精力をアップさせるには「テストステロン」と「血流」という2つの要素が深く関わっていることを知っておかなくてはいけません。

テストステロンは主に生殖腺（精巣または卵巣）によって生成され、性欲や活力に関わるホルモンです^出典[1]。

また血流によって酸素が全身に行きわたることで、疲労回復や男性機能向上に重要な細胞の増殖や血管新生、タンパク質の合成を助けることが分かっています^出典[2]。

つまり、精力アップにはテストステロンの生成をサポートしたり血流を促進させたりする栄養素が含まれる食べ物がおすすめ！

そしてこういった精力アップにおすすめの食べ物は、なんとコンビニで簡単に手に入るのをご存じでしょうか？

そこで今回は、コンビニで手に入る精力アップにおすすめの食べ物を5つ紹介します。

手軽に手に入る食材で効率的に精力アップを目指す方は、ぜひ参考にしてください。

それでは早速、精力アップにおすすめの食品を最新の論文や研究などを用いて学術的な見地から見ていきましょう。

アーモンド

アーモンドは「亜鉛」と呼ばれるミネラルが豊富ですが、実はこの亜鉛が精力アップに効果があると言われているのです。

亜鉛欠乏症の正常な高齢男性に6ヶ月間亜鉛を補給したところ、血清テストステロンが8.3 +/- 6.3から16.0 +/- 4.4 nmol/Lに増加したという報告もあります^出典[3]。

これは亜鉛がテストロンを生成する酵素の働きを助ける「補因子」として機能するのが理由だと言われています^出典[4]。

アーモンドは手も汚れにくく手軽に食べられるため、携帯用のおやつとしてもぴったり。

ただしアーモンドの食べ過ぎは脂質の摂りすぎにもつながるので、ドカ食い防止のために小分けにされたパックで購入しましょう。

ダークチョコレート

コンビニで気軽に購入できるダークチョコレートにも、みなぎる精力をアップさせる秘密が隠されているのだとか。

というのも、チョコレートに含まれる「フラボノイド」と呼ばれるポリフェノールには血流促進効果が期待できるのです。

フラボノイドを豊富に含む食品や飲料の摂取により、血管拡張作用がアップして血管機能が改善することが実証されています。

被験者45名に対しフラボノイド821mgが含まれたダークチョコレートを摂取させた研究では、2時間後に対照と比較して血管拡張反応が4.3％増加したことが観察されました^出典[5]。

これはフラボノイドが血管の収縮や拡張を調節する役割のある一酸化窒素の合成を活性化させることが原因だと言われています。

甘いチョコレートよりもダークチョコレートの方がフラボノイドの含有量が多いため、できるだけ後者を選ぶようにしましょう。

ゆで卵

手軽に良質な脂質やたんぱく質を摂れるゆで卵も、精力アップに欠かせない食べ物。

なんと卵に含まれるコレステロールは、テストステロンレベルを高めることが分かっています。

若年成人を対象に12週間、全卵3個（コレステロール842 mg/日、うち卵由来は672 mg）を摂取させた実験では、12週間後にはテストステロン値が2.4ng/ml上昇しました%^出典[6]。

テストステロンはコレステロールを原料としており、精巣のライディッヒ細胞によって生成されるホルモン^出典[7]。

つまりゆで卵を食べることで、テストステロンのもとになる成分が手軽に摂れてしまうというわけです。

食べやすく小腹が空いた時にもぴったり、身体づくりに励む男性にもおすすめなので、ぜひ積極的に食べてみてくださいね。

柑橘類のカットフルーツ

コンビニで買えるカットフルーツも「今夜は頑張りたい！」という男性の背中を一押しする食べ物のひとつ。

オレンジやグレープフルーツなどの柑橘類に含まれるビタミンCは、血管の収縮や拡張を調節する役割のある一酸化窒素の生成にかかわる内皮細胞を増殖させる作用があると言われています^出典[8]。

14人の健康な被験者にビタミンCを投与した研究では、血管拡張を促すアセチルコリンに働きかけ血管拡張促進効果が促進されたという結果になりました^出典[9]。

カットフルーツは手を汚さず手軽に食べられて、カロリーも低いためダイエット中のデザートとしても優秀です。

柑橘系のさわやかな香りで気分もリフレッシュするので、気持ちを切り替えたいときにも食べておきたいですね。

魚の缶詰

ご飯のお供に欲しくなる魚の缶詰は、なんと精がつく食べ物としても優秀なのです。

魚に含まれるDHAやEPAは、血流の増加を促進させることがさまざまな研究でも判明しています。

6週間のDHA(2.0g/日)とEPA (3.0g/日) の食事補給をした実験結果を見ると、DHAおよびEPAを摂取していないグループの平均血流量が293ml/minなのに対し摂取したグループは平均血流量が367ml/minでした^出典[10]。

DHAやEPAは血管を弛緩させ、血圧を下げることで血流を改善するオメガ3脂肪酸です。

サバやツナ缶は食べやすくアレンジが効くだけでなく長期保存も可能なため、ストックしておくと便利でしょう。

今回ご紹介したように、コンビニで手軽に手に入る精力アップ食材はたくさんあることが分かりました。

しかし効果を求めたい場合は、一度きりではなく継続してこれらの食材を食べる必要があります。

精力がつく食べ物を食べる習慣を身につけて、ぜひ精力アップしやすい身体づくりを作ってみてはいかがでしょうか。

コンビニに立ち寄る機会があったら、ぜひ今回紹介したアイテムを手に取ってみてくださいね。