執筆者
株式会社アルファメイル
ナイトプロテイン公式マガジン
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はじめに
テストステロンは筋肉や男性機能にプラスの効果がある一方で、攻撃的な人間になるなど、精神面に影響を与えるという噂もあります。
実際に、テストステロンを高めることで自分の性格が大きく変わってしまうのでは…と不安な方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、テストステロンと精神性の関係を論文などの科学的根拠をベースに検証していきます。
テストステロン増⇒攻撃的な人間になる…とは限らない!?
まず結論から申し上げると、テストステロンと攻撃性の関係は0ではありません。
しかしながら、テストステロンを増やすことで自分が攻撃的な人間になる、ということはないので安心してください。
「関係性が0ではないのに、攻撃的になることはないってどういうこと?」
そんな疑問ももっともです。
ここから、順を追って説明していきます。
動物実験だとテストステロン増加が攻撃性を高めた
まずは実験データを比較しながら検証してみましょう。
ラットを対象とした臨床試験では、テストステロン量の増減によって攻撃的な行動をとることが確認されました。
しかし、実は“人間を対象とした臨床試験”によるメタ分析では、「テストステロン量と人の攻撃性の因果関係は弱く、統計的に有為ではない」と結論付けられているんです。
むしろ、人間の場合テストステロン分泌量の減少が原因で男性更年期障害が発生します。
症状としては「いらいら感」、「パニック状態」があり、テストステロン量の不足で攻撃的になる可能性も示されているのです。自然な範囲内で増加させれば、自制できないほど攻撃的になることはありません。
不足で更年期障害に陥ることを予防するためにも、サプリメントや生活習慣の改善によってテストステロンの増加を目指すのがおすすめです。
最新実験ではテストステロンよりコルチゾールが影響大
まず人間の攻撃性とテストステロンには大きな関係がないというデータをご紹介しました。
一方で、テストステロンと人間の攻撃性との関係を示唆する論文も存在することは事実です。
しかし、最近の研究ではテストステロンだけでなく、ストレスを受けた際に分泌されるホルモン、「コルチゾール」との組み合わせによる影響が大きいことがわかっています。
スペインで行われた研究では、オンライン時、オフライン時共に高い攻撃性を有する男性のホルモン状態が検査されました。
結果、テストステロンが高くコルチゾールが低い男性よりも、コルチゾールが高い状態の男性の方が顕著に攻撃的である割合が高いと判明したのです。
通常コルチゾール量はテストステロンの値とシーソーのような関係にありますが、強いストレスを受けることで分泌量が増加しやすい性質を持ちます。
つまり、攻撃的な人間にならないようにするには、なのです。メンタルケアが重要
テストステロン量に気を付けるより、強い精神を保てるよう心がけていきましょう。
テストステロンは社会性ホルモン!精神的なメリットも多数
テストステロンのデメリットは、科学的データの上では小さいことがお伝え出来たと思います。
反対に、テストステロンは社会的にプラスの効果が多数認められているホルモンなんです。
テストステロン量が高い状態をキープすることのメリットも、男性的にはかなり大きいもの。
ここからは、テストステロンのメリットについていくつかご紹介していきましょう。
向社会的行動が増え“気が付く”オトコに
攻撃性を高めるイメージとは反対に、テストステロンは向社会的行動を促す効果を持ちます。
向社会的行動とは、「見返りを期待することなく、相手のことを思いやってなされる行動」のこと。
つまり、攻撃的な行動とは180度真逆の性質なのです。
中国で行われた臨床試験において、テストステロンを補充することで自分と他者の利益を高める行動が増えるとわかりました。
この研究データから、テストステロン量を高く保つことは攻撃性を高めるどころか、他者に優しくなる期待もできます。
社会的で明るい男性でいるためにも、テストステロンは大切なホルモンなのです。
正直さが身につき、周囲から信頼される
向社会的行動につながるテストステロンは、攻撃的にするというよりも、互いに公正な競争をするよう促している可能性もあります。
テストステロンを投与することで、たとえその嘘で自分が得をするとしても、嘘をつきにくくなることが確認されました。
この公正さを求めるようになる性質から、正直かつ自分の意見をしっかりと発信できる性格へ傾いていくことが考えられます。
スポーツマンシップに則った行動を促すため、特に競技を行っている人にとっては精神的なメリットが大きいと言えるでしょう。
もちろん、日常生活でも正直で公正な人は魅力的に感じられるものですよね。
周囲から信頼される人間であるためにも、テストステロンは良い影響を与えてくれそうです。
粘り強く挑戦し、目標を達成できるようになる
仕事や趣味で中々うまくいかないとき、投げ出したくなった経験は誰しもあるでしょう。
そんな心が折れそうなときにも、テストステロンは支えになってくれます。
臨床試験において、テストステロン値が高い人ほど継続的な敗北を味わっても、粘り強く諦めない傾向にあることが報告されました。
テストステロンはストレスへの耐性も増やしてくれるホルモン。
仕事を頑張りたい、より上を目指したいと考えている人ならテストステロンを増やすことでタフネスを手に入れることもできるはずです。
クビリスクが下がり、安定した生活の実現にも
テストステロンの効果は、失業率にも表れるほど強いものです。
イギリスで2009年に行われた調査では、テストステロン値の高い男性は失業する可能性が低いと報告されました。
また、一度失業しても新しい仕事に就きやすいこともわかっています。
つまり、テストステロンは国の経済活動にさえ影響を及ぼす可能性があるのです。
不況に悩む国も多い現代、さまざまな波にもまれながらも、踏ん張って生きなければなりません。
そんな現代社会を強く生きるためにも、テストステロンは全男性が高めるべきホルモンです。
テストステロンは日々高める努力をするほど吉!
テストステロンの増加は、攻撃性を高めるどころかメリットばかりだとお伝えしました。
もちろん、テストステロン補充治療など、外部から多量のテストステロンを補充する場合のリスクはあります。
しかし、生活習慣や栄養補充にこだわって日常的に高めるだけであれば基本的にリスクはないのです。
肉体的な変化や男性機能へのメリットだけでなく、精神面への効果もしっかりと把握して、積極的に高める習慣を身に着けていきましょう。
参考文献
- Testosterone removal in rats results in a decrease in social aggression and a loss of social dominance
- Is testosterone linked to human aggression? A meta-analytic examination of the relationship between baseline, dynamic, and manipulated testosterone on human aggression
- 男性更年期障害(加齢性腺機能低下症、LOH症候群)
- Do testosterone and cortisol levels moderate aggressive responses to peer victimization in adolescents?
- Can testosterone modulate prosocial learning in healthy males? A double-blind, placebo-controlled, testosterone administration study
- Testosterone Administration Reduces Lying in Men
- Not giving up: Testosterone promotes persistence against a stronger opponent
- In and out of unemployment—Labour market transitions and the role of testosterone
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