納豆はテストステロンを減らす?論文を基に徹底解説
2024年11月2日更新

執筆者

NSCA-CPT、調理師免許

大里 亮太(筋肉料理研究家Ryota)

激太り&うつで入院するも入院中にTeststerone氏の「筋トレが最強のソリューションである」に出会い、退院後に筋トレとお料理で体重-25kgに成功。精神的にも立ち直り、パーソナルトレーナー資格のNSCA-CPTを取得。元々所有していた調理師免許を生かし、筋肉料理研究家として活動するように。昔の自分のように心身ともに悩んでいる方のサポートになればと、日々簡単ダイエットレシピを発信している。

なぜ納豆でテストステロンが減ると言われているのか?

腸内環境の改善や免疫力アップ、血液サラサラなど、さまざまな健康効果が期待される日本の伝統食品「納豆」

読者の中にも、「朝食には納豆とお味噌汁が欠かせない!」という方がいらっしゃるかもしれません。

一方で、納豆はテストステロンを減らしてしまうと言われることもある食べ物ですが、これは一体なぜなのでしょうか。

じつは、納豆にはポリフェノールの一種である「イソフラボン」という成分が含まれています

イソフラボンは肌の調子を整えたり、脂肪の蓄積を抑えたり、血中のコレステロールを低下させるなどの働きを持つ栄養素。

その他、不眠や抑うつ、イライラなど、女性の更年期に現れる不調を改善させる効果も期待できます。

ところが同時に、イソフラボンは体内で女性ホルモンのエストロゲンと同じような働きをするとも言われる物質。

このことから、摂取すれば男性ホルモンに影響を与え、テストステロンの分泌を抑制してしまうと考えられているんです。

これが、「納豆を食べるとテストステロンが減る」と言われる理由です。

 

納豆はテストステロンを減らす?論文から判明した4つの真実

それでは、本当に納豆はテストステロンを減らしてしまうのでしょうか。

以下の4つの項目で、論文を交えながらその真実に迫ります。

1.大量に食べるとテストステロンが減る可能性はある

結論から言えば、納豆は大量に食べるとテストステロンが減ってしまう可能性があります

以下で、その実例を見てみましょう。
2022年に昭和大学藤が丘病院から発表された論文では、過去3年間に渡り1日約1.2Lの豆乳を飲んでいたという男性の症例が紹介されています出典[1]

男性は勃起不全や女性化乳房が出現したため病院を受診、その後の検査でテストステロンが大きく低下していることが判明しました。
※女性化乳房とは男性において乳腺組織が発達し、女性のように乳房が膨らむ状態。

ちなみに、論文では1.2Lの豆乳に含まれるイソフラボンは約310mgとされています。

また、納豆1パック45gあたりのイソフラボン含有量は約36mg出典[2]

従って、1.2Lの豆乳を納豆に換算すると9パック弱という計算になります。

いくら納豆好きの方でも、1日9パックも納豆を食べるというのは非現実的かもしれません。

しかし、気になる方は頭の片隅に数字を留めておきましょう。

 

2.最新研究ではイソフラボン摂取によるテストステロン低下効果は否定されている

例え極端な数字とはいえ、摂取によりテストステロンが減ってしまう可能性があるというのは、男性としては気になるところです。

ところが、じつは信頼性の高い最新の研究では、イソフラボン摂取によるテストステロンの低下は否定されています

2020年に英国コルチェスター大学から発表された論文では、イソフラボンの摂取がテストステロンに与える影響を調査するために41の研究を分析出典[3]

結果として、投与量や研究期間に関係なく、イソフラボンを摂取してもテストステロンは低下しないと述べられています。

先ほどの項目で紹介した症例報告は男性1人、しかも3年間に渡り毎日1.2Lの豆乳を飲むという、やや特殊な例でした。

しかし、こちらの論文は複数の研究を統合して解析した、信頼性の高いメタアナリシスと呼ばれるもの。

テストステロンの値に関しても1753名に上る男性を解析しており、エビデンスとしての正確性も信用できると言えるでしょう。

 

3.それでも不安な場合は1日2パックまで留めればOK

ご紹介の通り、最新のメタアナリシスにおいてイソフラボン摂取によるテストステロンの低下は否定されています。

という訳で、「納豆を食べても絶対にテストステロンは減らない!」と断言したいところなのですが…

じつは、1日にイソフラボンを100mg以上摂取したとされる個別の研究では、テストステロンの減少が確認されています

先ほども述べた通り、納豆1パック45gあたりのイソフラボン含有量は約36mg出典[2]

そのため、1日3パック以上食べてしまうと、イソフラボンの摂取量が100mgを超えてしまうことに。

また、イソフラボンは納豆以外にも豆腐や厚揚げ、味噌やしょうゆなどの調味料にも含まれています。

従って、テストステロンを減らしたくないという方は、余裕を持って納豆は1日2パックまでに留めておくようにしましょう。

 

4.むしろ納豆を食べることでテストステロンが増える可能性も…

ここまでは、納豆を食べることによりテストステロンが減ってしまう可能性について触れてきました。

しかし、じつは動物実験においては、イソフラボンの摂取によってテストステロンが増える可能性が示唆されています

以下に、その具体例をご紹介しましょう。

2017年に中国・四川農業大学から発表された論文では、肥満のラットに対して4週間に渡りイソフラボンを与えたところ体重が減少し、さらにテストステロンも上昇したと述べられています出典[4]

また、2016年にインドネシアのマラン国立大学から発表された論文では、高コレステロール血症のマウスに対してイソフラボンを含む黒大豆納豆エキスを30日間摂取させたところ、テストステロンが上昇したというデータが紹介されています出典[5]

もちろん、以上のような反応が人間に対しても同じように現れるかどうかは不明です。

しかし、現在すでに肥満や食生活の乱れがある方は、納豆を食べることでテストステロンが高まる可能性があると考えられるんです。

 

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紹介した通り、納豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモンと同じような働きを持つ栄養素。

しかし、納豆を食べたからといって、直ちにテストステロンが減るということは考えにくいものです。

とは言え、テストステロンを産生する精巣は非常に繊細な器官。

食生活の乱れや睡眠不足などでも、テストステロンは減少してしまう可能性があります。

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