【15の効能】バジルの健康効果を徹底解説!
2024年2月23日更新

執筆者

株式会社アルファメイル

NP+編集部

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バジルとは

皆さんはバジルに秘められた効果をご存知でしょうか?

実は健康効果の極めて高い食材なんです。

今回はバジルの効果を徹底的にご紹介しましょう。

と、そのまえに。

そもそもバジルとは一体どんな食べ物なのか?を解説しましょう。

 

1.バジルの植生

ノコギリヤシとはどんな植物?

バジルとはインド原産の植物で、和名では目箒(メボウキ)とも呼ばれるシソ科の多年草です。

しかし多年草ではありながら日本の冬を越すことができず、日本では一年草として扱われるなど2つの顔を持つ植物。

最もポピュラーな品種としてスイートバジルが挙げられます。

 

2.食材としても重宝されている

バジルはただの植物としてでなく、食材としても広く親しまれています。

さわやかな香りが特徴で生食もでき、マルゲリータやトマトソースのパスタに乗せられていることの多いバジル。

育成も比較的容易で、ホームセンターなどで手に入れて家庭菜園も可能な植物です。

 

3.栄養の豊富さから健康食品としても注目されている

健康的な男性と肥満男性

バジルは味だけでなく、含まれている栄養素の観点からも注目を浴びています。

低カロリーかつ高栄養で、特にビタミンやミネラルを豊富に含んでいることから健康に良いと評価されているバジル。

バジルという名前はギリシャ語の”王”を意味するバジレウスに由来していますが、その名前にふさわしい栄養価を含んでいます。

バジルにはたんぱく質を初めとし、ベータカロテンやミネラルが豊富に含まれる優れた食材です。出典[1]

それぞれの成分がどのように健康にはたらいてくれるのか、詳細を解説します。

 

バジルがもたらす健康への効果15選

バジルに含まれる健康への良い効果を見ていきましょう。

 

1.夜盲症や白内障を防ぎ眼を健やかにする

バジルのビタミンAやビタミンCが目の健康に貢献してくれます。

ベータカロテンから生成されるビタミンAは夜盲症の予防や改善に効果を発揮するビタミン。

夜盲症は夜など暗い場所で極端に目が見えづらくなる病気のことで、栄養不足によって発症します。

夜盲症の原因となる網膜が光を捉える力の弱まりはビタミンAの不足によって発生するため、必要量のビタミンAを摂取することで改善が可能です。

ネパールで1998年に行われた妊婦を対象とした実験では、約29,000人の妊婦に対してプラセボ群を含めてビタミンAを投与する実験を行ったところ、ビタミンAを摂取していた妊婦における夜盲症発症の割合が対照群の10.7%から6.7%と4ポイントも低下する結果に!出典[2]

さらにビタミンCの抗酸化効果は白内障の予防に効果を発揮してくれます。

理由は白内障の原因が活性酸素の増加によるものだから。

白内障は目の中で老化したミトコンドリアが活性酸素を発生させ、その多量によって誘引される眼病のひとつ。出典[3]

つまりビタミンCが活性酸素を抑えてくれることで病気を未然に防げることに他なりません。

年をとっても健康な目を保つために、今からバジルを摂取していきましょう。

 

2.ガンを防ぐ

癌細胞

ベータカロテンにはガンを予防する効果もあるんです。

ベータカロテンを初めとするカロテノイドには強い抗酸化作用があり、これががん予防への手がかり。

2012年にスウェーデンで行われた実験によれば、前骨髄球性白血病細胞に酸化ストレスを与えてDNA損傷を発生させた箇所にベータカロテンを投与したところ、ヌクレオシドデオキシグアノシンによる酸化が抑えられたことがわかっています。

ベータカロテンの抗酸化作用でDNAの酸化が防がれており、細胞のバグであるガンを予防できる効果があると期待されているんです!出典[4]

バジルを食べて健康寿命を延ばしていきましょう。

 

3.筋肉量が増える

バジルに含まれるたんぱく質が筋量の増加に貢献してくれます。

たんぱく質は筋肉をつくる栄養素であり、傷ついた筋肉に栄養を運んで成長させるために不可欠なもの。

デンマークで2001年に行われた実験では、70代以上の高齢者に対して運動の直後と、2時間後にたんぱく質を摂取させるのを12週間続けたところ、運動直後にたんぱく質を摂取した方が筋量が増えやすいことが判明しています!出典[5]

運動直後にバジルを摂取して、筋肉の衰えない食生活を心がけていきましょう。

 

4.脂質の代謝や燃焼を改善する

バジルに含まれるビタミンB1やカルシウムには代謝改善効果があり、脂肪燃焼に一役買ってくれるんです。

ビタミンB1には糖質や脂質の産生や代謝をサポートするはたらきがあり、余計なカロリーを排出してくれる効果が証明済み。出典[6]

2015年のアメリカ・ジョージワシントン大学からの出された報告によれば、肥満の方を対象にした研究では、肥満手術を希望する方の15.5~29%にビタミンB1の欠乏が確認されたという驚異の事実も。出典[7]

カルシウムを食事から多く摂取することでも脂肪燃焼を促す効果があることもわかっています。

2011年にアメリカのオンタリオ州在住の男女197名を対象に食事から得ているカルシウム量と体脂肪率を測定したところ、カルシウムを多く摂っている人の方が体幹脂肪が少ないことが明らかに!出典[8]

バジルで効率よく脂肪を燃焼させ、引き締まった体を実現させましょう。

 

5.循環器系疾患の予防

バジルに多く含まれるビタミンCは心不全など循環器系疾患を予防する効果もあります。

ビタミンCは強い抗酸化作用を持ち、体内の活性酸素を除去するはたらきをサポートしてくれるビタミンです。

活性酸素は体内の様々な生理活動に必要な物質ですが、活性酸素が増えすぎると血管や臓器に酸化ストレスがかかり、心不全などの発生を誘引する困った物質。

岡山大学医学会によれば、抗酸化力を保持する物質を投与することで活性酸素産生を減弱する効果が見えてきており、今後有用化される見込みが高いことがわかっています。出典[9]

ビタミンCで心臓や血管を守っていきましょう。

 

6.痛風予防にも効果アリ

ビタミンCには痛風を防ぐ効果も期待できるなんて驚きですよね。

ビタミンCに尿酸値を下げるはたらきがあるのがその理由。

アメリカのジョンズ・ホプキンス大学が2011年に行った実験によれば、184名の被験者に対して30日間ビタミンCを投与する群とそうでない群に分けて実験したところ、ビタミンCを投与した群の血中尿酸値が、そうでない群と比較して有意に減少していたことが明らかとなっています。出典[10]

ビタミンCを積極的に摂っていくべき栄養素、ぜひ欠かさないようにしましょう。

 

7.味覚を正常に保つ

バジルに含まれる亜鉛が味覚の正常化に寄与してくれます。

人間は下にある味蕾という器官で味を感じますが、味蕾は加齢とともに減少していくもの。

亜鉛は味蕾の細胞の形成に深く関わっており、亜鉛が不足することで新しい味蕾を作れなくなってしまうんです。

古い味蕾では味を感じづらく味覚障害になってしまう懸念も・・・。

そんななか、2004年にブラジリア大学から出された報告によれば、生後8か月から5歳の塩分食品を拒否した子供20人を6カ月調査し、亜鉛キレートを投与した子供たちの実に85%が塩分食品に対しての食欲改善がみられたんです!出典[11]

亜鉛が正常な味覚を維持する効果を発揮した有力な事例。

亜鉛を摂っておいしくご飯を食べられる舌をキープしていきましょう。

 

8.二日酔いを予防できる

亜鉛が二日酔いの予防にも効果を示してくれます。

亜鉛にはアルコールの分解に必要な脱水素酵素の栄養素として不可欠なミネラル。

お酒を飲んだ後にアルコールをしっかり分解できなければ、体にアルコールが残留し二日酔いの原因となる仕組みです。

1997年にスペインのバルセロナ大学でラットを対象に行われた実験によれば、アルコールを与えたラットに亜鉛を投与したところ、血中のアルコール濃度を下げるはたらきが確認されました!出典[12]

亜鉛を飲んで次の日に酔いを持ち越さない体を作り上げましょう。

 

9.貧血を防いで活力あふれる体になる

バジルに含まれる鉄が貧血を防いで体を元気にするはたらきがあります。

体内に存在する鉄の2/3以上が血中に存在しており、全身に酸素を運ぶはたらきを担う物質。

鉄が不足すると体内に酸素を運ぶ役割のヘモグロビンが減少し、結果としてめまいなどを引き起こす貧血が発生してしまうんです。

鉄が欠乏している人たちを対象に鉄を投与する実験を行ったところ、血清フェリチンなど血中の鉄の濃度が上がることも証明済み。出典[13]

鉄を投与することで貧血の原因を低下させる効果が認められることが明らかになっています。

さらに銅にも貧血防止を助ける効果があるんです。

銅はセルロプラスミンとして血中に存在しており、鉄をヘモグロビンの合成に利用するために必要なミネラル。

銅が欠乏することで発症する銅欠乏性貧血も存在しており、これは銅が貧血予防に効果的な傍証に他なりません。出典[14]

鉄と銅の相乗効果で貧血を防いでいきましょう。

 

10.血中ナトリウム量調整効果で血圧を正常化する

カリウムがナトリウム、つまり塩分を体外に排出する効果を持っていて血圧が上がりすぎないようにしてくれます。

カリウムには血中のナトリウム濃度を一定に保つ効能を持っており、ナトリウムが増えすぎればそれを尿などで体外に排出するように促してくれる人体に必須のミネラル。

塩分は塩化ナトリウム、つまりナトリウムの一種。

イタリアの環境遺伝栄養疫学研究センターが、高血圧患者にカリウムを補給したところ、カリウムがナトリウム摂取量が多い人、高血圧治療を受けていない人への高い血圧低下効果を示すことを発表しています。出典[15]

バジルを摂って正常な血圧をキープしていきましょう。

 

11.止血効果が高まる

血液の流れ

バジルに含まれるビタミンKが出血時の止血効果を高めてくれます。

ケガなどで出血した際、時間経過で血が止まるのは血液凝固因子であるトロンビンのはたらきによるもの。

ビタミンKはトロンビンを肝臓で生成する際に必要となる成分であることがわかっています。

トロンビンは出血時に血を止める役割と、通常時に血を固めない役割も担う抗凝固作用も確認済み。出典[16]

ビタミンKを欠かさず摂取し、ケガにおびえない体を目指しましょう。

 

12.免疫機能が改善される

バジルのビタミンCにも体を健康に保つ機能が付与されています。

ビタミンCは白血球のはたらきを強化し、さらにビタミンC自身も病原菌を攻撃するなど免疫力の向上に効果があるビタミン。

さらにビタミンCはインターフェロンという物質の生成を促し、抗生物質では効果のないウィルスに対しても効果を発揮する優れもの。

2013年、韓国のソウル国立大学医学科でビタミンCが欠乏しているマウスとそうでないマウスに対してインフルエンザウィルスを投与する対照実験を行ったところ、ビタミンCが欠乏しているマウスではウィルスが2.5倍増えやすくなり、かつ血漿中のインターフェロンの産生が減少していたことがわかっています。出典[17]

冬場はインフルエンザが怖いですが、ビタミンCを豊富に含むバジルで予防していきましょう。

 

13.骨密度を上げてしっかりとした骨を作る

バジルのビタミンCやカルシウムには骨も健康に保つ効果があります。

ビタミンCに骨の素となる骨芽細胞の発生・促進効果があるのがその理由。

2009年、アメリカはマサチューセッツ州の研究者らは男性334名女性540名を対象に、4年間ビタミンCの摂取量と骨密度(BMD)の関連性を調査したところ、ビタミンCの摂取量が多いほど骨密度が高くなることを発見しました。出典[18]

さらにカルシウムも言わずもがな、骨の強化に貢献するミネラル。

2012年にアメリカで慢性腎臓病を患う高齢女性610人を対象に行われた実験によれば、カルシウムを与える群とそうでない群で2年間にわたる対照実験を行ったところ、すべての被験者において骨密度の減少率を低下させる結果となったんです!出典[19]

これはカルシウムが骨密度をキープしている物的証拠。

バジルを食べて強固な骨の基礎を築いていきましょう。

 

14.肌を美しくしてアンチエイジング効果をもたらす

オナニーによる美肌効果

バジルに含まれるビタミンCやビタミンAには美肌を作る効果もあります。

ビタミンCはチロシナーゼの活動を阻害してくれる効果がある。出典[20]

アミノ酸のチロシンがベースとなっている、そばかすやシミの原因となるチロシナーゼ。

2011年にタイのマヒドン大学シリラート病院医学部が行った実験によれば、酸化ストレスを抱えている肌に対してアスコルビン酸(ビタミンC)を投与したところ、チロシナーゼ活性を低下させることが判明しています。

さらにビタミンCは美肌の素であるコラーゲンの合成もサポートすると期待されているビタミン。

2019年のカリフォルニア大学で男性10人に対してビタミンC強化ゼラチンを与えた群とそうでない群に対して運動を行わせる対照実験を行ったところ、ビタミンC強化ゼラチンを投与した群の方が、そうでない群と比較して運動後のコラーゲンレベルが20%高いことがわかっているんです。出典[21]

これはビタミンCがコラーゲン生成を助ける効果を持っている可能性の示唆そのもの。

さらにビタミンAも老化防止に貢献してくれるんです。

2015年のアメリカの研究によると、ビタミンAであるレチノールを4週間皮膚に塗布する実験を行ったところ、レチノールによって顔の表皮の厚さが増加し、1型コラーゲンおよび3型コラーゲンの遺伝子が上方修正され、たんぱく質の発現が増加する結果になったんです。

さらに12週間のレチノール塗布によってしわが大幅に改善されたことも明らかにさました。出典[22]

肌の劣化は老けて見られる大きな要因、バジルで防いでいきましょう。

 

15.メンタルヘルスを健常にする

バジルに含まれるビタミンB6や葉酸が心の健康もキープしてくれます。

葉酸はビタミンB9の別名で、ビタミンB6とあわせていずれもビタミンB群に属する栄養素。

南フロリダ大学のベンダー教授の報告では、葉酸摂取が少ないとうつ病になりやすい相関があると研究で示されました。出典[23]

さらにヒスパニック系618人、非ヒスパニック系白人251人、計869人を対象にした実験によると、ビタミンB6においても摂取量が少ないとうつ病疑いになる確率が2倍と倍増することがわかっているんです。出典[24]

健全な精神を維持するためにも、バジルでビタミンBを摂取していきましょう。

 

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