

執筆者
株式会社アルファメイル
NP+編集部
「オトコを科学する」をキーワードに男性の悩みや課題の解決を科学的根拠をもってサポート。運動や睡眠、栄養など、健康に関する正しい知識を提供するためにコンテンツを製作中。
エリンギってどんなキノコ?
皆さんはエリンギを食べることで体にどんな変化が起きているかをご存知でしょうか?
実はエリンギには隠された多くの効果があるんです。
今回は栄養学の観点から徹底的に分析していきましょう!
名前の由来は『エリンギウム・カンペストレ』

エリンギは本体由来の名前ではなく、よく生えていた場所から名前が取られています。
エリンギウム・カンペストレというセリ科の植物の近くによく見られており、それにあやかってエリンギと名づけられました。
海外でもEryngiiとして通じますが、より一般的な呼称として”King trumpet mushroom”があるようです。
伊仏で人気の食材

エリンギはイタリアやフランス周辺を原産地域としており、現地では非常に人気のある食材です。
バジルやパセリなどとあわせてソテーしたり、チーズやホワイトソースとともに調理されることも多々。
淡白な味わいのエリンギにコクを足しつつ、その食感が愛されているようです。
βグルカンなど食物繊維が豊富

そんなエリンギですが、栄養面でも非常に優れた食材です。
特に食物繊維を多く含んでおり、中でもキノコ類に含まれるβグルカンは健康に良い影響を与えてくれます。
エリンギはどんなポジティブな影響をもたらしてくれるのか、さっそく確認していきましょう!
(エリンギが含む栄養素 出典[1])
◆テーブル予定◆
成分名 | 含有量(100gあたり) |
エネルギー | 31kcal |
たんぱく質 | 2.8g |
脂質 | 0.4g |
食物繊維総量 | 3.4g |
炭水化物 | 6.0g |
ナトリウム | 2mg |
カリウム | 340mg |
マグネシウム | 12mg |
リン | 89mg |
鉄 | 0.3mg |
亜鉛 | 0.6mg |
銅 | 0.10mg |
マンガン | 0.06mg |
ヨウ素 | 1μg |
セレン | 2μg |
クロム | 0μg |
モリブデン | 2μg |
ビタミンD | 1.2μg |
ビタミンB1 | 0.11mg |
ビタミンB2 | 0.22mg |
ナイアシン | 6.1mg |
ナイアシン当量 | 6.7mg |
ビタミンB6 | 0.14mg |
葉酸 | 65μg |
パントテン酸 | 1.16mg |
ビオチン | 6.9μg |
エリンギが健康に良い13個の根拠
ここからはエリンギに期待できる効果を解説していきましょう!
1.免疫向上効果がある

エリンギに含まれるβグルカンが免疫力を高めてウィルス性や細菌性の病気にかかりづらくなります。
βグルカンにはナチュラルキラー細胞やマクロファージ、T細胞、B細胞の働きを活性化し、免疫の関連物質であるインターフェロンの生成を促す効果があると判明済み。
2011年のドイツはシャリテ大学の発表によれば、腫瘍細胞に対しβグルカンを投与したところ、ヒト由来の免疫機能を擁するB細胞の生存率はそのままに、免疫機能の反応を下げるCD86の増殖を防ぐことがわかったんです!出典[2]
それだけでなく、ノルウェーのリンクメディカルリサーチによる調査で、42人の高齢者に対しβグルカンを与える群とそうでない群で6週間の対照実験を行ったところ、βグルカンを与えた群で優位にヒト由来のB細胞の増加を誘発したことも明らかに。出典[3]
エリンギで免疫力を高めて病気を克服していきましょう。
2.ガン予防に効力を発揮
βグルカンはガンに効く成分として盛んに研究が行われています。
βグルカンは腫瘍微小環境、つまり腫瘍の中で免疫細胞を活性化させるはたらきを持っていると見込まれているんです。
βグルカンの持つ生得的な免疫的アームと適当的アームを橋渡しし、免疫抑制細胞の表現型を免疫刺激的に調節することで、βグルカンががん細胞の増殖を阻害する可能性が期待されているほど。出典[4]
まだまだ研究途上だが、研究する価値のある効能の潜在性には期待が膨らんでしまいますね。
将来のためにいまからエリンギを食べるのは有効手かもしれません。
3.LDLコレステロール減少効果アリ
βグルカンは不溶性食物繊維の一種で、血中コレステロールを下げる効能も持ち合わせます。
βグルカンは溶けにくいため消化スピードは非常にゆるやか。
ゆるやかに消化されることで血糖値の急激な上昇を抑え、消化過程でコレステロールを吸収しながら体外へと排出されていきます。
カナダのグリセミック研究所で2011年に確認された事象によれば、345人の成人を対象にβグルカンを与える群とそれ以外を与える群で対照実験を行ったところ、βグルカンを摂取していた群でLDLコレステロールを優位に低下させるという結果に!出典[5]
イタリアでも類似の研究が行われており、米ぬかとβグルカンを与える両群で24人の成人男性に14週間の対照実験をしたところ、βグルカンを与えた群の方が米ぬかを与えた群よりも血清LDLレベルを下げたことが明らかになっているんです。出典[6]
コレステロール値や血糖値が上がると脳卒中や高血圧を増進させ、体に大きな悪影響を与えるのは周知の事実。
エリンギを食べて体の内側から元気になっていきましょう。
5.筋肉が増える
エリンギに含まれるたんぱく質が筋量の増加に貢献してくれます。
たんぱく質は筋肉をつくる栄養素であり、傷ついた筋肉に栄養を運んで成長させるために不可欠なもの。
デンマークで2001年に行われた実験では、70代以上の高齢者に対して運動の直後と、2時間後にたんぱく質を摂取させるのを12週間続けたところ、運動直後にたんぱく質を摂取した方が筋量が増えやすいことが判明しています!出典[7]
運動直後にエリンギを摂取して、筋肉の衰えない食生活を心がけていきましょう。
6.脂質代謝を上げて痩身効果
エリンギに含まれるビタミンB1には代謝改善効果があり、脂肪燃焼に一役買ってくれるんです。
ビタミンB1には糖質や脂質の産生や代謝をサポートするはたらきがあり、余計なカロリーを排出してくれる効果が証明済み。出典[8]
2015年のアメリカ・ジョージワシントン大学から出された報告によれば、肥満の方を対象にした研究では、肥満手術を希望する方の15.5~29%にビタミンB1の欠乏が確認されたという驚異の事実も。出典[9]
カルシウムを食事から多く摂取することでも脂肪燃焼を促す効果があることもわかっています。
2011年にアメリカのオンタリオ州在住の男女197名を対象に食事から得ているカルシウム量と体脂肪率を測定したところ、カルシウムを多く摂っている人の方が体幹脂肪が少ないことが明らかに!出典[10]
エリンギで効率よく脂肪を燃焼させ、引き締まった体を実現させましょう。
7.正常な味覚の維持に貢献
エリンギに含まれる亜鉛が味覚の正常化に寄与してくれます。
人間は下にある味蕾という器官で味を感じますが、味蕾は加齢とともに減少していくもの。
亜鉛は味蕾の細胞の形成に深く関わっており、亜鉛が不足することで新しい味蕾を作れなくなってしまうんです。
古い味蕾では味を感じづらく味覚障害になってしまう懸念も・・・。
そんななか、2004年にブラジリア大学から出された報告によれば、生後8か月から5歳の塩分食品を拒否した子供20人を6カ月調査し、亜鉛キレートを投与した子供たちの実に85%が塩分食品に対しての食欲改善がみられたんです!出典[11]
亜鉛が正常な味覚を維持する効果を発揮した有力な事例。
亜鉛を摂っておいしくご飯を食べられる舌をキープしていきましょう。
8.二日酔いを防ぐ
亜鉛は二日酔いの予防にも効果を示してくれます。
アルコールの分解に必要な脱水素酵素の栄養素として不可欠な亜鉛。
お酒を飲んだ後にアルコールをしっかり分解できなければ、体にアルコールが残留し二日酔いの原因となる仕組みです。
1997年にスペインのバルセロナ大学でラットを対象に行われた実験によれば、アルコールを与えたラットに亜鉛を投与したところ、血中のアルコール濃度を下げるはたらきが確認されました!出典[12]
亜鉛を飲んで次の日に酔いを持ち越さない体を作り上げましょう。
9.健康な血液を生み出す
エリンギに含まれる鉄には貧血を防いで体を元気にするはたらきがあります。
体内に存在する鉄の2/3以上が血中に存在しており、全身に酸素を運ぶはたらきを担う物質。
鉄が不足すると体内に酸素を運ぶ役割のヘモグロビンが減少し、結果としてめまいなどを引き起こす貧血が発生してしまうんです。
鉄が欠乏している人たちを対象に鉄を投与する実験を行ったところ、血清フェリチンなど血中の鉄の濃度が上がることも証明済み。出典[13]
鉄を投与することで貧血の原因を低下させる効果が認められることが明らかになっています。
さらに銅にも貧血防止を助ける効果があるんです。
銅はセルロプラスミンとして血中に存在しており、鉄をヘモグロビンの合成に利用するために必要なミネラル。
銅が欠乏することで発症する銅欠乏性貧血も存在しており、これは銅が貧血予防に効果的な傍証に他なりません。出典[14]
鉄と銅の相乗効果で貧血を防いでいきましょう。
10.血圧を正常に保ってくれる
カリウムがナトリウム、つまり塩分を体外に排出する効果を持っていて血圧が上がりすぎないようにしてくれます。
カリウムには血中のナトリウム濃度を一定に保つ効能を持っており、ナトリウムが増えすぎればそれを尿などで体外に排出するように促してくれる人体に必須のミネラル。
塩分は塩化ナトリウム、つまりナトリウムの一種。
イタリアの環境遺伝栄養疫学研究センターが、高血圧患者にカリウムを補給したところ、カリウムがナトリウム摂取量が多い人、高血圧治療を受けていない人への高い血圧低下効果を示すことを発表しています。出典[15]
エリンギを摂って正常な血圧をキープしていきましょう。
11.骨の健康維持に寄与する
エリンギのエルゴステロールが骨を強くするのに大きく貢献します。
エルゴステロールはきのこに多く含まれるステロイド化合物のひとつ。
エルゴステロールは骨や歯をつくるビタミンDの前駆体となり、ビタミンDはカルシウムを吸収する際に必要な物質です。
ビタミンDは骨の恒常性を保つために必要な物質ということは広く知れ渡っている事実で、頑強な体をつくる秘訣となる成分。出典[16]
エリンギでビタミンDのはたらきを助け、密度の高い骨を形成していきましょう。
12.精神を安定させる
エリンギに含まれるビタミンB6や葉酸が心の健康もキープしてくれます。
葉酸はビタミンB9の別名で、ビタミンB6とあわせていずれもビタミンB群に属する栄養素。
南フロリダ大学のベンダー教授の報告では、葉酸摂取が少ないとうつ病になりやすい相関があると研究で示されている。出典[17]
さらにヒスパニック系618人、非ヒスパニック系白人251人、計869人を対象にした実験によると、ビタミンB6においても摂取量が少ないとうつ病疑いになる確率が2倍と倍増することがわかっているんです。出典[18]
健全な精神を維持するためにも、エリンギでビタミンBを摂取していきましょう。
13.美肌を実現する
エリンギのパントテン酸には肌を美しく保つ効能があります。
パントテン酸は美肌に効くビタミンとしてスキンケア用品に含まれていることも多い物質。
化粧品などにも採用されるデクスパンテノールと近縁として知られています。
パントテン酸にはニキビ後にできる尋常性ざ瘡をやわらげる効果があるんです。
インドネシアで51人の被験者に行われた対照実験では、パントテン酸を与えた群とそうでない群に分け肌に含まれるメラニンをチェックしたところ、6週間後にはパントテン酸を与えていた群で有意にメラニンが少なくなったことが判明!出典[19]
メラニンは皮膚がんの原因にもなるため、なるべく減らした方がよい物質です。
エリンギを食べてくすみ知らずの肌を手に入れましょう。
キノコ由来の成分をエリンギで補給しよう!
エリンギが健康に効果的な理由を13個紹介しました。
肉厚で噛みごたえがあり、その食感はあわびにも似ると評価されるエリンギ。
バターでソテーすれば洋風になり、お鍋に入れて和風に楽しむこともできます。
それでいてスーパーで安価に手に入るのってありがたいですよね。
エリンギで免疫機能を向上させて、風邪をひかずに冬を乗りきっていきましょう!
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