執筆者
株式会社アルファメイル
NP+編集部
「オトコを科学する」をキーワードに男性の悩みや課題の解決を科学的根拠をもってサポート。運動や睡眠、栄養など、健康に関する正しい知識を提供するためにコンテンツを製作中。
:はじめに
タンパク質は筋肉の成長に欠かせない大切な栄養素です。
日常的にタンパク質を摂るために鶏胸肉やささみ、牛肉を食べているトレーニーは多いのではないでしょうか?
しかし、どの肉よりも圧倒的に「馬肉」が筋トレのパフォーマンス向上に効果的であることは案外知られていません。
とはいえ馬肉は値段が高いため、一般的な家庭の食卓にはなかなか並びにくく手が出しづらいですよね。
ただ、多少高価だったとしても普段筋トレに励むトレーニーであれば馬肉は絶対食べるべき食材です。
今回は最強筋トレ食材「馬肉」の効果について、論文や研究の結果を用いて詳しく解説します。
ぜひ本記事を参考に、普段のトレーニングのご褒美に馬刺しを食べてみて下さい。
【他の肉と明らかに違う!】筋トレのご褒美に馬肉をオススメする5つの理由
一体なぜトレーニーに馬肉がオススメなのか、その5つの理由を研究や論文を用いて具体的に解説します。
1.ささみ並にタンパク質含有量が多く脂質が圧倒的に低い
馬肉はささみに匹敵するほどタンパク質含有量が多いだけでなく、脂質が圧倒的に低いという特徴があります。
ささみを始め、トレーニーに好まれる牛肩ロースや鶏胸肉、牛ヒレ肉などのお肉と比較してみましょう。
100gあたりのタンパク質は馬肉が20.1g、鶏胸肉が20.1g、牛ヒレ肉は20.5g、牛肩ロースは17.9g、ささみは23.9gです。
どのお肉もタンパク質含有量は多いですね。
では脂質はどうでしょうか?
馬肉が0.5g、鶏胸肉が5.9g、牛ヒレ肉は4.8g、牛肩ロースは17.4g、ささみは0.8gという結果に。
数値で比較してみても、馬肉がささみと同レベルで高タンパク・低脂質であることが分かります。
贅肉をつけずに筋肥大させたいトレーニーにもぴったりな肉と言えるでしょう。
ささみで良いのでは?と思った方、そんなことはありません。
馬肉にはまだまだ多くのメリットが隠されているんです。
2.牛肉や豚肉と比較してαリノレン酸が豊富
赤身肉は肥満の原因となる飽和脂肪酸が多いことから避けられがちですが、実は馬肉の脂質は非常に良質な脂質なのです。
馬肉の赤身肉にはαリノレン酸が豊富と言われています。
亜熱帯農業生態研究所の研究によると、馬肉には牛肉や豚肉よりもはるかに多い量のα-リノレン酸が含まれていることが証明されました。
同量の肉に対して牛肉が0.1%、豚肉が0.6に対して馬肉のαリノレン酸の含有量はなんと1.4% 出典[1]。
αリノレン酸とはオメガ3脂肪酸の一種で、このオメガ3脂肪酸は筋肥大にも重要な栄養素です。
健康な高齢者に6ヶ月間オメガ3脂肪酸のサプリを摂取させた研究によると、研究終了時にはハンドグリップが 2.3 kg (約 6.5%)、1-RMあたりの筋力が9.1 kg(4.0%)向上したという結果となりました%出典[2]。
以上の結果から見ても、やはり馬肉は筋肥大に効果的であることが分かりますね。
3.パルミトレイン酸も豊富に含まれる
さらに馬肉には、他の肉類よりも一価不飽和脂肪酸のパルミトレイン酸が多く含まれます。
パルミトレイン酸は悪玉コレステロールを減らし、血糖値を下げる効果が期待される脂肪酸です。
同量の肉に対して牛肉が 4.4%、豚肉が3.3%含まれるのに対して、馬肉のパルミトレイン酸の含有量はなんと8.2% 出典[3]!
またパルミトレイン酸はインスリン感受性を高めて、効率的に糖質をエネルギーに変換できるのです。
高脂肪食を与えたネズミにパルミトレイン酸を投与した結果、全身のインスリン感受性向上と脂肪分解の増加が確認された研究もあります出典[4]。
筋肥大させながら除脂肪も期待できる、まさにトレーニングパフォーマンス向上にぴったりな食材と言えるでしょう。
4.生で食べられるため栄養素が分解されない
α-リノレン酸やパルミトレイン酸などの脂質はもちろん、肉類に豊富に含まれるビタミンB1やナイアシンは熱に弱いのが特徴です。
そのため、肉類を加熱するとこれらの栄養成分が分解されてしまう恐れも。
一方、馬の体温は37.2°~38.3°Cと牛や豚よりも体温が5~6度高く、寄生虫や雑菌が繁殖しにくいため食肉の中でも安全と言われています。
他の肉は基本的に加熱しないと食べられませんが、馬肉は生で食べられるからこそ筋肉に必要な栄養素をしっかり摂取できるのは大きなメリットです。
5.何より味が絶品だからこそ、ご褒美に食べるべき
筋トレのご褒美に馬肉をオススメする理由の決め手は、やはり味。
馬肉は口の中に入れた瞬間とろけるような旨みが広がり、脂身はあっさりした味わいで非常に食べやすいのが特徴です。
また肉自体にほんのりとした甘みがあるため、他の肉と比べても段違いな美味しさを楽しめるでしょう。
馬刺しで醤油とわさびで食べるのもよし、卵黄と絡めてユッケで食べてもよしと食べ方のバリエーションが豊富なのもポイント。
極上の美味しさを楽しみながら筋トレのパフォーマンス向上効果も実感できる、まさに最高の肉料理と言えます。
まさに、普段のトレーニングのモチベーションアップやご褒美に食べるべき食材です。
たまには馬肉で筋肉と心を満たそう
今回は、馬肉が筋トレのパフォーマンスアップにおすすめの理由を研究や論文を用いて科学的観点から解説しました。
馬肉はタンパク質含有量が豊富で低脂質と、まさにトレーニーにとってもってこいの食材です。
さらに加熱しても生でも美味しく食べられるため、味や食感のバリエーションも豊富。
「ベンチプレスの重量更新が達成できた!」という時などのご褒美に、馬肉を食べてみるのもいいかもしれませんね!
みなさんもぜひ、馬肉で筋肉と心を満たして日々のトレーニングの活力にしてみてください。
出典
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