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NP+が独自に調査した一次情報に関する記事を編集しています。
NP+一次情報編集部
本記事のデータを引用する際は以下の文言の記載をお願いいたします。
出典:株式会社アルファメイル
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調査目的
本調査の目的は、就寝時に靴下を履くことが睡眠にどう影響を与えるのかを実態調査することにあります。
一般的に、就寝時の靴下は睡眠の質を悪化させると言われています。しかし、世の中には足の冷え対策、スムーズな入眠など様々な目的で就寝時に靴下を履く方が存在します。このギャップはどのようにして生まれるのでしょうか?
靴下を履いて寝る方と履かない方の現状の睡眠に対する満足度を比較して確認していこうと思います。
睡眠に最適な体温の仕組みと靴下の関係
本記事では靴下が睡眠にどう影響を与えるのか調査していきますが、その前に質の高い睡眠を実現する上で重要な睡眠のメカニズムについて解説します。
質の高い睡眠を実現するには睡眠に適した体温調整が必要です。なぜ睡眠に適した体温を調整する必要があるのかみていきましょう。
睡眠に最適な体温調整
質の高い睡眠には、脳などの臓器の温度「深部体温」を低下させることが重要です。深部体温が下がることで身体は休息することができ、スムーズな寝付きや深い眠りを得ることができると言われています。
深部体温を低下させるには、体表から臓器の熱を放出させる必要があります。つまり、体表から温度が放出されやすい状態を作ることで、深部体温が下がり身体は休息の状態に移行していくというわけです。
実際に睡眠時に布団内が暖かくなる理由は、手足から熱を放出している(体表温度が高まる)ためです。このことから体温調整を通して、睡眠に適した状態を作りだすことが重要であると言えます。
睡眠と靴下の関係
睡眠には最適な体温調整が重要であることを解説しました。この睡眠において重要な要素である深部体温の低下は就寝時の靴下によって妨げられると考えられています。
確かに睡眠中に靴下を履くことで足の温度が上昇し熱の放出はできるのですが、深部体温が下がりきらず睡眠の質が悪化してしまうとも言われています。しかし、「靴下を履かないと寝られない」という方も一定数存在するのも事実。
そこで、次の段落では就寝時に靴下を履くことで睡眠にどの様な影響を与えているのか見ていきましょう。
調査の概要
靴下の睡眠への影響を確認すべく、本調査のアンケート対象者は600人。対象者の属性としては、男女比が約4:6となり、年齢層は30代〜40代の方が約7割となりました。
靴下を履く方と履かない方の比較
靴下を履く方と履かないで就寝する方の睡眠の質を比較していきます。今回は睡眠の質を考える上で重要な以下2つの観点から調査しました。
- 睡眠時間に対する満足度
- 深い眠りの実感度
こちらの2つの観点で比較を行い靴下の有用性を確認します。
睡眠時間に対する満足度比較
まず、現状の睡眠時間に対する満足度を見ていきましょう。満足している方は30%に対し、不満を抱えている方は44%となりました。どちらとも言えないを含めて満足できていない方は全体の70%を占めており、多くの方が現状の睡眠時間に満足できいていないことが確認できます。
履いた方と履かない方の比較
次に靴下を履く方と履かない方で睡眠時間に対する満足度の比較をしてみましょう。満足度は両者とも30%でした。しかし、不満については靴下を履く方は35%、履かない方は45%となり”10%”も差がでています。この結果から、靴下を履く方は睡眠時間に対して満足しやすいと言えそうです。
男女別の比較
さらに詳しく調査するために年代別に男女比較を行いました。年齢と性別の2軸で比較し、どの属性の方に対し就寝時の靴下は影響を与えているのか見ていきます。
まず、年代別における男性の睡眠時間満足度を確認します。
上記のグラフで読み取れことは、全年代中 20代は睡眠の満足度が高いという点、また20代から30代の方は靴下を履くと睡眠時間に対しての満足度が高いという点です。
20代では14%、30代では18%もの差で靴下を履いた方は満足度が高いことが確認できます。一方で40代や50代以上で方が満足度は高いという結果になりました。
この調査結果から、若年男性は靴下を履いて寝たほうが睡眠時間に対し満足しやすくなると言えそうです。睡眠時間の満足度の向上は質の高い睡眠を獲得できていると考えられるため、若年男性は就寝時に靴下を履くとよいかもしれません。
次に年代別における女性の睡眠時間満足度を確認していきます。
女性の場合についても、20代は全年代を通して睡眠時間の満足度が高い傾向にあるということが確認できました。また、どの年代においても靴下を履く方は睡眠時間の満足度が高い傾向にありました。
この結果から、女性は就寝時に靴下を履くことで睡眠時間に対して満足しやすいということが確認できます。
眠りの深さの実感度の比較
睡眠時間に対する満足度を調査してきました。しかし、睡眠においては時間の他に、深い眠りを実感できているかも重要です。そのため、次は眠りの深さの実感度を確認していきます。
就寝時に靴下を履く方と履かない方で深い眠りの実感度を比較します。結果としては20代以外(30~50代以上)は靴下を履く方が深い眠りを実感できているということが明らかになりました。
この結果から、30代以降は就寝時に靴下を履いたほうが深い眠りを実感できる傾向にあるということが明らかになりました。
次に、睡眠時間の満足度調査と同様に男女別に比較していきます。
まず、男性における就寝時に靴下を履く場合の深い眠りの実感度を確認していきます。
30代と50代以上については、靴下を履く方のほうが深い睡眠を実感していますが、20代は靴下を履かない方のほうが12%の差で深い睡眠を実感できる方が多いという結果になりました。
一般的に言われる就寝時に靴下を履くと睡眠に悪影響という考えは、20代において当てはまっているようです。ただし、30代と50代以上の年代においては就寝時の靴下が深い眠りを阻害するという点は当てはまっていません。
これは年齢に応じて仕事環境や体質の変化が影響していると考えられます。例えば、30代は20代よりも役職がつく傾向にあります。つまり、責任のある仕事を任される立場にあり、以前よりも仕事に対するストレスが増え自律神経が乱れている方が多いと予測できます。
そのため、睡眠に適した体温調整が自身の身体のみでは難しく、靴下というツールを使用することで最適な体温調整が可能になったと言えそうです。そのため、靴下を履いたほうが深く眠ることができるのだと予測できます。
また50代以上に関しては、加齢とともに足の血管機能が衰え、うまく深部体温の熱を放出できないことが考えられます。そのため、靴下を使用し強制的に足の温度を上昇させることで深部体温を下げ深い眠りに繋げているのだと思われます。
この調査結果から、仕事などのストレスによって熟睡できていない方、加齢で若い頃に比べ浅い眠りしかできなくなった方は就寝時の靴下が役立つかもしれません。
それでは次に女性の場合、深い眠りに対し靴下がどう影響しているか確認していきます。
今回の調査で確認できることはどの年代においても、靴下を履く方は深い眠りを実感しやすいということです。平均では13%、50代以上の年代に置いては18%もの差があり靴下を履く方は深い眠りを実感できることが明らかになりました。
今回の実態調査で、女性は就寝時に靴下を履くほうが深い眠りを実感しやすいということが判明しました。
深い眠りを実感できない、熟睡できている感じがしない女性は就寝時に靴下を履くことで改善できるかもしれませんね。
調査結果のまとめ
今回は就寝時の靴下が睡眠にどう影響を与えるのか実態調査を行いました。
判明したことが以下の3つです。
- 就寝時に靴下を履くほうが睡眠時間に対する満足度が高く、深い眠りを実感しやすい傾向にある
- 男性で靴下を履く方の場合、睡眠時間の満足度は若年層で高く、30代や50代以上の方では深い眠りを実感しやすい
- 女性で靴下を履く場合、年齢に関係なく睡眠時間の満足度と深い眠りを実感できる傾向にある
このことから、以下の方は就寝時に靴下を履くと睡眠の質が改善できる可能性があります。
- 睡眠時間が不十分、または熟睡できている感じがしない女性
- 現状の睡眠時間に満足できない若年男性
- ストレスや加齢による体質変化で睡眠に悩む男性
現状の睡眠で満足できない方は一度靴下を履いて寝てみると良い結果に繋がるかもしれません。
※アンケートデータの引用について
データの下に引用元である以下の文言の記載をお願いいたします。
出典:株式会社アルファメイル「【睡眠の悩み18%も改善!?】就寝時の靴下が睡眠の質を向上!!アンケート調査で明らかになった睡眠時に靴下を履くべき人」https://plus.nightprotein.jp/articles/253
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