【副作用に注意!!】ヨヒンビン(ヨヒンビン)とは?3つの効果と適切な摂取方法
2024年3月27日更新

執筆者

株式会社アルファメイル

NP+編集部

「オトコを科学する」をキーワードに男性の悩みや課題の解決を科学的根拠をもってサポート。運動や睡眠、栄養など、健康に関する正しい知識を提供するためにコンテンツを製作中。

ヨヒンビン(ヨヒンベ)とは

まずはヨヒンビンの基礎情報についてご説明します。

1.どんな栄養素?


ヨヒンビンは、アフリカ中西部原産の常緑樹(ヨヒンベ)の樹脂に含まれる成分です。性機能を向上させる効果があり、1世紀以上も前から勃起不全(ED)の治療に使用されてきました。実際にヨヒンビンを規格化した成分であるヨヒンビン塩酸塩はアメリカでは医薬品として販売されています。また、運動能力の向上にも効果があるとされており、海外ではサプリメントとしても幅広く利用されています成分です出典[1]出典[2]

ただし、日本において劇薬とされており薬剤師の指導が必須の要指導医薬品として知られています。

 

2.体の中でどんな働きをする?

ヨヒンビンは、α2-アドレナリン受容体拮抗薬として知られており、勃起不全(ED)を改善する働きがあります。

α2-アドレナリン受容体がブロックされることで、交感神経からのノルエピネフリンノルアドレナリン(ノルエピネフリン)放出が増大します。ノルアドレナリンが放出されることで交感神経の活動が高まり、血圧が上昇したり心拍数が上がったりして、体が活動に適した状態になります。その結果、陰茎での血流が増大し、EDの改善につながります出典[3]出典[4]

また、ヨヒンビンがノルアドレナリンの分泌を促進することで、心拍数や血圧が増加し、体内により多くの酸素を取り込むことができるようになります。その結果、運動による疲労軽減や運動パフォーマンスの向上につながります出典[5]
 

ヨヒンビン(ヨヒンベ)に確認されている作用や効果

ヨヒンビンを摂取することで、どのような効果が得られるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

1.EDの改善

ヨヒンビンは、勃起不全(ED)を改善する薬です。実際にED患者を対象とした臨床試験でその効果が確認されています。

EDの患者82人を対象に、毎日最大42mgのヨヒンビンで1か月間治療を行いました。その結果、14%の患者は完全かつ持続的な勃起の回復を経験し、20%の患者は少しだけ回復が見られました。65%の患者はEDの改善が見られませんでした。最大の効果が現れるまでは 2~3週間かかりました。

1日42.0mgのヨヒンビンを投与した場合でも、副作用はほとんど記録されていないため、ED治療の第一選択薬として試す価値があると言えます出典[6]日本では要指導医薬品とされているため、きちんと使用量を守り摂取しましょう。

 

2.有酸素運動のパフォーマンス向上

ヨヒンビンには、エルゴジェニック効果があることが分かっています。エルゴジェニックとは、疲労を軽減させ運動のパフォーマンスを向上させることであり、有酸素運動の向上に効果があります。

2013年に行われた研究では、20人の男性を対象として、ヨヒンビンタブレット5mgを経口投与した2時間後に自転車エルゴメーターで疲労状態になるまで漕いでもらいました。その結果、消費カロリー、距離、速度、運動時間が大幅に改善し、VO2max(最大酸素摂取量)の大幅な増加も確認されています。

VO2maxとは、体内に取り込む酸素の最大量のことで、有酸素性能力の指標となります。有酸素性能力が向上した理由は、ヨヒンビンがノルアドレナリンの分泌を促進することで、心拍数や血圧が増加し、酸素消費が加速したためと言えます。

これらの結果より、ヨヒンビンは肉体疲労を改善し有酸素運動のパフォーマンスを向上させるエルゴジェニック剤として有効であることが示されました出典[5]。筋トレやスポーツをしている方は、運動パフォーマンスを向上させるヨヒンビンの摂取が効果的かもしれません。過剰摂取することがないように注意して、適切な量を摂取しましょう。

 

3.運動に対するモチベーションを向上させる可能性

運動前にヨヒンビンを摂取することでモチベーションの向上につながる可能性があります。

その効果が確認できる臨床データがあります。医薬品にしていされているヨヒンベの規格化成分、ヨヒンビン塩酸塩2.5mgを11人の男性に摂取させた20分後にベンチプレスを行ってもらいました。その結果、プラセボと筋力面での有意な差は確認されませんでしたが、試験後に行った運動へのモチベーションを視覚的アナログスケール(主観的に尺度によるアンケート調査)をではヨヒンビン塩酸塩を摂取した群が高かったことが報告されています。

モチベーションがアップすると、楽しくトレーニングに打ち込むことができるためパフォーマンス向上にもつながります。トレーニングのお供にヨヒンビンの入ったサプリメントを摂取すると良いかもしれません出典[7]

 

ヨヒンビン(ヨヒンベ)を摂取する際の注意点

ヨヒンビンは、過剰に摂取すると副作用を発現することがあるため注意が必要です。ヨヒンビンの副作用としては、心臓発作やけいれん発作、胃症状、頻脈、不安、高血圧などが報告されています。

医薬品として使用されている場合は、規格化されているため、医師の処方を守って摂取すれば比較的安全です。しかし、サプリメントに利用されているものは含有量が明記されていない場合もあるため、副作用を引き起こす可能性が考えられます。サプリメントを使用する場合は、含有量がきちんと明記されているものを選ぶようにしましょう。

妊娠中や授乳中の方、小児がヨヒンビンを摂取することは、安全ではない可能性があります。また、フェネルジンやトラニルシプロミンにようなモノアミン酸化酵素阻害剤と呼ばれる種類の抗うつ薬を服用している方も、相互作用を引き起こす可能性があるためヨヒンベの使用が禁止されています出典[1]

 

まとめ:副作用のリスクを踏まえ摂取は慎重に!!

アフリカ原産の常緑樹から抽出されるヨヒンビンは、勃起不全の改善や運動能力の向上といった効果があります。男性にとって非常に魅力的な栄養素ですが、摂取しすぎると、心臓発作やけいれん発作、胃症状、頻脈、不安、高血圧といった副作用を引き起こす可能性があります。必ず、決められた摂取量を守るようにしましょう。

またヨヒンビンの男性機能面への有用性を期待する場合は、他に安全性が高い成分を検討するのも良いでしょう。例えば、「LJ100」や「テストフェン」といった成分は勃起能力の改善が多くのデータで確認されているのでおすすめです。

LJ100について

テストフェンについて

 

LINEで専門家に無料相談

365日専門家が男性の気になる疑問解決します
LINEからメッセージを送るだけで薬剤師やパーソナルトレーナー、睡眠指導士やサプリメントアドバイザーなどNP所属の男性ヘルスケアの専門家があなたの疑問や質問に直接回答します!