筋トレでテストステロンはどれくらい高まる?最も効率的な方法とは
2024年10月26日更新

執筆者

株式会社アルファメイル

NP+編集部

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あなたの筋トレはもったいない?テストステロンを効率的に高める筋トレ術

筋トレをすることでテストステロンを高めることができるのは皆さんご存じのとおりです。

しかし、どれくらい筋トレをする必要があるのか?筋トレによってどれくらいテストステロンを高めることができるのか?といった点は認知されていないのではないでしょうか。

それもそのはず、このような情報は目にする機会が少なく、正しい情報なのか判断するのも難しいことが多い…

そこで今回は、筋トレとテストステロンの関係をテーマに、どれくらい筋トレをすることでどれくらいテストステロンを高めることができるのかについてご紹介したいと思います。

筋トレをはじめてはみたものの、何から始めればいいのかわからない。
ジムに入会したけど、どの種目を優先的に行えばいいのかわからないといった疑問をお持ちの方も多いはずです。

結論、一概にこの種目がおすすめとは言い切れないのが正直なところです。
というのも、筋トレの種目の違いに焦点をあててテストステロンの変化を調査した研究というのはほとんどないんです。

極端な例になってしまいますが、同じベンチプレスという種目でも10kgで行うのと100kgで行うのでは全くの別物になってしまうように、テストステロンの上昇においてはどんな種目を行うかではなく、どの程度の負荷をかけるのか、さらには、どれくらいの頻度で、どれくらいの期間継続するのかといったことの方が重要になるんです。

では、これを踏まえて実際の研究結果をもとに、テストステロンを高めるのに最適な筋トレ習慣を、負荷・頻度・期間の3つの要素に分けて見ていきましょう。

 

1.息が上がるくらいやってみよう


まずはテストステロンを高めるにはどれくらいの負荷で行うのが最適なのかについてご紹介します。

結論から述べると、テストステロンを高めるために最適な負荷は、ギリギリ1回扱うことのできる重量を100%として、70~80%(ギリギリ10~12回扱うことのできる重量)程度と考えられます。
ちなみに、70~80%の負荷は息が上がる程度です。

オーストラリアで行われた研究では、中度(70%)と強度(90%)の運動後のテストステロンを計測したところ、中度ではテストステロンが有意に上昇した一方で、中度と強度を比較したところ有意差はなかったという結果が示されました出典[1]

さらに、軽度と超強度(95%以上)の筋トレにおいてもテストステロンの上昇は確認されませんでした出典[2]出典[3]

これらの結果を踏まえると、テストステロンを高めるのに最適な負荷は、息が上がる程度(70~80%)であり、ギリギリ10~12回扱うことのできる重量で筋トレをするのが有効だと言えます。

また、自宅で筋トレを行っている人の中で自重での腕立てやスクワットの負荷では物足りないという人は、HIITを行ってみるのもいいかもしれません。

HIIT(高強度インターバルトレーニング)とは、短時間で高強度の運動と休憩を交互に行うトレーニング方法で、8週間継続して取り組むことでテストステロンを36.8%高めたという研究結果も確認されています出典[4]

YouTubeなどで「HIIT やり方」などと検索するとたくさんの動画が上がっているので自宅での筋トレに慣れてきたという人は取り入れてみてはいかがでしょう。

 

2.週3日以上を目指そう


さて、ここまででテストステロンを高めるために最適な筋トレの負荷について理解していただけたかと思います。

しかし、週1回の筋トレでいいのか週に何日くらい取り組む必要があるのかと疑問に思われた方もいるのではないでしょうか。

そこで、つづいてはテストステロンを高めるために最適な筋トレの頻度についてご紹介したいと思います。

結論から述べると、筋トレの最適な頻度は週3日以上だと考えられます。

スペインのエストレマドゥーラ大学が実施した研究では、被験者に週3回の筋トレを一定期間実施させたところ、筋組織内におけるテストステロンの前駆体となる物質やテストステロンの生成に関与する酵素が増加したことが報告されています出典[5]

立命館大学が行った研究でも、週3回の筋トレでテストステロンが15~20%上昇したことが報告されています出典[6]

また、テストステロンの低下に伴う諸症状(男性更年期障害)の重症度を示すAMSスコアと、筋トレの実施時間との関係性を弊社が調査したところ、週5時間の筋トレが最も良い(重症度が低い)という結果が示されました出典[7]

これらの結果を踏まえて、1回の平均的なトレーニング時間を1時間と考えると、週3日~5日を目安に筋トレを行うのが良いと言えます。

 

3.最低でも1か月以上は取り組もう


さて、テストステロンを高めるために最適な筋トレの負荷と頻度をご紹介しましたが、どれくらいの期間継続する必要があるのかも気になりますよね。

結論、最低でも1か月以上は継続して取り組む必要があります

というのも、実は前項でご紹介した週3回の筋トレでテストステロンを約15~20%高めたという立命館大学の研究では、12週間にわたって筋トレを実施していました出典[5]

さらに、筋トレがテストステロンに与える影響を年齢別に比較し、まとめた研究でも4~12週間の間でテストステロンの上昇が確認されている出典[8]ことから、テストステロンを高めて体感として得るためには最低でも1~3か月程度は継続して取り組む必要があると言えます。

これらをまとめると、息が上がる程度(70~80%)の負荷で、週3日以上の筋トレを1~3か月程度継続して取り組むことで15~20%程度のテストステロンの上昇が期待できると言えます。

さて、これであなたもテストステロンを効率よく高めることができるはずです…
いや、ちょっと待ってください。

そもそもになってしまいますが、効率よくテストステロンを高めるためには筋トレだけをやっていればいいのでしょうか

実は、食生活や睡眠がテストステロンに与える影響を調査した研究もあり、普段の生活習慣が筋トレ以上にテストステロンに大きな影響を及ぼす可能性もあるんです。

皆さんも筋トレをしてせっかく高めたテストステロンを無駄にしたくはないですよね。

これを踏まえて、より効率よくテストステロンを高めるためにも、弊社が行ってきた約3万人へのアドバイス経験から特にお客様の満足度の高かった取り組みをいくつかご紹介したいと思います。

 

テストステロンを効率的に高めるおすすめ習慣6選

筋トレにとってはもちろんのこと、テストステロンを高めるためにも欠かせないのが適切な食事です。

では、日常的な食習慣から見ていきましょう。

 

1.過度な食事制限はNG


社会的な健康意識の高まりもあり、近年では男女問わずダイエットという言葉を頻繁に耳にしますよね。

しかし、このダイエットにも注意が必要です。

というのも、テストステロンを生成するための主な材料は脂質であり、過度な脂質制限などによって体内の脂質量が減少するとテストステロンを生成できなくなってしまいます。

実際に、フィンランドで行われた研究では、30人の男性被験者を対象に大幅な脂質制限を行ったところ、血中テストステロンが大幅に低下したという結果が報告されています出典[9]

さらに、体脂肪率とテストステロンの関係性を調査した研究においても体脂肪率を14.8%から4.5%に落とした場合にテストステロンが70%以上低下したという結果が報告されています出典[10]

また、脂質だけでなく過度なカロリー制限にも注意が必要です。

1日の総摂取カロリーを1350~2415 kcal/日・2145~3537kcal/日・2564~4345 kcal/日と3つのグループに分けて比較した研究では、1350~2415 kcal/日のグループは他2つのグループと比較してテストステロンが30~40%低いことが示されました出典[11]

このように、いずれの研究でも過度な食事制限がテストステロンを低下させてしまう可能性が示唆されているため、ダイエットに取り組まれている方の中で活力の低下を感じる方は、大幅な脂質制限やカロリー制限を行うのではなく、運動に目を向けてみるのもいいかもしれません。

 

2.プロテインの取りすぎには気をつけよう


さて、過度な食事制限がテストステロンを低下させしまうことは分かってもらえたと思いますが、取らなすぎと同様に取りすぎもテストステロンに取っては良くありません。

最近では健康志向の高まりからか、アスリートやボディビルダーに限らず、多くの一般人がプロテイン(タンパク質)を摂取しています。

しかし、プロテインを過剰に摂取することで消化器官や肝臓に負担がかかり、身体に悪影響を及ぼしてしまう可能性もあります。

実際に、いくつかの研究をまとめたものでは、体重×3.4gの高タンパク質の食事がテストステロンを低下させてしまうことが報告されています出典[12]

一般的に、一般人の最適なタンパク質摂取量は体重×0.8~1.2gと言われているため意識して摂取してみることをおすすめします。

 

3.テストステロンを高めるならテストステロンブースターがおすすめ


プロテインの注意点について紹介しましたが、プロテインと同様に多くの一般人が摂取しているのがサプリメントですが、皆さんはテストステロンを高める効果が確認されているサプリメントがあることをご存じですか。

実は、一部のアスリートやボディメイク勢の間ではすでに主流になりつつあり、テストステロンブースターなどと呼ばれています。
 
テストステロンブースターとは文字通り、テストステロンをブーストさせる成分が配合されたサプリメントで、代表的な成分の1つに「テスノア」があります。

テスノアは、近年になって登場した最先端のテストステロンブースターで、ザクロ果皮とカカオ種子に含まれる有効成分が規格化配合されています。

実際の臨床試験でも、21歳~35歳の男性119名に9週間にわたってテスノアを摂取させたところ、56日後にはテストステロンが上昇し、握力や上腕周囲径の向上なども報告されています出典[13]

また、別の試験では36歳~55歳の男性115名に8週間テスノアを摂取させたところ、AMSスコア(男性更年期障害の重症度指数)自覚的ストレスの改善が確認されました出典[14]

このように、テスノアには効率よくテストステロンを高める効果があるだけでなく、筋トレのサポートにおいても非常に優秀なサプリメント素材だと言えます。

テスノア以外にも、健康的な男性のテストステロンを2倍に高めたことが報告されている「テストフェン」や中高年での臨床試験が豊富な「LJ100」など様々な成分があるため、テストステロンをいち早く高めたいという方は、筋トレと併せてテストステロンブースターを取り入れることをおすすめします。

 

4.アルコールは1日1缶を目安に


続いては、人付き合いや会社での飲み会など気づいたら週3回以上も、なんてことも珍しくないお酒についてです。

もちろん、お酒にはストレスの緩和やコミュニケーションを円滑にするなど良い側面もありますが、テストステロンを高めたい方にとっては少し注意が必要です。

例えば、アルコールとテストステロンの関係を調査したオランダの研究では、40g相当のビールを3週間にわたって毎晩摂取した場合とノンアルコールビールを3週間にわたって毎晩摂取した場合のテストステロンを比較したところ、40g相当のアルコールを3週間摂取した場合において、テストステロンが6.8%低下するという結果が示されました出典[15]

ちなみに、40g相当のアルコールとはビール換算で約1リットル、中ジョッキ換算で2~3杯程度です。

また、別の研究では慢性的な飲酒が睾丸や副腎細胞にダメージを与えテストステロンの生成を抑制してしまうことも分かっており、飲酒習慣がない人と比較すると約7.5%も平均テストステロンが低いとする研究も存在しています出典[16]

一方で、週140gまでのアルコール摂取ではテストステロンに影響しないといった研究結果も報告されています出典[17]

割り戻すと、1日1缶(純アルコール20g)程度までに抑えるように意識することでテストステロンの低下を防ぐことができるかもしれません。

また、数あるお酒の中でもビールは特に気をつける必要があります。

なぜなら、ビールにはホップが含まれており、ホップには女性ホルモンと似た作用をもつフィトエストロゲンという物質が含まれています。

このフィトエストロゲンがテストステロンの生成を阻害してしまう可能性があるのです。
 
テストステロンの低下が気になる方は、ホップが含まれておらず糖質が低い蒸留酒を使用したお酒(ハイボールやお茶割など)に置き換えてみるのもいいかもしれません。

 

5.揚げ物は極力控えよう


さて、お酒についてお話してきましたが、お酒のお供と言えば、揚げ物ですよね。

皆さんが大好きなこの揚げ物もテストステロンに影響を与えることが分かっています。

台湾医学大学が食生活とテストステロンの関係を調査した研究では、日常的に揚げ物を摂取することが多い男性ほどテストステロンが低い傾向にあることが確認されています出典[18]

これは揚げ物に使用される清製油(サラダ油)が非常に酸化しやすい性質を持っているためです。

油を高温で揚げる過程では、脂肪酸が酸化しやすくなり、これが体内で吸収されると酸化ストレスを引き起こします。

この酸化ストレスが精巣ダメージを与えホルモンの働きを阻害することでテストステロンの生成を抑制してしまう可能性があるんです出典[19]

そのため、清製油が使用されているケースが多い揚げ物や、ポテトチップスなどのスナック菓子ではなく、枝豆やナッツ類なんかをおつまみにしてみるのもおすすめです。

 

6.理想の睡眠時間は8時間


最後に睡眠についても紹介します。

仕事が忙しく、なかなか十分な睡眠時間を確保できていないという男性も多いのではないでしょうか。

しかし、睡眠不足は記憶力や集中力など仕事のパフォーマンスを低下させるだけでなくテストステロンも低下させてしまうのです。

それもそのはず、実はテストステロンは睡眠中に最も分泌されることが分かっており出典[20]、睡眠時間が低下することでテストステロンも低下してしまいます。

実際に、5時間睡眠を1週間行っただけで、テストステロンが10~15%低下したという有名な研究もあります出典[21]

テストステロンが20代をピークに毎年1~2%程度低下していくことを踏まえると、1週間の睡眠不足は10~15歳老けるのと同じと考えることもできます。

では、一体どれくらいの睡眠時間が必要なのでしょうか。

一般的には7~9時間程度の睡眠時間が理想的であるとの見解が示されています。

また、テストステロンの低下によって引き起こされる諸症状(男性更年期障害)の重症度を示すAMSスコアと睡眠時間の関係性をリサーチした結果でも、7~8時間睡眠が最も低い(重症度が低い)という結果が報告されています出典[7]

いずれにせよ、余裕のある人は8時間、最低でも7時間以上の睡眠時間を確保することを意識しましょう。

 

テストステロンを効率的に高めるには生活習慣も重要

このように、今回は筋トレとテストステロンの関係性をテーマに、どの程度筋トレすることでどの程度テストステロンを高められるのかについてご紹介しました。

これからは負荷・頻度・期間の3つを意識しながら筋トレを行うことで、効率よくテストステロンを高めていきましょう。

また、これを機に筋トレで高めたテストステロンを無駄にしないためにより効率よくテストステロンを高めるためにも、バランスの取れた食事7時間以上の睡眠テストステロンブースターの摂取など日々の生活習慣にも目を向けてみましょう。

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