【注目の男性機能ブースター】プロトダイオシンの効果は?リスクはある?
2025年6月8日更新

監修者

上級睡眠健康指導士 /NR・サプリメントアドバイザー

関川裕大

睡眠と運動と栄養の3つ面から皆様の健康的なライフスタイルをサポートします。睡眠と運動は特に男性のQoLにおいて非常に重要な役割を果たします。睡眠が不足すると筋肉が付きにくく太りやすくなりますし、運動が十分でない男性は睡眠の質も低下し易いと言われております。そして栄養が不足すると運動効率も睡眠の質も悪化してしまいます。医療に頼らない心と体の健康促進を目指します。

執筆者

株式会社アルファメイル

NP+編集部

「オトコを科学する」をキーワードに男性の悩みや課題の解決を科学的根拠をもってサポート。運動や睡眠、栄養など、健康に関する正しい知識を提供するためにコンテンツを製作中。

プロトダイオシンとは

近年、雑誌やメディアなどで「テストステロン」が頻繁に取り上げられ、重要性が広く認識されるようになりました。

筋肉や日々の活力、精神的なタフネス、そして男性機能など、テストステロンは私たちのQOLに多大な効果をもたらしてくれます。

そんなテストステロンを増やす手段として特に注目されているのが、摂取によりテストステロン増加が確認されているサプリメントである「テストステロンブースター」です。

世界的な需要の高まりから、様々な素材の研究が進んでいる、今まさにトレンドのサプリといえるでしょう。

そしてテストステロンブースターの中でもユニークなはたらきで非常に強い体感をもたらしてくれると話題の成分こそが、今回紹介する「プロトダイオシン」です。

プロトダイオシンとは、主にフェヌグリークやトリビュラス(ハマビシ)といった、古来より性機能の強化に使われてきたハーブに含まれる「ステロイドサポニン」と呼ばれる物質

テストステロンの前駆体であるDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)とよく似た化学構造をしており、体内でDHEAに近いはたらきをすることが示唆されています。

実際の臨床試験では、プロトダイオシンを含むハーブ抽出物の摂取により、被験者のDHEA濃度が摂取前に比べて平均183.14%も増加した結果が報告されています 出典[1]

つまりテストステロンの「材料」を増やすことでテストステロンをブーストしてくれる物質といえるでしょう。

しかし、プロトダイオシンは単にテストステロンの増加をサポートするだけに留まりません。体内で産生されたテストステロンがより効率的に、より強力に働くための「効きやすさ」にもアプローチすることがわかっているのです。

具体的には、テストステロンが細胞に作用する際に不可欠な「受け皿」である「アンドロゲン受容体」の数を増やす働きが、動物を用いた基礎研究で確認されています。

ある研究では、ラットにプロトダイオシンを投与したところ、アンドロゲン受容体の数が平均で約2.35倍にまで増加したことが示されました 出典[2]

つまりテストステロンの影響を敏感に受ける体質に変えてくれるという、他に類を見ない革新的な作用機序が明らかになっているのです。

プロトダイオシンは、テストステロンの「生成をサポートする働き」と「作用効率を格段に向上させる働き」、二つの強力なアプローチを併せ持つことで大注目の成分なのです。

プロトダイオシンの摂取で期待できる効果8選

ではプロトダイオシンが持つ、テストステロンの「量」と「感受性」へのユニークなアプローチは、私たちの身体に具体的にどのような恩恵をもたらすのでしょうか。

ここからはエビデンスに基づき、プロトダイオシンの摂取によって期待できる効果を一つずつ詳しく見ていきましょう。

 

①テストステロンの増加

プロトダイオシンを摂取する最大の目的の一つは、やはりテストステロンを増加させることではないでしょうか。

もちろんプロトダイオシンは確かなテストステロン上昇効果を示すことが、複数の臨床研究によって報告されています。

まず注目すべきは、平均年齢24歳と比較的若い健康な男性40名を対象に行われた試験です 出典[3]。この研究では、プロトダイオシン100mgを含む特殊なフェヌグリーク種子抽出物を12週間にわたり毎日摂取させました。

結果、摂取したグループの総テストステロン値は、摂取前の平均545.60 ng/dLから、摂取後には平均669.60 ng/dLへと統計的に有意な増加を示しました。

変化率は22.72%となり、プロトダイオシンが若く健康な男性のテストステロンを高める重要なエビデンスです。

さらに35歳から65歳の性腺機能低下症に悩む男性50名を対象とした別の臨床試験も見逃せません 出典[4]

同じくプロトダイオシン100mgの抽出物を12週間摂取させたところ、体内で活性が高い「遊離テストステロン」の値が、摂取前の平均8.17 pg/mLから、摂取後には平均11.97 pg/mLへと大幅に改善したことが確認されました。

46.51%もの増加率となり、テストステロンレベルが低下傾向にある中高年男性が摂取すると特に満足のいく効果が期待できそうです。

研究結果から、プロトダイオシンは年齢や元のテストステロン値に関わらず、男性のテストステロン環境を改善するポテンシャルを持っている可能性があるといえます。

 

②プロラクチンの減少

テストステロンが精力や活力を押し上げる「アクセル」だとすれば、逆に精力を低下させる「ブレーキ」の役割を果たすホルモンが「プロラクチン」です。

プロラクチンは乳腺刺激ホルモンといい、女性の授乳期に重要な存在。男性においても少量分泌されていますが、過剰に増えすぎると性欲の低下、勃起不全(ED)、さらにはテストステロン産生の抑制を引き起こすことが知られています。射精のあとに増加して賢者タイムのきっかけになる成分としても有名ですね。

以上のことからプロラクチン値を適正な範囲に保つことは、男性機能の維持・向上において非常に重要といえます。

プロトダイオシンはそんなプロラクチンを低下させるのに役立つという、興味深いデータが報告されているのです。

ブラジルの生殖補助医療センターで実施された臨床試験 出典[5] では、18歳から50歳の不妊に悩む男性65名を対象に、1日あたり112.5mgのプロトダイオシンを84日間継続して摂取させました。

結果、プロトダイオシンを摂取していた参加者のプロラクチン濃度は、摂取開始からわずか28日間という比較的短期間で、摂取前の平均17.53 ng/mLから、摂取後には平均7.60 ng/mLへと、56.64%減少させたことが報告されました。

このプロラクチンの減少は、単にテストステロンを高めるだけではなく性欲や勃起といった直接的な性機能の改善に繋がる、重要なメカニズムの一つと考えられます。

 

③性欲の増加

ではテストステロンやプロラクチンへの作用により、実際にどのような効果が期待できるでしょうか?

その答えの一つが複数のメカニズムによる性欲の向上です。テストステロンが高い男性ほど性欲が強い傾向にあるのは、もはや周知の事実。さらに性欲を抑制するプロラクチンの値を下げることは、性欲発揮の障害となる要素を排除することに繋がります。

具体的な研究データを見てみましょう。研究では25歳から65歳の男性を対象に、プロトダイオシンを90mgを含有するサプリメントを12週間にわたり毎日摂取させました 出典[6]

その際、国際的に認められた性機能評価指標であるIIEF(国際勃起機能スコア)の「性的欲求スコア(Sexual Desire Domain)」が測定されています。結果、摂取前は平均2点しかなかった性的欲求のスコアが、摂取後には平均8点へと劇的に向上。つまり性欲を示すスコアが実に4倍に高まったのです。

性欲の向上は、パートナーとの関係はもちろんのこと、日々の生活における意欲やQOLにも直結します。プロトダイオシンはあなたの眠っている内なる衝動を呼び覚まし、より情熱的な毎日を取り戻すための一助となるかもしれません。

 

④勃起力の強化

性的欲求だけ強くなっても、実際に機能しなければ意味はありませんよね。プロトダイオシンはもちろん勃起力も強力にサポートしてくれます。

先ほどと同じ試験では、硬さや維持力、挿入の成功率といった勃起に関する包括的な機能を表す「勃起機能スコア(Erectile Function Domain)」も評価されています。結果、摂取前は平均11点だった勃起機能スコアが、摂取後には平均18点へと有意に向上しました変化率にして実に63.63%もの顕著な改善です。出典[6]

プロトダイオシンは勃起の硬さ、持続力といった複数の側面から、総合的な勃起力をサポートする可能性を示しています。

男性としての自信を取り戻し、パートナーとの行為をより豊かなものにする上で、非常に心強い結果と言えるでしょう。

 

⑤性行為満足度の向上

もちろん勃起力の強化も大切ですが、最終的には「満足できたかどうか?」が一番重要です。

プロトダイオシンは男性機能の底上げにより、性行為の満足度を向上させる効果も臨床試験で確認されています出典[6]

試験では性交そのものに対する満足感を評価する「性交満足度スコア(Intercourse Satisfaction Domain)」で、摂取前は平均3点でしたが、摂取後には平均8点へと向上しました。改善率にすると、実に166.66%に達します。

さらに、「オーガズム機能スコア(Orgasmic Function Domain)」、すなわち射精やオーガズムに関する満足度も、摂取前の平均4点から摂取後には平均7点へと向上。改善率は75.00%でした。

性的興奮からフィニッシュまでの満足度改善が明確に確認されている、まさしく性機能強化に最適な成分といって差し支えないでしょう。

ちなみに、IIEF全体のスコア改善幅は、精力系素材として広く知られる「マカ」を用いた同様の指標の研究と比較した場合、なんと約16倍にも相当するとされる驚異的な数値を誇ります。プロトダイオシンのポテンシャルの高さが伺えますね。

なお、IIEFを測定した試験で使用された「テストインクリース」という素材はプロトダイオシン以外にもクルクリゴシドと呼ばれるキンバイザサ由来の有用成分が3%配合されています。特に性機能の強化を期待するなら、プロトダイオシンをどんな素材で摂取するのかも重要です。

 

⑥精子の質向上

性機能の強化と関連して、妊活男性をする方にも嬉しいお知らせがあります。

プロトダイオシンは男性妊活において重要な要素となる「精子の質」を底上げしてくれることが確認されました。

試験では35歳から65歳の男性50名に対し、プロトダイオシン100mgを12週間にわたり毎日摂取させています。出典[4]

その結果、精液1mLあたりの精子の数を示す「精子濃度」は、摂取前の平均35.35 百万/mLから、摂取後には平均88.31 百万/mLへと大幅に増加しました。150.00%もの劇的な向上率です。

さらに精子が前進する運動能力を示す「精子運動率」も、摂取前の平均35.92%から、摂取後には平均74.11%へと顕著に改善しました。

最後に、精子の形態的な正常性を示す「正常形態精子率」においても、摂取前には異常な形態を持つ精子が平均で42.09%を占めていましたが、摂取後にはその割合が平均15.40%にまで有意に減少しています。正常な形態を持つ精子の割合が相対的に増加することは受精能力の向上に貢献する重要な改善と言えます。

プロトダイオシンは男性の妊活をサポートする強力なサプリとしても有用です。

 

⑦筋肉量(除脂肪体重)の増加

テストステロンが筋肉の成長と維持、そして理想的な身体作りにおいて不可欠な役割を果たすことは、多くのアスリートやトレーニングに励む方々にとって周知の事実と言えるでしょう。プロトダイオシンは、これまで見てきた性機能や生殖能力への貢献に加え、テストステロンへのポジティブな作用を通じて、効率的な除脂肪体重の増加を発生させます。

平均年齢24.02歳の健康な男性アスリート40名を対象に実施された研究では、1日100mg、もう一方のグループにはプラセボ(偽薬)を12週間にわたり摂取させつつ、筋トレをしてもらいました。出典[7]

その結果、除脂肪体重(Lean Body Mass: LBM)は、摂取前の平均59.86 kgから、摂取後には平均60.28 kgへと増加しました。つまり3ヶ月で420gも筋肉が増加した計算になります。

400g筋肉を増やすことがどれだけ大変か知っているトレーニーなら、すぐにでも飲みたくなる結果ではないでしょうか?初心者なら更なるブーストも期待できそうですね。

より効率的で質の高いボディメイクを目指すトレーニーにとっても、プロトダイオシンは力強い味方となるでしょう。

 

プロトダイオシンは危険?リスクはある?

プロトダイオシンの持つ様々な効果に期待が高まる一方で「何か危険性や副作用があるのではないか?」と懸念される方がいるかもしれません。

はたしてプロトダイオシンは安全に摂取できる成分でしょうか?

結論からいうとプロトダイオシン自体は、非常に安全性が高い成分と考えられています。

マウスを用いた急性毒性試験では、フェヌグリーク由来のプロトダイオシンを、体重1kgあたり532mgという非常に高用量で投与した結果、血液検査や生化学的検査においていかなる異常も観察されず、全ての測定値が基準値の範囲内であったことが確認されました 出典[8]

この投与量は体重60kgの人間に換算すると約31g。プロトダイオシンの効果が発揮されるのは100mg程度なので、300倍程度多く飲んでも安全だったことを示唆しています。

ただし、これはあくまでプロトダイオシン単体の話。実際に私たちがサプリメントとして摂取するのは、特定の植物から抽出・精製されたエキスであり、プロトダイオシン以外にも様々な成分が含まれています。

そのため、「どの植物から抽出されたプロトダイオシンか」によって、製品全体の安全性は大きく左右されるのです。

例えば、プロトダイオシンが豊富に含まれる植物として海外で大人気の「トリビュラス(ハマビシ)」を原料としたサプリメントには、注意が必要。

トリビュラスには、プロトダイオシン以外に、肝毒性などを示す可能性のある物質が含まれていることが指摘されており、日本では医薬品成分として扱われています。海外ではサプリメントとして流通しているケースもありますが、日本の内閣府食品安全委員会も、トリビュラス(ハマビシ)を含む製品の安易な摂取に対して注意喚起を行っているのです 出典[9]

一方で、最も安全かつ効果的なプロトダイオシンの供給源として推奨されるのが、フェヌグリークです。

フェヌグリークは、前述のマウスでの毒性試験もクリアしているほか、ヒトでの臨床試験データも豊富に存在し、安全性が比較的高いレベルで確認されています。そもそもフェヌグリークはカレーにも使われるようなスパイスである点からも、安全性の高さがイメージしやすいでしょう。

また、フェヌグリーク自体が古くから伝統医学性機能サポートに用いられてきた実績もあるため、プロトダイオシン以外の含有成分との相乗効果も期待できます。

以上のことから、プロトダイオシンの恩恵をリスクなく安全に享受したいのであれば、特に信頼性の高いフェヌグリーク由来の製品がおすすめです。

 

まとめ:プロトダイオシン規格化サプリメントに注目

ここまで、プロトダイオシンが持つテストステロンへの効果や得られる実感について、科学的エビデンスを交えながら解説してきました。

プロトダイオシンは、ボディメイクや男性妊活といった分野でも有用性が期待できる成分ですが、やはり特筆すべきは、性機能に関する顕著な臨床データが報告されている点でしょう。

テストステロンの「量」と「感受性」の両面にアプローチするというユニークな作用機序は、特に性機能の向上を目的とする方々にとって、大きな可能性を秘めています。

このプロトダイオシンは、性機能特化型のテストステロンサポート成分として、今後ますます注目度が高まることが予想されます。もしあなたが、活力や性的パフォーマンスの向上を最優先するのであれば、一度試してみる価値は大いにあると言えるでしょう。

ただ、先ほどもお伝えしたように「どんな製品からプロトダイオシンを摂取するか?」が効果や安全性を追求するうえで重要な要素となります。

プロトダイオシンのような天然抽出物は、原料の収穫時期や産地、抽出方法によって有効成分の含有量に大きなばらつきが生じやすいため、この「規格化」がなされた安全な供給元を選ぶのがおすすめ。

例えば、効果の項目でたびたび登場した「テストインクリース」というサプリメントは、プロトダイオシンが18%という高濃度で規格化されたフェヌグリーク抽出物を主成分としています。IIEFスコアにおける目覚ましい改善結果が報告されているのも、この「テストインクリース」を用いた研究であり、性機能に特化したテストステロンブースターを求めるならば、まさに第一候補として検討すべき製品の一つと言えるでしょう。

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