【16個の効能】パクチーの効果を栄養学に基づき分析
2024年3月27日更新

執筆者

株式会社アルファメイル

NP+編集部

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パクチーはどんな食材?

3,000年以上前から愛された伝統食材


パクチーは紀元前1550年ごろの書物や旧約聖書にも登場するなど、世界中で古くから愛されている食材です。

日本には10世紀ごろに伝来したといわれており、当時はその独特な香りから“カメムシ草”と呼ばれるほど。

古代ギリシア語でもカメムシを意味する単語を語源とする説があり、なんだか親近感がわきますよね。

ほかにも英語由来のコリアンダー、中国語由来の香菜(シャンツァイ)、タイ語由来のパクチーと様々な呼び名で知られています。

 

パクチーの匂いがダメなのは遺伝子の影響


パクチーは独特な香りを持っており、好き嫌いがハッキリ分かれる食材として有名。

実はパクチーからどんな香りをかぎ取るのか、遺伝子によって感じ方が違うんです。

特定の遺伝子を保有している人ほどパクチーに対して石鹸のようなにおいを感じ取るとされており、逆にアルデヒドを含む石鹸を”パクチーのような香り”として遠ざける人もいることが判明。出典[1]

ちなみに日本では福井県出身の人に最も強く出る傾向なため、豆知識として覚えておくとよいかもしれません。
 

βカロテンを初めとする豊富な栄養素

パクチーはセリ科の植物のため、豊富なビタミンを包含しています。

特にβカロテンを多く含有しており、その量100gあたり1700μgと優秀。

βカロテンは健康に良く作用する成分で、パクチーを食べることで健康になれるなんてありがたいですよね。

今回はパクチーの栄養素がもたらしてくれる効果をしっかり解説します!


(参考:パクチーの栄養素 出典[2])

成分名含有量(100gあたり)
エネルギー18kcal
たんぱく質1.4g
脂質0.4g
食物繊維総量4.2g
灰分1.2g
ナトリウム4mg
カリウム590mg
カルシウム84mg
マグネシウム16mg
リン59mg
1.4mg
亜鉛0.4mg
0.09mg
マンガン0.39mg
ヨウ素2μg
クロム2μg
モリブデン23μg
ビタミンA-α−カロテン5μg
ビタミンA-β−カロテン1700μg
ビタミンA-β−クリプトキサンチン34μg
ビタミンE-α−トコフェロール1.9mg
ビタミンE-γ−トコフェロール0.2mg
ビタミンK190μg
ビタミンB10.09mg
ビタミンB20.11mg
ナイアシン1.3mg
ビタミンB60.11mg
葉酸69μg
パントテン酸0.52mg
ビオチン6.2μg
ビタミンC40mg

パクチーが健康にもたらす16の効果

1.夜盲症を改善する


βカロテンには夜盲症の改善効果があります。

夜盲症とは夜間など光の少ない状態で目が極端に見えづらくなる病気で、いわゆる”鳥目”のこと。

おもにビタミンAの不足によって発症するとされる夜盲症ですが、βカロテンはビタミンAとしての役割を兼ねているため効果を発揮するんです。

1998年にネパールの妊婦約30,000人を対象に実験を行ったところ、βカロテンやビタミンAのサプリメントを補給させたことで夜盲症の発症率が50%も低減したことが明らかに。出典[3]

βカロテンが光を吸収する受容体にはたらきかけ、機能を改善してくれることがはっきりとわかっています。

夜中になんだか目が見えにくい、そんな人はぜひパクチーを食べてみましょう。

 

2.加齢黄斑変性を抑制できる


βカロテンには加齢黄斑変性を抑える効果も期待できます。

加齢黄斑変性とは老化に伴って目の中で出血やむくみが生じてしまい、視力の低下につながる病気のこと。

加齢にともなって目の中で活性酸素が増えることが原因ですが、活性酸素のはたらきをβカロテンが抑えてくれます。

2011年にアメリカで行われた調査によれば、サプリメントによってβカロテンを摂取することで加齢黄斑変性の進行が遅くなることが判明!出典[4]

同時に亜鉛やビタミンC、ビタミンEも摂取することで効果が強くなることもわかっています。

パクチーはいずれの栄養素も含んでおり、まさに加齢黄斑変性の予防にぴったりな食材。

目の老化を防ぐ特効薬として、パクチーを食べるようにしましょう。


3.白内障を防ぐ


βカロテンやビタミンCの抗酸化作用が白内障の予防に効果を発揮してくれます。

理由は白内障の原因が活性酸素の増加によるものだから。

白内障は目の中で老化したミトコンドリアが活性酸素を発生させ、その多量によって誘引される眼病のひとつ。出典[5]

つまりビタミンCが活性酸素を抑えてくれることで病気を未然に防げることに他なりません。

健康な目をキープするためにも、今日からパクチーを摂取していきましょう。

 

4.味覚の健康を維持する


パクチーに含まれる亜鉛が味覚の正常化に寄与してくれます。

人間は下にある味蕾という器官で味を感じますが、味蕾は加齢とともに減少していくもの。

亜鉛は味蕾の細胞の形成に深く関わっており、亜鉛が不足することで新しい味蕾を作れなくなってしまうんです。

古い味蕾では味を感じづらく味覚障害になってしまう懸念も・・・。

そんななか、2004年にブラジリア大学から出された報告によれば、生後8か月から5歳の塩分食品を拒否した子供20人を6カ月調査し、亜鉛キレートを投与した子供たちの実に85%が塩分食品に対しての食欲改善がみられたんです!出典[6]

亜鉛が正常な味覚を維持する効果を発揮した有力な事例。

亜鉛を摂っておいしくご飯を食べられる舌をキープしていきましょう。
 

5.二日酔いを軽減する可能性もある


亜鉛は二日酔いの予防にも効果を示してくれます。

アルコールの分解に必要な脱水素酵素の栄養素として不可欠な亜鉛。

お酒を飲んだ後にアルコールをしっかり分解できなければ、体にアルコールが残留し二日酔いの原因となる仕組みです。

1997年にスペインのバルセロナ大学でラットを対象に行われた実験によれば、アルコールを与えたラットに亜鉛を投与したところ、血中のアルコール濃度を下げるはたらきが確認されました!出典[7]

亜鉛を飲んで次の日に酔いを持ち越さない体を作り上げましょう。


6.血流を良化する


パクチーのビタミンEやC、βカロテンには血流を良くしてくれる効果もあるんです。

ビタミンEが血管の老廃物を流し去ってくれることで血液の循環が良くなり、詰まり知らずの血管を作りあげる結果に。

アメリカで行われた45歳以上の健康な女性39,876名を対象にした研究では、ビタミンEの摂取により血栓を予防できることが判明しており、10年後の血栓発生リスクが20%も低下したことが確認されています。出典[8]

血栓が血管に詰まってしまえば重篤な病気の元となり、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしかねず、最悪のケースになるなんてことも・・・。

また、ビタミンCやβカロテンは強い抗酸化作用を持ち、体内の活性酸素を除去するはたらきをサポートしてくれるビタミンです。

活性酸素は体内の様々な生理活動に必要な物質ですが、活性酸素が増えすぎると血管や臓器に酸化ストレスがかかり、心不全などの発生を誘引する困った物質。

岡山大学医学会によれば、抗酸化力を保持する物質を投与することで活性酸素産生を減弱する効果が見えてきており、今後有用化される見込みが高いことがわかっています。出典[9]

パクチーを食べて健康な血流を手に入れて、大病を防いでいきましょう。

 

7.痛風を防いでくれる


ビタミンCには痛風を防ぐ効果も期待できるなんて驚きですよね。

ビタミンCに尿酸値を下げるはたらきがあるのがその理由。

アメリカのジョンズ・ホプキンス大学が2011年に行った実験によれば、184名の被験者に対して30日間ビタミンCを投与する群とそうでない群に分けて実験したところ、ビタミンCを投与した群の血中尿酸値が、そうでない群と比較して有意に減少していたことが明らかとなっています。出典[10]

ビタミンCを積極的に摂っていくべき栄養素、ぜひ欠かさないようにしましょう。

 

8.コレステロール値の低下に寄与


パクチーの食物繊維はコレステロールを下げる効果を持っています。

不溶性食物繊維は体内で溶けにくいため、消化スピードの低速化に効果アリ。

ゆるやかに消化されることで血糖値の急激な上昇を抑え、消化過程でコレステロールを吸収しながら体外へと排出されていく効果が期待できます。

1999年にアメリカで行われたメタ分析によれば、植物由来の食物繊維を摂取することで総コレステロール値とLDLコレステロール値を減少させる効果があると解析によって明らかに。出典[11]

コレステロール値や血糖値が上がると脳卒中や高血圧を増進させ、体に大きな悪影響を与えるのは周知の事実になっています。

パクチーを食べて体の内側から元気を作っていきましょう。

 

9.脂肪燃焼効果を増進


パクチーに含まれるサポニンやビタミンB、レシチンが脂肪燃焼を促進してくれるんです。

サポニンには体内の不要物を排出してくれる効果がある配糖体。

さらに体内の脂肪を燃やす褐色脂肪細胞に強くはたらきかけることもわかっています。

2020年に香港大学から出された発表によれば、4週間高脂質の餌を与え太らせたマウスに対し7週間にわたってサポニンを含んだ水を摂取させたところ、通常の水を与えた群に対して褐色脂肪細胞の再構成が促され、熱生産が増加し体温の増加幅にして1.5倍もの差があることを確認! 出典[12]

ビタミンBにも体脂肪燃焼効果があり、肥満手術を希望する患者のうち、15.5%~29%の割合でビタミンBが欠乏していることがわかっています。 出典[13]

さらに大豆レシチンも白色脂肪細胞を攻撃し、脂肪を減少させてくれる重要な存在。

2023年フランスのリヨン大学から、4週間油を多量に摂取させたマウスに対して大豆レシチンを与えたところ、白色脂肪細胞の炎症が見られた研究結果が報告されているんです!出典[14]

脂肪退治にはパクチーがうってつけですよ。

 

10.増血作用で貧血を防ぐ


パクチーに含まれる鉄には貧血を防いで体を元気にするはたらきがあります。

体内に存在する鉄の2/3以上が血中に存在しており、全身に酸素を運ぶはたらきを担う物質。

鉄が不足すると体内に酸素を運ぶ役割のヘモグロビンが減少し、結果としてめまいなどを引き起こす貧血が発生してしまうんです。

鉄が欠乏している人たちを対象に鉄を投与する実験を行ったところ、血清フェリチンなど血中の鉄の濃度が上がることも証明済み。出典[15]

鉄を投与することで貧血の原因を低下させる効果が認められることが明らかになっています。
さらに銅にも貧血防止を助ける効果があるんです。

銅はセルロプラスミンとして血中に存在しており、鉄をヘモグロビンの合成に利用するために必要なミネラル。

銅が欠乏することで発症する銅欠乏性貧血も存在しており、これは銅が貧血予防に効果的な傍証に他なりません。出典[16]

鉄と銅の相乗効果で貧血を防いでいきましょう。
 

11.血圧正常化


カリウムはナトリウム、つまり塩分を体外に排出する効果を持っていて血圧が上がりすぎないようにしてくれます。

カリウムは血中のナトリウム濃度を一定に保つ効能を持っており、ナトリウムが増えすぎればそれを尿などで体外に排出するように促してくれる人体に必須のミネラル。

塩分は塩化ナトリウム、つまりナトリウムの一種。

イタリアの環境遺伝栄養疫学研究センターが、高血圧患者にカリウムを補給したところ、カリウムがナトリウム摂取量が多い人、高血圧治療を受けていない人への高い血圧低下効果を示すことを発表しています。出典[17]

パクチーを摂って正常な血圧をキープしていきましょう。

 

12.精神を安定させる


パクチーに含まれるビタミンB6や葉酸が心の健康もキープしてくれます。

葉酸はビタミンB9の別名で、ビタミンB6とあわせていずれもビタミンB群に属する栄養素。

南フロリダ大学のベンダー教授の報告では、葉酸摂取が少ないとうつ病になりやすい相関があると研究で示されている。出典[18]

さらにヒスパニック系618人、非ヒスパニック系白人251人、計869人を対象にした実験によると、ビタミンB6においても摂取量が少ないとうつ病疑いになる確率が2倍と倍増することがわかっているんです。出典[19]

健全な精神を維持するためにも、パクチーでビタミンBを摂取していきましょう。

 

13.密度の高い骨ができる


パクチーのビタミンCやカルシウムには骨も健康に保つ効果があります。

ビタミンCに骨の素となる骨芽細胞の発生・促進効果があるのがその理由。

2009年、アメリカはマサチューセッツ州の研究者らは男性334名女性540名を対象に、4年間ビタミンCの摂取量と骨密度(BMD)の関連性を調査したところ、ビタミンCの摂取量が多いほど骨密度が高くなることを発見しました。出典[20]

さらにカルシウムも言わずもがな、骨の強化に貢献するミネラル。

2012年にアメリカで慢性腎臓病を患う高齢女性610人を対象に行われた実験によれば、カルシウムを与える群とそうでない群で2年間にわたる対照実験を行ったところ、すべての被験者において骨密度の減少率を低下させる結果となったんです!出典[21]

これはカルシウムが骨密度をキープしている物的証拠。

80歳になっても健脚を維持したい、そんな人にこそパクチーがおすすめです。
 

14.免疫機能向上効果


パクチーのβカロテンやビタミンCには体を健康に保つ機能が付与されています。

ビタミンCは白血球のはたらきを強化し、さらにビタミンC自身も病原菌を攻撃するなど免疫力の向上に効果があるビタミン。

さらにビタミンCはインターフェロンという物質の生成を促し、抗生物質では効果のないウィルスに対しても効果を発揮する優れもの。

2013年、韓国のソウル国立大学医学科でビタミンCが欠乏しているマウスとそうでないマウスに対してインフルエンザウィルスを投与する対照実験を行ったところ、ビタミンCが欠乏しているマウスではウィルスが2.5倍増えやすくなり、かつ血漿中のインターフェロンの産生が減少していたことがわかっています。出典[22]

冬場はインフルエンザが怖いですが、ビタミンCを豊富に含むパクチーで予防していきましょう。

 

15.美しい肌をつくる


ビタミンCには美肌を作る効果もあります。

ビタミンCはチロシナーゼの活動を阻害してくれる効果がある。出典[23]

アミノ酸のチロシンがベースとなっている、そばかすやシミの原因となるチロシナーゼ。

2011年にタイのマヒドン大学シリラート病院医学部が行った実験によれば、酸化ストレスを抱えている肌に対してアスコルビン酸(ビタミンC)を投与したとこお、チロシナーゼ活性を低下させることが判明しています。

さらにビタミンCは美肌の素であるコラーゲンの合成もサポートすると期待されているビタミン。

2019年のカリフォルニア大学で男性10人に対してビタミンC強化ゼラチンを与えた群とそうでない群に対して運動を行わせる対照実験を行ったところ、ビタミンC強化ゼラチンを投与した群の方が、そうでない群と比較して運動後のコラーゲンレベルが20%高いことがわかっているんです。出典[24]

これはビタミンCがコラーゲン生成を助ける効果を持っている可能性の示唆そのもの。

美肌の秘訣はパクチーにあり、そんな気持ちで食事に取り入れていきましょう。

 

16.睡眠の質が上昇する


マグネシウムやトリプトファンには眠りの質を上げる効果もあります。

マグネシウムはメラトニンの合成に必須なミネラルで、メラトニンは良質な睡眠に不可欠。

高齢者46名に対しマグネシウムを与えたところ不眠が改善し、ほかの151名を対象にした実験でも、マグネシウムにより入眠が17分早くなる効果が発現しているんです。出典[25]

さらにアミノ酸の一種、トリプトファンも眠りの質向上の立役者。

トリプトファンには睡眠の質を上げる効果があり、2022年にシンガポール国立大学理学部食品科学工学科より発表された研究によれば世界中の論文から18件の論文を選出してメタ分析を行ったところ、19歳以上を対象とした実験においてトリプトファンを1g以上摂取した場合に入眠後の中途覚醒の割合が0.017と有意に減少することが明らかになっています。 出典[26]

睡眠の質を高く保つためにも、パクチーで有効な成分を確保していきましょう。

健康のためにパクチーを味方にしよう

パクチーが健康に効果的な理由を16個紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

独特な香りからあまり得意ではない人も多いパクチー。

しかし健康面から考えれば、パクチーを避けるのは得策でないことがわかると思います。

健康は生活を充実させるうえで非常に重要なパラメータ。

パクチーは食べるほどに苦手意識が減っていく、という話もよく耳にします。

これからの人生を充実させるためにも、今こそパクチーを食べられるようにするチャンスかもしれません。

パクチーを味方につけて、これからの人生を健康に過ごせるようにしていきましょう!

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