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お酒で勃起しなくなる?リスクを最小限にする飲み方を解説
2023年8月11日更新

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NP+が独自に調査した一次情報に関する記事を編集しています。

NP+一次情報編集部

本記事のデータを引用する際は以下の文言の記載をお願いいたします。

出典:株式会社アルファメイル
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お酒は勃起機能にマイナス?男性機能との関係性4つ

お酒はリラックスやストレス解消したい時などに飲みたくなりますが、過度の飲酒は健康に悪影響を与えるので「お酒はほどほどにしましょう」と良く言われます。

もちろん勃起機能などの男性機能に対しても例外ではありません。

お酒が男性機能に与える影響を4つ紹介します。

1.男性ホルモンのテストステロンを低下させる

まず、お酒は男性機能にとって重要なホルモンである「テストステロン」を低下させます。

男性ホルモンの代表的なホルモンであるテストステロンは、男らしい筋骨隆々とした体を作る上で重要な役割を果たします。また、性欲や勃起の開始・維持、精子の形成などの男性機能に対しても欠かせません出典[1]

お酒に含まれるアルコールは、テストステロンを合成する睾丸や副腎の細胞にダメージを与え、テストステロンを低下させてしまうことがわかっています出典[2]

また、アルコールによってテストステロンの前駆体であるアンドロステンジオンが、女性ホルモンの代表格であるエストロゲンに変換されやすくなることでもテストステロンは減少するようです出典[3]

テストステロンの低下はEDや男性更年期障害(LOH症候群)の原因になるので注意が必要です。

 

2.脳からペニスへの神経伝達を鈍らせる

お酒が男性機能に与える影響の2つ目は、脳からペニス(陰茎)への神経伝達が鈍くすることです。アルコールの飲み過ぎは体の様々な神経伝達に影響がでます。

わかりやすい例は、お酒の飲み過ぎにより足がフラフラしたり、立ち上がれなくなったりする状態です。脳から運動神経への神経伝達が鈍くなることで起こります。

男性機能に対しても同じです。脳からの神経伝達が陰茎に正常に伝わることが勃起や射精に欠かせません。

実際に、射精障害(早漏な遅漏)やEDなどの性機能不全の起こりやすさとアルコール摂取量に相関があることが示されています出典[4]

「筋トレやサプリメントでテストステロンは高めているからある程度飲んでも大丈夫!」と思っていませんか?

いくらテストステロンを普段から高めていても、お酒の飲みすぎで神経伝達に影響が出てしまっては効果はありませんよ。

 

3.定期的な飲酒は朝立ちにも悪影響

3つ目は定期的な飲酒が朝立ちに悪影響を与えることです。

そもそも朝勃ちとは、夜間勃起現象(NPT)の一つで、睡眠中に勃起が何度か起こる生理現象のことを言います。夜間の睡眠はノンレム睡眠(深い眠り)とレム睡眠(浅い眠り)の二つの睡眠を交互に繰り返します。

NPTはレム睡眠で起こりますが、理由はレム睡眠中は自律神経の働きが活発だからです。また、最後のレム睡眠のタイミングで目覚めた時に勃起している状態を「朝立ち」と呼びます。

NPTが正常に起こるには十分な量のテストステロンが必要です。一つ目でも解説しましたが、アルコールはテストステロンを低下させます。

1998年に行われた旭川医科大学の研究では、飲酒によりNPTの際の陰茎の硬度と周径が低下することが報告されています出典[5]

NPTは勃起に関わる組織を動かすことで勃起機能の衰えを防ぐために行われます。普段正常に勃起を起こす上で欠かせない生理現象なので、朝立ちの頻度が減っているようなら飲酒の頻度や量を控えたほうが良いかもしれません。

 

4.アルコールは睡眠の質を低下させる

4つ目はアルコールが睡眠の質を低下させてしまうことです。

お酒をたくさん飲んだ時に、夜中に目が覚めたり、早朝に起きてしまうなど「よく眠れなかった」ことが一度はあるのではないかと思います。

アルコールには利尿作用があるので尿が作られやすくトイレが近くなるだけではなく、体内からは水分が奪われ喉が渇きやすくなるので途中で目覚めやすくなります

また、アルコールの分解時に発生するアセトアルデヒドの覚醒作用も睡眠中に目覚めやすくなる原因です出典[6]

テストステロンは睡眠中に合成されるので、睡眠の質や時間を保つことは男性機能を正常に維持するために欠かせません。

2011年のアメリカのシカゴ大学の研究によると1日5時間の睡眠が1週間続くだけでテストステロンは10~15%も低下してしまうことが報告されています。出典[7]

確かに、「寝酒」と呼ばれるように少量のアルコールは脳の興奮を鎮め、寝つきを良くしてくれる効果もあります。あくまで少量の場合ですので睡眠の質を低下させないためにも飲み過ぎには注意しましょう。

 

EDリスクを最小限にするお酒の飲み方

お酒に男性機能へのリスクがあるとは言っても、リラックスやストレス解消、また人付き合いにおいてお酒は欠かせないですし、飲みたいもの。

もちろん禁酒する必要はなく、適度な量であればお酒は飲んでも問題ありません。

NP+は20歳以上の男性500名を対象に飲酒習慣と男性機能の関係についてアンケート調査を実施しました。

EDリスクを最小限にするお酒の飲み方を独自に行った調査結果を交えながら紹介しますので、是非とも参考にしてください。

<調査概要>

  • 対象者:男性500名
  • 方法:インターネット上でのアンケート調査
  • 実施期間:2023年6月26日~7月10日
  • 実施者:株式会社アルファメイル「ナイトプロテイン事業部」

 

1日にアルコール20gまで

健康に過ごすためにはアルコール摂取量は1日20gまでにした方がよいことが、厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」で推奨されています。

では男性機能面ではどのくらいが適量なのでしょうか?

今回の調査では、1回のアルコール摂取量が3ドリンク以上になると、勃起力低下に悩む人が増えることがわかりました。

※「ドリンク」は純アルコール換算の単位で、1ドリンクは純アルコール換算で10グラムです。

男性機能の健康維持においても、アルコールは1日20gまでが最適なことがわかりました。

20gはビールで換算するとロング缶1本分。少し物足りないと感じるかもしれませんが、性生活を充実させるために適量を守るようにしましょう。


多くても週に3~4回まで

「量」の次に気になるのが「頻度」ですよね。今回の調査では週に5回以上飲むと、勃起力の低下に悩む人の割合が増えることがわかりました。

飲酒の頻度が週5回を超えてくると勃起力の低下に悩む人の割合は、全く飲まない場合の2倍以上に増加しています。

もちろん、まったく飲まない場合が勃起力の低下に悩む割合が一番少ないので、お酒を飲まないに越したことはありません。

とはいえ、会社の付き合いで断れないこともあるでしょう。もし、飲む場合は多くても週に3〜4回までにしておきましょう。

 

焼酎やワインでも飲みすぎは危険

3つ目は飲むお酒の種類ではなく、量に気をつけましょう。

「一般的に焼酎やワインなどは健康にいいと言われているので多少飲みすぎても大丈夫」などと思ってはいませんか?

残念ながらそんなことはありません。

今回の調査では、普段の飲酒量が3ドリンク(アルコール量30g)以上の人を対象にして、最もよく飲むお酒の種類別に勃起機能に悩んでいる人の割合を算出しました。

その結果、焼酎やワインで勃起力の低下に悩んでいる人の割合は、ビールやウイスキーなどの他のお酒と同程度でした。

飲むお酒の種類を気にするのではなく、アルコール摂取量や頻度に気を付けるようにしましょう。

 

アルコール飲料とノンアルコール飲料を交互に飲む

4つ目はアルコール飲料とノンアルコール飲料を交互に飲むようにしましょう。

まず、お酒と一緒に水などのノンアルコール飲料を飲むことで、満腹感が得られるので飲酒量を抑えることができます。

次に、体内のお酒が薄められることで体内のアルコール濃度が下がり、酔うスピードを緩やかにしたり、胃や腸の粘膜へのダメージを軽減したりすることができます。

他にも、ノンアルコール飲料を飲むことは脱水症状を防ぐことができるので二日酔い対策にも大事です。アルコールを摂取すると、肝臓でアルコールを分解する際に水分が消費されますし、利尿作用により尿として水分が排出されるので脱水状態になりやすくなります。

体内の水分が不足するとアルコールやアセトアルデヒドの濃度が高まることで、酔いが回りやすくなったり、吐き気や頭痛が出やすくなるのです。

アルコール飲料の1.5〜2倍程度のノンアルコール飲料を飲むようにしましょう。


おつまみにはナッツ

5つ目としておつまみにナッツを取り入れてみましょう。

お酒を飲む時に欠かせないのがおつまみです。揚げ物やポテトチップスなどのスナック菓子などの高脂肪や高糖質を食べたてまいがち。

しかし、揚げ物やお菓子に含まれるトランス脂肪酸は体内で分解されにくいんです。血管に炎症を起こし血流を悪化させたり、精巣にダメージを与えテストステロンを低下させてたりしまうので、EDのリスクを高めます出典[8]出典[9]

また、お菓子の甘みのもとになるシュクロースにも精巣機能を低下させ、テストステロンを減らす作用があるので注意しなければなりません出典[10]

代わりにオススメするのはナッツです。実はナッツには性機能を改善する作用があることが、2019年に行われたイタリアのルビーラ・イ・ビルジーリ大学の研究で示されています出典[11]

おつまみにスナック菓子などを食べるのであれば、ナッツに置き換えてみるのをオススメします。
 

まとめ

今回はお酒と勃起機能との関係について紹介しました。

お酒の飲み過ぎは男性機能に影響を与え、勃起不のリスクを高めるので、完全に禁酒する必要はありませんが上手にお酒を飲むようにしましょう。

目安はアルコール量で1日20g、週に3〜4回です。

ただし、男性機能に影響を与えるのはお酒だけではありません。食生活・運動習慣・睡眠・ストレスなどと多岐にわたっているので、お酒の飲み方だけを気をつけても効果が不十分な場合もあります。

特にEDなどの男性機能に悩んでいる方は、お酒に限らず全体的な生活習慣の見直しを行うことが大事です。しかし、「自分の生活習慣のどこを見直すべきなのか。具体的にどのようなことをすれば良いかわからない。」などの様々な疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか?

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