【メラトニン合成を増幅?】ベネトロンの作用と期待できる効果とは
2025年10月21日更新

監修者

上級睡眠健康指導士 /NR・サプリメントアドバイザー

関川裕大

睡眠と運動と栄養の3つ面から皆様の健康的なライフスタイルをサポートします。睡眠と運動は特に男性のQoLにおいて非常に重要な役割を果たします。睡眠が不足すると筋肉が付きにくく太りやすくなりますし、運動が十分でない男性は睡眠の質も低下し易いと言われております。そして栄養が不足すると運動効率も睡眠の質も悪化してしまいます。医療に頼らない心と体の健康促進を目指します。

執筆者

株式会社アルファメイル

NP+編集部

「オトコを科学する」をキーワードに男性の悩みや課題の解決を科学的根拠をもってサポート。運動や睡眠、栄養など、健康に関する正しい知識を提供するためにコンテンツを製作中。

ベネトロンとは?

睡眠の悩みが社会問題化している日本では、睡眠サポートグッズが人気を博しています。

中でも就寝前に飲むだけで手軽に実感を引き出せる睡眠サポートサプリは注目の存在。「スムーズに眠りたい」「中途覚醒を減らしたい」「朝スッキリと起きたい」など、様々な要望で睡眠サプリを検討する人も増えています。

しかし、消費者からするとどの睡眠サプリも同じように見えて「結局、自分の悩みにはどれが良いのか?」と疑問に思ってしまいませんか?

今回ご紹介するのは、数ある睡眠サプリの中で、「入眠に適した心身の状態を作り出すサポート素材」として注目が集まっている「ベネトロン(VENETRON)」です。

ベネトロンの原料は「ラフマ」という中央アジアに自生するキョウチクトウ科の多年草植物。古くから神経の衰弱や不眠症改善のための漢方薬として利用されてきた実績を持ちます。

そしてベネトロンはラフマの葉から、有用成分である「ヒペロシド」と「イソクエルシトリン」という2種類のフラボノイド配糖体をそれぞれ2%以上含むよう抽出した素材です。

入眠サポートに有用な2つの成分を規格化した、通常より高品質なラフマエキスといえるでしょう。

ただし、睡眠薬のようなイメージを持っていたら注意が必要ベネトロンのような入眠サポート成分は役割が異なります。

睡眠薬は脳機能を強制停止させるメカニズムのため、飲めばどんな状況でも強制的に意識が落ちる一方、一定のリスクはつきものです。

一方、入眠サプリは心身のコンディションを整えることで本来発生する眠気を自然に発揮させ、スムーズな寝つきを促すもの。つまり眠気を邪魔しないよう心身を整え、自然かつ質の高い眠りを目指すのがベネトロンのようなサプリです。

睡眠サポート成分は「睡眠の質」をケアする物が多い中、ベネトロンは「入眠」のメカニズムをサポートできる珍しい存在といえます

ベネトロンが入眠に効果的な2つの理由

では、なぜベネトロンは入眠のサポートに対して特に有用とされているのでしょうか。

背景には2つの入眠に関連するメカニズムが存在します。

 

①セロトニンの分解を防いで睡眠ホルモンのメラトニンを増やす

ベネトロンが入眠をサポートする一つ目の理由は、脳内の神経伝達物質「セロトニン」の濃度を高める働きにあります。

セロトニンは日中の気分の安定にも関わる幸せホルモンとして知られていますが、実は夜になると、眠りを司る睡眠ホルモン「メラトニン」の原料になるのです。

メラトニンは起きている状態から睡眠への移行を促すはたらきをもつホルモン。つまり適量の範囲でセロトニンを増やすベネトロンは、メラトニンの正常な分泌をサポートすることで、入眠へのスムーズな移行を助ける成分といえます。

では、ベネトロンはどのようにしてセロトニンを増やすのでしょうか。メカニズムは「セロトニンの分解抑制」です。

私たちの体内にはセロトニンを分解する「モノアミン酸化酵素-A」という酵素が存在します。そしてベネトロンに含まれる有用成分であるヒペロシドとイソクエルシトリンは、モノアミン酸化酵素-Aの働きを阻害する作用が示唆されているのです。

実際にラットを用いた試験でも、ベネトロンの投与により脳と視床下部のセロトニン濃度増加が確認されています 。

まとめると「間接的にメラトニンを増やす」が一つ目の入眠サポートをするメカニズムです。

 

②GABA受容体の働きを強めてGABAを効かせやすくする

ベネトロンが持つもう一つの重要なメカニズムは神経伝達物質「GABA」の働きをサポートすること。

GABAは脳の神経細胞の興奮をおさえ、心身をリラックスさせる物質。サプリの成分としても知られますが、実は脳内でも作られています。そして脳内にあるGABAの受け皿「GABA受容体」に結合するとリラックス作用を発揮するのです。

ベネトロンは「GABA受容体複合体」の働きを強めることで、結果的にGABAの作用を促進させる可能性が示唆されています

睡眠ホルモン「メラトニン」の生成促進とリラックスに携わるGABAシステムへのはたらきかけ、2つの作用がベネトロンが入眠サポート向けの素材である秘密といえます。

ベネトロンの摂取で期待できる具体的な効果とは

ベネトロンが持つ2つの作用機序について解説しました。

では、実際に摂取すると具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか。

研究データをもとに確認してみましょう。

 

1.GABAとの組み合わせで入眠までの時間を4.3分短縮

入眠のサポートは多くの方がベネトロンに期待するメイン効果の一つでしょう。

実際、ベネトロンはGABAとの組合せにより入眠までの時間を早める機能が確認されています

研究では睡眠に課題を抱える平均年齢36.8歳の健康な成人に対し、ベネトロン50mgとGABA100mgを組み合わせて就寝30分前に摂取させ、脳波を測定しました。すると入眠までにかかる時間(睡眠潜時)が平均で4.3分短縮したことが報告されています出典[1]

「加齢とともに寝つきが悪くなった」「寝床でなかなかリラックスできないと感じる」という方は、GABAと組み合わせて摂取してみてください。

 

2.OSA-MAスコアで寝つきと睡眠の維持が294%改善

入眠時間を4.3分短縮したデータは脳波測定による結果ですが、別の試験で行われた「アンケート調査」でも寝つきやすさに関してポジティブな影響が確認されています。

睡眠の質に不満を持つ参加者17名を対象とした試験では、同じ参加者がベネトロンを飲んだ時と飲まない時で比較し、睡眠の質を評価するアンケート調査(OSA-MA睡眠調査票)に回答しました。中でも「入眠と睡眠維持」に関する項目のスコア変化を比較したところ、非摂取時のスコアが平均で1.9ポイントの改善だったのに対し、50mgのベネトロンを8日間摂取した時は平均で7.5ポイントも改善していたのです出典[2]

変化率に直すと、飲んでいない場合と比較して約294.73%も優れたスコア改善率を誇ることになり、統計的にも有効な効果であると認められています。

アンケート調査で良好な結果が出ていることは、摂取した時に体感として感じやすいことを意味します。

客観的なデータと主観的な体感の両方で、入眠に関するポジティブなデータが確認されていることから、ベネトロンのポテンシャルの高さが伺えますね。

 

3.ネガティブ感情を軽減

「布団に入るとついついネガティブな考え事をして眠れない」という悩みを抱える方も多いのではないでしょうか?

ベネトロンは心理的なストレスによって引き起こされるネガティブな感情を軽減する効果も報告されているため、寝る前の嫌な考えごとを消し去るために若干の力添えをしてくれるかもしれません。

先ほどと17名が参加した試験では、50mgのベネトロンを8日間摂取させながら、わざとストレスがかかる作業(内田クレペリン検査)も実施しました。結果、ベネトロンを摂取した時は何も摂取していない時と比較して、「神経質(Nervous)」「落ち着かない(Restless)」「イライラ(Irritated)」といったネガティブな感情のスコアが統計的に効果的と認められるレベルまで減少しました出典[1]

効果はベネトロンのもつセロトニン増加作用やGABAシステムへの作用が精神的な安定に役立つためためだと考えられます。

もちろん精神的なストレスをなくせるという期待値は行き過ぎです。しかし、少なくとも摂取により緩和効果が認められていることから、一時的にストレスが強い時や軽微な落ち込みを感じた時のサポートとしては十分活用できるでしょう。

 

4.脳波測定により深い眠りが7.6%増加

ここまで紹介したように、ベネトロンは主に入眠へのスムーズな導入サポートに有用です。加えて、実は睡眠の質に関するデータも存在します

研究ではベネトロン50mgを1週間、就寝30分前に摂取させたところ、何も摂取していないグループと比較してノンレム睡眠の時間が7.6%増加しました出典[1]

実はメラトニンは適切な分泌により、深い眠りであるノンレム睡眠を増加させる作用も確認されています。さらにベネトロンはGABAの働きを強める作用や抗不安作用もあるため、相乗効果で睡眠の質にも若干のアプローチができると考えられるのです。

 

5.疲労回復&集中力維持にも貢献

結局のところ、睡眠サプリの本質は「睡眠を改善することで起きている時間のパフォーマンスを高めること」ではないでしょうか?

ベネトロンはここまで紹介した睡眠の改善やメンタルへのアプローチを通して、高いパフォーマンスを維持する手助けもこなしてくれます。

効果は、心理的ストレスをかける作業試験(内田クレペリン検査)で検証されました。先ほども紹介したベネトロン50mgを8日間摂取させた試験では、休憩を挟んだ後半の作業効率を示す「休憩効果率」が、ベネトロンを摂取した時に大幅改善しました出典[2]

結果は休憩による疲労回復がより速やかに行われた可能性を示唆しています。

さらに、特に睡眠の質が低い被験者に絞った解析では、「作業量の変動率」が減少したことも報告されています。つまりストレス下でも「作業のムラ」が少なくなったことを意味しており、集中力が向上したと言い換えることも可能でしょう。

素早い回復でパフォーマンスを安定させる能力は、現代の忙しいビジネスパーソンが喉から手が出るほど欲しいものではないでしょうか。ベネトロンは睡眠だけではなく持続的なパフォーマンスもサポートできることが確認されているため、働き盛りの世代にもぴったりな睡眠サプリです。

ベネトロンは睡眠ケアにおいて優れた素材なのか?

ここまでベネトロンのメカニズムや効果を解説してきました。

結局のところ、利用検討時に気になるのは「他の睡眠サプリと比較してベネトロンは本当に優れているの?」というポイントではないでしょうか?

ベネトロンは「メラトニン」にアプローチする素材として、他の睡眠サプリにはない作用を持ち合わせる有用な成分といえます。

特にGABAとの組み合わせによる相乗効果で、入眠お悩みサポートに有用な素材となりうるでしょう。ベネトロンとGABAと組み合わせた製品もよくあるので、製品を選ぶ際に注目してみてください

一方「中途覚醒が少なく、熟睡感のある睡眠をとって朝スッキリと起きられるようになりたい」といった要望をお持ちの場合は、さらに優れた素材がいくらでも存在します。

たとえば熟睡感を最大限に高めたいのであれば、「クロセチン」が効果的でしょう。クロセチンは、ノンレム睡眠の中でも特に深い眠りを増加させ、起床時の爽快感を向上させる効果が報告されています。データと体感の面でラフマよりも睡眠の質の部分では優れた素材です。

そして男性が加齢に伴い睡眠に悩むようになった場合、一般的な睡眠サプリだけではなく「テストステロンブースター」と組み合わせるのも効果的です。

テストステロンはボディメイクの効率化や、精力、活力の向上に有用とされる男性ホルモンの一種として知られます。ですが、実はストレスホルモンのコルチゾールを抑えて睡眠の質を安定させる作用もあるのです。

実際、テストステロンが低い男性は中途覚醒の増加や熟睡感の低下が発生しやすいことは研究でも明らかになっており、男性が30代以降に睡眠の質低下を実感する大きな要因のひとつになっています。

まとめると、ベネトロンをGABAと組み合わせて「入眠サポート」に活用しつつ、「睡眠の質」にアプローチをしたければクロセチンなどのより睡眠の質に特化した素材や、テストステロンブースターを組み合わせるのが良いでしょう。

ただし、本当に適した成分を見分けて選ぶには、ベネトロン以外の素材もリサーチを重ねる必要があります。さらに論文は国外の物がメインであり、多くの日本人には到底不可能です。

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