康に関する正しい知識を提供するためにコンテンツを製作中。
性欲の正体とは?どうして性欲がなくなるのか?
食欲、睡眠欲と並んで三大欲求の1つである性欲。人間が持つ本能的な欲求であり、コントロールをすることは難しいと考える人も少なくないでしょう。
しかし正体についてしっかりと理解すれば性欲を増やすことは可能です。
では性欲とはいったい何なのでしょうか?
男性の性的衝動の正体はズバリ...テストステロンです!
テストステロンは男性ホルモンの1種。脳の指令によって精巣で作られ、血液を通じて身体の各器官に作用します。
筋肉に作用すれば筋肥大を促し、皮膚に作用すれば体毛の成長を促し、、と男性らしい身体の形成に深く関わっていると言えます。
そして脳の大脳辺縁系という部位に作用すると性欲を向上させます。
逆に性欲がない場合は何らかの理由によりテストステロンが少なくなっている可能性があります。
実際にテストステロンの分泌量は30歳をピークの年1%ずつ減少していくと言われていますが、今回NP+が男性500名を対象に実施したアンケート調査では「性欲が弱い」と感じている人が40代以降に大幅に増加していることがわかりました。
その一方で20代30代の男性においても、多少なりとも「性欲が弱い」と感じている人がいることは注目に値します。
通常テストステロンは若い男性では豊富にあるにも関わらずです!ただしテストステロンは加齢以外にも、様々な原因で減少してしまうことが研究で明らかになっています。
そこで今回は20代30代の若い男性がテストステロンが減り性欲がなくなる原因について調査を深めていこうと思います。
性欲の低下を感じている若い男性や20代30代の男性をパートナーに持つ女性は是非参考にしてみてください。
<調査概要>
- 対象者:男性500名
- 方法:インターネット上でのアンケート調査
- 実施期間:2023年6月26日~7月10日
- 実施者:株式会社アルファメイル「ナイトプロテイン事業部」
当てはまったヤバイ?20代30代の性欲がなくなる原因3つ
今回アンケート調査に協力いただいた男性500名の内、20代30代の男性は217名でした。ここからは217名のアンケート結果から、判明した20代30代の男性の性欲がなくなる原因を3つご紹介します。
原因1:太りすぎ/痩せすぎ
まず体型と性欲の関係性について調査をしました。
体型の指標は様々ですが、今回は世界共通の肥満度指標であるBMIを用いています。
BMIの算出方法は「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」。18.5未満で低体重、18.5以上25未満で普通体重、25以上で過体重とみなされます。
今回の調査ではBMIが18.5未満、もしくは25以上の場合、「性欲が弱い」と感じる人が多いことがわかりました。
テストステロンは中性脂肪に含まれるコレステロールを原料に作られます。そのため痩せすぎると十分にテストステロンが作られなくなり、性欲が低下するのでしょう。
実際に26歳の男性ボディビルダーの減量期の身体の変化を調査した研究では、体脂肪率を5%まで絞り込むとテストステロン値は減量開始前よりも20%低下していたことが明らかになっています出典[1]。
とはいえ太りすぎも厳禁。なぜなら体脂肪にはテストステロンを女性ホルモンに変換してしまう酵素が含まれているからです。
コレステロールを得るために一定量の体脂肪は必要ですが、脂肪のつけすぎもまた性欲の低下に繋がってしまいます。
一般的な健康だけでなく、性欲においても健康体重を維持することは大切なようです。
若いからといって外食で揚げ物や糖質の高い食べ物ばかりを食べている人は要注意。小さな積み重ねがお腹周りを膨らませ、性欲を低下させているかもしれません。
原因2:運動習慣がない、もしくは運動しすぎている
健康的な体重を維持する上では、定期的に運動に取り組むことが重要です。
続いて運動頻度と性欲の関係性を調査したところ、基本的には運動する機会が少ない人ほど「性欲が弱い」と感じている人が多いことがわかりました。
運動頻度が週に1回未満の人は、週に5~6回行っている人と比べて約4倍「性欲が弱い」と感じている人がいます。
運動頻度が少ないと体脂肪が増えテストステロンが低下するのかもしれません。
また全身を激しく動かすことで脳や筋肉が刺激され、テストステロンを分泌するシステムが活性化します。
そのため性欲の低下を感じている若い男性は運動を積極的に取り入れるとよいでしょう。特にジムでのウエイトトレーニングはおすすめ。
テストステロンは95%が精巣で作られますが、近年の研究では筋肉でも産生されることがわかってきています。
実際に2014年に立命館大学が発表した研究では、下半身の筋トレを週3回12週間行った結果、大腿部の筋組織においてテストステロンの前駆体となる物質や、テストステロンを産生する酵素が増加していたことが報告されています出典[2]。
筋トレは基礎代謝が上がり、健康的な体型の維持にも繋がります。とりあえずジムに入会してみるのもよいでしょう!
ただし、運動のやり過ぎは注意が必要。今回の調査では、ほぼ毎日運動をしている人は、週に1-2回運動している人と同じくらい「性欲が弱い」と感じている人がいます。
実際の研究データでも、走行距離が月200kmを超えるようなハードなトレーニングを積んでいるランナーはテストステロンが低いことが分かっています。過度な疲労は、テストステロンの敵である炎症を引き起こすことが原因と言われています。
健康的な生活を心がけているにも関わらず性欲が湧かない人は頑張りすぎかもしれません。筋トレやスポーツを頑張っている人はトレーニング量を見直してみましょう。
原因3:ストレスを感じている
現代社会と切っても切り離すことができないストレス。
実際に厚生労働省の調査では、54.2%と2人に1人が労働者が仕事や職業生活に関することで強い不安やストレスを感じていることが明らかになっています。
その他にも感染症の蔓延や年功序列制度の崩壊、SNSの発達など、現代にはストレスや不安の原因となる事柄が多数・・・。
ストレスは精神面の落ち込みを引き起こすだけでなく、頭痛や肩こり、動機、不眠など身体面の不調も引き起こします。
では性欲面はどうなのでしょうか?今回の調査ではストレスを感じている人の方が、ストレスを感じていない人よりも若干「性欲が弱い」と感じている人が多いことがわかりました。
動物実験から慢性的なストレスは精巣にダメージを与えて、テストステロンを合成するプロセスを阻害することがわかっています出典[3]。
20代30代は職場では上司と部下の板挟みになり、ストレスが大きい年代かと思います。中々ストレスを解消することは難しいと思われますが、ライフスタイルを改善して、性欲を取り戻しましょう!
まとめ:若い男性が性欲を取り戻すには?
今回は20代30代の比較的若い男性が性欲がなくなる原因について調査しました。調査の結果、下記の3つの原因が確認されました。
- 太りすぎている/痩せすぎている
- 運動習慣がない/運動しすぎている
- ストレスを感じている
性欲の根源となるテストステロンは加齢だけでなく、日頃の生活習慣が大きく影響します。
若い男性では特に「体型・運動・ストレス」の3つが影響するようです。
何からすればいいかわからない!という人は運動から始めることがおすすめ。
運動は健康体重の維持とストレスの解消にも繋がり、一度に3つの要素全てをカバーできます。
もちろんやりすぎはNGですが、本調査では週5~6回までは効果があることがわかったので、毎日やらない限りは基本的には問題ないでしょう!
ちなみにナイトプロテインが運営する公式LINEでは性欲減退などのメンズウェルネスに関するご相談を無料で承っています。
お悩みの方の状況に合わせて、おすすめの運動やお取組みを専門家が案内しています。
少しでも気になることがございましたらお気軽にご連絡ください!
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