中でいけない理由とは?セックスの成功率を高めるコツを解説
2025年5月23日更新

監修者

NP+編集長/NESTA-PFT

大森 新

筑波大学大学院でスポーツ科学について学んだ後、株式会社アルファメイルに入社。大学院では運動栄養学を専攻し、ビートルートジュースと運動パフォーマンスの関係について研究。アルファメイル入社後は大学院で学んだ知識を基に、ヘルスケアメディア「NP+」の編集やサプリメントの商品開発に携わる。筋トレ好きが高じて、NESTA-PFT(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会トレーナー資格)も取得。ラグビー、アイスホッケー、ボディビルのスポーツ経験があり、現場と科学の両面から健康に関する知識を発信できるよう日々邁進中。

執筆者

管理栄養士

井後結香

管理栄養士の資格取得後、病院に勤務。献立作成や栄養指導を経験後、健康相談員として地域の特定保健指導業務や疾病の重症化予防事業などに取り組む。健康管理の要となる食事の記事では、無理なく日々の生活に取り入れられるような内容を心掛けている。手軽かつ楽しい食改善で体質の向上を目指せるよう、読みやすく分かりやすい文章での紹介に努めている。

なぜ中でいけないのか?

セックスの際に中でオーガズムに至れず、射精できないことに悩んでいませんか?中でいくことができない悩みの原因として、次のようなものが考えられます。

脳やペニスの感度が落ちている

セックスにおけるオーガズムや射精は、性的興奮を得ることで脳から出される指令により起こるものです。性的なものを目で見て感じる視覚的刺激や、ペニスなどの性感帯を触られて感じる触覚的刺激などが興奮のトリガーとなるでしょう出典[1]

オーガズムや射精が適切なタイミングで起こるためには、セックスの際に十分な刺激を受ける必要があります。この「十分な量」は射精閾値と呼ばれる言葉で表されます。十分な刺激を与えているつもりでも、刺激による興奮が射精閾値に達しなければオーガズムや射精に至れません。

中でいけないことに悩んでいる場合、セックスの際の興奮が射精閾値に届いていない可能性を考える必要があるでしょう。

体質上、十分な刺激を与えていても興奮できない場合もあれば、射精閾値が何らかの原因で高くなりすぎており、一般的な刺激では興奮が困難なケースも考えられます。自身のセックスに対するイメージや、セックスや自慰行為の際の見たり触られたりする刺激が適切なものであるかを、一度振り返ってみるとよいかもしれません。

 

テストステロンが減少している

オーガズムや射精のためには十分な興奮が欠かせません。オーガズムや射精にはドーパミンやセロトニン、オキシトシンなど複数のホルモンが関係していますが出典[1]、性的興奮においてはとくにテストステロンの作用が大きいでしょう。

テストステロンは性欲や勃起能力、精子の製造能力など、性機能全般に関わるホルモン。勢力みなぎる若さはつらつとした状態は、このテストステロンにより支えられているといっても過言ではありません。

しかしテストステロンの体内量のピークは20代。その後は徐々に減少し、とくに40代からの減少はより顕著になります。テストステロンのなかでも、性機能や身体面、精神面などへの作用が確認されている「遊離型」のテストステロンは、40~70歳の男性で1年につき約2%の速度で減少していくとのデータも確認されています出典[2]

加齢によるテストステロンの減少レベルがいかに深刻であるかがわかるでしょう。年を重ねた方ほど、性欲や勃起などの悩みが増えやすいのはこのためです。

加えて肥満、夜更かし、暴飲暴食など、いわゆる悪い生活習慣によってもテストステロンは大きく減少します。テストステロンの減少幅が大きくなれば、ますます興奮しづらくなり、オーガズムや射精もより困難になるでしょう。

生活習慣を見直してテストステロンの減少を防ぐことができれば、セックスの成功率も高められるかもしれません。

 

中でいけない方のための体質改善法7つ

中でいけないことに悩んでいる方は、なんとかして体質を改善したいと考えていることでしょう。実は日々の暮らしを改めたり自慰や性行為の仕方を見直したりすることで、中でいきやすい体質になれる可能性があるのです。

ここからは中でいけない方におすすめしたい体質改善法として7種類解説します。

メタボを解消する

テストステロンの減少は肥満の方ほど深刻になるものです。なぜなら増えすぎた脂肪組織は炎症を起こしやすく、多量の活性酸素を生み出してしまうから。

テストステロンの合成場所である精巣は、活性酸素に非常に弱い組織です出典[3]。肥満により体内で活性酸素が増えれば精巣へのダメージも強まり、テストステロンの合成能力も落ちてしまうでしょう。

また、暴飲暴食や運動不足による肥満は、糖尿病、高血圧、脂質異常症などのリスクも高めてしまいます。これらの病態もまた活性酸素を増やすため、精巣に大きなダメージが入ることになるのです。

さらに脂肪組織の炎症では、テストステロンを女性ホルモンのエストラジオールに変換させる酵素、アロマターゼの発生量も増加出典[4]。すでにあるテストステロンも失われやすくなるため、ますます興奮しづらくなるでしょう。

57~85歳の成人1,993人を対象とした調査により、自慰行為でオーガズムを得られない人の割合は糖尿病患者で21.1%、糖尿病でない患者で14.9%と、糖尿病患者の方が高いとのデータが得られています出典[5]

テストステロンはBMIが高いほど下がる傾向にあります出典[6]BMIが25以上の肥満体型であり、かつ血糖値や血中脂質、血圧の高さを指摘されたことがある方は、まず体重を落としてメタボを解消するところからはじめましょう。

 

前日の夜から飲酒を避ける

アルコールとセックスの相性は決してよくありません。オーガズムや射精をスムーズにしたい場合には、飲酒は避けた方がよいでしょう。

お酒は抗酸化活性を落として活性酸素による身体へのダメージを増やしたり出典[7]アロマターゼを増やしたり出典[8]テストステロンの分泌を促すホルモンの生成を阻害したりと出典[9]、テストステロンへのさまざまな悪影響があることが確認されています。

アルコールには急性の射精遅延効果があることも確認されており、挿入時間を長引かせるためにあえてお酒を飲む方もいるほど出典[10]。オーガズムや射精ができないことに悩んでいる場合には、ぜひとも避けるべきであることがわかるでしょう。

アルコールの影響が出ないよう、夜早めに飲み終えておこうと考える方もいるかもしれません。しかし残念ながら、アルコールの影響は非常に長く続きます。

大量のエタノール摂取による影響を調べた論文では、テストステロンの減少が飲酒後24時間まで続いたとの報告も出典[11]。アルコールの影響を避けたい場合には、セックスを予定している前日の夜から飲酒を避けた方がよいと言えそうですね。

テストステロンを増えやすい体づくりを意識する場合には、お酒の量にも注意が必要。1日純アルコール換算で20g未満であれば、性ホルモンへの影響を抑えやすいため出典[9]、次の表を参考に飲む量を調整してみましょう。

【一般的な酒類のアルコール度数と適正量の目安】

 

アルコール度数

純アルコール20g相当量

ビール

約5%

500mL(ロング缶1本)

日本酒

約15%

約165mL(1合弱)

ワイン

約12%

約208mL(グラス1杯半)

ウイスキー

約40%

約63mL

焼酎20度

20%

125mL

焼酎25度

25%

100mL

 

7時間以上の睡眠を習慣化

セックス中のオーガズムや射精をスムーズにおこなうためには、よく眠り、テストステロンを育てることが重要です。

夜の睡眠中はテストステロンが最も多く分泌される、いわばテストステロンのゴールデンタイム出典[12]。そのため夜更かしで睡眠時間が減るほどに、テストステロンの合成効率も下がると考えられるのです。

テストステロンの分泌能力が十分にあるはずの若い男性でも、5時間睡眠を1週間続けただけで、血中テストステロンが10~15%減少したというデータがあります出典[13]。テストステロンを増やすために、睡眠がいかに重要であるかがわかりますね。

適切な睡眠時間は人により異なるものの、オーガズムや射精をスムーズにしたい場合には、1日7時間以上がおすすめ。

1日7時間未満の短時間睡眠では、性欲低下に関わる肥満をはじめ、糖尿病や高血圧などのメタボに関わるリスクも上がってしまいます出典[14]。メタボを改善、予防できれば、さらにテストステロンを増やしやすくなるでしょう。

夜更かしを避けることはもちろんですが、十分な睡眠時間を取るためには、入眠をスムーズにしたり、睡眠の質を高めたりすることも重要です。夕方以降のカフェイン摂取を避ける、夜遅い時間帯の食事やお酒を避ける、温かいお湯に15分程度浸かって体を温める出典[15]、などの方法を試してみましょう。

 

有酸素運動や筋トレを趣味に取り入れる

運動習慣を作ることはセックスをスムーズに進めるためにも効果的です。運動習慣があると射精遅延が起こりにくいことがわかっているため、オーガズムや射精に悩んでいる方はぜひ運動を始めましょう。

射精までの時間を計測した場合、平均時間が座りがちな男性では316秒、定期的な体操やフィットネス運動プログラムに参加した男性では189秒と、運動習慣を見に付けた男性の方が射精をスムーズにおこなえるようになったとのデータも存在します出典[10]

運動といっても、本格的なダンベル運動やマラソンなどに取り組む必要はありません。むしろあまりに激しい運動は活性酸素の発生量を増やしテストステロンを減らすように働くため、セックスの質の向上には逆効果出典[16]。ウォーキングやスクワットなど、負荷の少ないものからはじめましょう。

運動に苦手意識がある方は、歩数を増やすよう心掛けるだけでも大丈夫。1日の歩数が1000歩増えると総テストステロンが7ng/dL増えるとのデータも存在します出典[17]

反対に座りっぱなしの生活ではテストステロンが減るリスクも高まるため出典[18]、デスクワーク中心の仕事を続けている方や、休日は屋外に出ず自宅でのんびりくつろぐばかりの方は要注意。

通勤時間や休日の余暇にウォーキングを取り入れたり、仕事の昼休みには一度屋外に出る習慣を付けたりして、少しでも歩数を増やせるよう工夫してみましょう。

 

不適切な刺激での自慰を避ける

オーガズムや射精が難しい場合、普段の自慰のやり方に問題があるかもしれません。

性行為や自慰行為を頻繁にしすぎると、陰茎の感度が下がったり、射精閾値が上がったりして、強い刺激でなければ射精できなくなる可能性があります出典[19]

射精遅延に悩む男性では週3回以上の頻繁な自慰行為が見られるとの報告もあるため出典[20]自慰行為をおこなう際には週1~2回でのペースが望ましいでしょう。

また、一般的なセックスで射精できるようになるためには、いわゆる「おかず」の選び方にも注意が必要。暴力的、支配的な過激なポルノを習慣的に見ている方は、恋愛やロマンスのポルノを見ている方よりも性機能が低下しやすい傾向にあることもわかっています出典[21]

さらに、自慰行為での刺激の与え方も見直してみましょう。中でいくためには膣内で再現できる刺激で興奮する必要があります。強すぎるグリップ、床オナ、足ピンなどでの自慰行為を続けていると、セックスでの刺激で十分に興奮できなくなるため、射精遅延のリスクも高まるでしょう出典[20]

中でいけるようになるためには、自慰行為の頻度を調整するとともに、自慰行為での刺激をセックスに即したものに切り替えることが重要です。ポルノの選び方、姿勢の調整、刺激の与え方などを見直してみましょう。

 

バイオドーパを活用する

射精を促す神経伝達物質のひとつにドーパミンがあります出典[22]。性機能を支えるテストステロンと、射精を促すドーパミン、この2つを同時に増やすことができればセックスの質も高めやすくなるでしょう。

バイオドーパはムクナ豆の抽出物を使用したサプリメントであり、ムクナ豆由来のL-DOPAを30%以上含むよう規格化された成分です。

不妊男性がムクナ豆の粉末5gを3か月間摂取したところ、精子に以上のないグループではテストステロンが約27%、ドーパミンが約63%増加したことが確認されており出典[23]、両方を増やす効果が高いと言えるでしょう。

またラットを対象とした実験では、ムクナ豆抽出物の経口投与により、射精遅延の改善や勃起力の向上など、セックスをサポートする効果が確認されたとのデータも得られています出典[24]

テストステロンの減少の改善のため、テストステロン補充療法が取り入れられる場合もありますが、補充療法には肝機能障害をはじめとした副作用が複数確認されており、治療に踏み切れない方も多いようです出典[25]

バイオドーパはテストステロン補充両方のような副作用の確認されていない安全なサプリメント。テストステロンとドーパミンを同時に増やすことで、中でいきやすい体を作る効果が期待できるでしょう。

 

疾患の治療や服薬の見直しをおこなう

治療中の疾患がある場合や、体調管理のために服薬を続けている場合、疾病や薬剤の影響でテストステロンが減少したり、射精遅延が生じたりすることがあります。

たとえば糖尿病や睡眠時無呼吸症候群のような疾患では、テストステロンの低下が見られやすいため出典[26]出典[27]、セックス中のオーガズムや射精も難しくなるでしょう。

薬剤では、とくにうつ病や不安障害の治療に用いられる抗うつ薬が、テストステロンの減少や性機能への支障を生じやすいことで知られています出典[28]

とくに抗うつ薬の一種である選択的セロトニン再取り込み阻害剤では、射精を抑制するように働くセロトニンを増やす効果や出典[22]、射精後に増加するはずのプロラクチンを増やす効果も確認されているため出典[29]、射精遅延のリスクが高まると考えられているのです。

またうつ病で処方されることもあるベンゾジアゼピン系の睡眠薬には、脳の中枢神経を抑制する作用があるため、興奮や勃起が起こりにくくなる可能性が指摘されています出典[30]

セックスの質を高めるためにも、まずはこれらの疾患の治療を優先させることをおすすめします。また服薬とセックスを両立させたい場合には、医師に事情を説明したうえで薬を変更できないか相談してみましょう。

 

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セックスの際、中でオーガズムや射精をおこなえない理由として、テストステロンの不足により興奮できなかったり、射精閾値の上昇により必要な興奮の程度が上がっていたりすることが考えられるでしょう。

生活習慣の改善や自慰行為の調整、サプリメントの活用や薬の調整などをおこない、セックスで正しく興奮、射精できる体を取り戻しましょう。

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