レム睡眠&ノンレム睡眠、どちらが重要? 2023年7月3日配信
2023年11月12日更新

執筆者

株式会社アルファメイル

ナイトプロテイン公式マガジン

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はじめに

睡眠に関するグッズやニュースなどを見ていると、よく「レム睡眠」や「ノンレム睡眠」といった単語を見かけますよね。

その中では、「ノンレム睡眠は深い睡眠レム睡眠は浅い睡眠」とだけ説明しているサイトも多く、なんとなく「ノンレム睡眠は重要で、逆にレム睡眠は気にしなくていい」と考えている方もいるのではないでしょうか?

しかし、実はレム睡眠も健康を保つためにはとても重要な要素!

今回は睡眠の質を上げるためには、レム睡眠とノンレム睡眠のどちらが大事なのか詳しく説明していきます。

これまでレム睡眠やノンレム睡眠について詳しく知らなかったという方は、ぜひ最後までご覧くださいね。

 

レム睡眠&ノンレム睡眠:答えはどちらも重要

レム睡眠ノンレム睡眠、どちらが睡眠の質にとって重要なのでしょうか?

いきなり答えから行ってしまうと、「どちらも同じくらい大切」です。

そもそも睡眠は「身体の休息とメンテナンスを行う機能」であると考えられています。

その中で、身体の休息を行うのがノンレム睡眠、反対にメンテナンスを行うのがレム睡眠です。

(ちなみに、ノンレム睡眠も眠りの深さによって3段階に分けられています。)

どちらも異なる役割を持っているからこそ、優劣をつけることはできず、両方が欠かせない要素となっているのです。

十分に睡眠をとっていれば、人は一度の睡眠で4~5回、レム睡眠⇒ノンレム睡眠⇒レム睡眠…といった睡眠サイクルを繰り返します。

一般的に言われる「質の高い睡眠」とは、単に深い睡眠を指すのではなく、レム睡眠とノンレム睡眠の両方をしっかりとれている状態を指すのです。

 

レム睡眠の役割3選

ノンレム睡眠だけでなくレム睡眠も大切であることはお分かりいただけたかと思います。

ここからは、あまり取り上げられることのないレム睡眠について詳しく説明しましょう。

そもそもレム睡眠とはRapid Eye Movement(急速眼球運動)の頭文字をとった呼び方。

その名の通り、眼球が活発に動くことが大きな特徴であり、身体を休めるノンレム睡眠とは役割が大きく異なります。

レム睡眠の間、脳は活発に働いており、感情や認知能力のメンテナンスをしていると考えられているのです。

さらに詳しい役割は、これからご紹介する3つに分けられます。

順番に解説していきましょう。

身体の記憶を定着させる 

レム睡眠の役割一つ目は、『“手続き的記憶”脳に定着させる』です。

手続き的記憶とは、いわゆる「身体で覚える記憶」のこと。

例えば自転車に乗る、泳ぐ、職人的な技術など、口での説明が難しい内容などが該当します。

そのため、若い内や新しい仕事を始めた時は特にレム睡眠をしっかりととることが重要です。

また、レム睡眠は入眠直後にも発生するため、特に事務的な作業が多い仕事や、身体を使う仕事の方は記憶の定着のために昼寝を取り入れることも有効!

実際の研究でも、昼寝で作業記憶能力が上昇し、パフォーマンスが上がることがわかっています。

昼休みや昼食後の休憩時間には、少しの昼寝を取り入れることも仕事の効率アップにおすすめです。

 

より大切な記憶を頭に残せるようになる

レム睡眠は記憶と感情を結びつける役割も持っています。

2014年に報告された研究では、対象者にネガティブな感情を想起させる写真を見せてから睡眠をとり、影響を確認するという実験が行われました。

結果、睡眠後にランダムな写真の中から見せられた写真を探すという流れにおいて、より多くレム睡眠をとった人ほど写真発見時の感情の高ぶりが強いことが判明。

レム睡眠をとることで、記憶と感情がより結びつくと報告されたのです。

綺麗な景色や人生の嬉しい出来事は記憶全体の中でも強く残っている人が多いと思います。

その感情や記憶を反芻して楽しめるのも、レム睡眠のおかげなのです。

 

すっきりとした目覚めの準備を行う

レム睡眠時以外の時間、睡眠中の人の脳は基本的に脳の機能が制限されたり、ほとんど働いていない状態が続きます。

そういった状態で起きると起床後も脳が上手く働かず、強い眠気を感じる「睡眠慣性」の状態に。

しばらく身体が上手く動かない認知能力や空間記憶能力が働かない状態が続いてしまうのです。

一方、レム睡眠では脳の中枢神経系が活性化し、自律神経の動きが強まります。

睡眠もかなり浅くなるため、結果的にすっきりと起きて活動しやすい状態に。

寝覚めをスッキリと気持ちの良いものにするためにも、レム睡眠は重要な要素なのです。

 

ノンレム睡眠の役割3選

続いては、ノンレム睡眠について解説していきましょう。

ノンレム睡眠はレム睡眠とは反対に、休息眼球運動を伴わない睡眠=脳や肉体が休まっている状態です。

よくノンレム睡眠=深い睡眠と考えている人もいますが、実はそうとも言い切れません。

ノンレム睡眠は3段階(分類によっては4段階)あり、そのうちステージ3(またはステージ3&4)と呼ばれる状態、『徐波睡眠』が最も深く質のいい睡眠です。基本的には今回紹介するノンレム睡眠の効果も、ステージ3以上の『徐波睡眠』と呼ばれる状態が重要になります。

それを前提として、ノンレム睡眠の詳細な役割について確認していきましょう。

 

暗記記憶を定着させる 

レム睡眠と同様に、徐波睡眠も記憶の定着に重要です。

しかし、関係する記憶の種類が大きく異なります。

徐波睡眠で定着するのは「宣言的記憶」と呼ばれるものです。身体で覚える記憶とは反対に、暗記やグループ分けなど、頭の中だけで完結する記憶のことを指します。

例としては試験勉強や昨日の夕食など、口で説明できるものと考えるとわかりやすいでしょう。事務仕事の内容や勉強した事柄など、いわゆる頭を使う分野においては重要学生や暗記が重要な仕事についている方は特に、徐波睡眠にこだわることが大切ですね。

 

年齢に関係なく健康な体を維持する

人は徐波睡眠中に成長ホルモンが分泌されることがわかっています。

成長ホルモンは身長を伸ばすホルモン=子供にとって重要なホルモンと考えられがちですが、実は大人でも分泌されていること、ご存知でしたか?

成長ホルモンは代謝の促進を担い、分泌量が減少すると心身共に疲れやすくなります。

また、体脂肪の増加筋肉量の減少など、逞しさを失う結果に直結してしまうのです。

徐波睡眠の量と成長ホルモンの分泌量は相関関係にあることがわかっているため、毎日精力的に過ごすためには徐波睡眠の時間を増やすことが重要!

最近睡眠不足を感じたり、逞しさが気になっている方はぜひ睡眠について見直してみてはいかがでしょうか。

 

テストステロンを分泌する

徐波睡眠中は成長ホルモンだけでなく、男性にとって欠かせないテストステロンも分泌されます。

テストステロンは男性ホルモンとも呼ばれる物質で、男性機能の正常な働きを保つ、筋肉量を増加させる、ストレスを軽減して前向きなメンタルを作るなど、さまざまな役割を担うのです。

逆にテストステロンが減少すると肥満体型に繋がったり、活力的な生活ができなくなるなど、男性としては避けたい悪影響が出てしまいます。

2018年に報告された研究では、徐波睡眠が減少することでテストステロンも減少することが判明しました。

研究内容でも注目すべきなのは、総睡眠時間が変わらなくても徐波睡眠の割合が下がるだけでテストステロン分泌量が減少するということ!

つまり、睡眠はただ多く寝ることが重要なのではなく、深い睡眠をしっかり確保することが大切なのです。

 

睡眠に重要なのはリズム。質の高い睡眠で両方高めよう

今回は睡眠において、ノンレム睡眠だけでなくレム睡眠もとても重要であることを解説しました。

どちらの睡眠も十分にとり「睡眠の質」を高めるためには、リズムを整えてメリハリのある睡眠状態を作ることが大切です。

入眠を早める睡眠薬などを眠りの手助けとするケースもありますが、一部の睡眠薬徐波睡眠とレム睡眠の両方を減少させてしまうこともあります。

質の高い睡眠を行うため、定期的な運動や適切な栄養摂取など、生活習慣から気を付けていくことが必要です。 

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