【真相4つ】寝る前のコーラがもたらす影響とは・・
2024年2月24日更新

監修者

睡眠健康指導士/ロジスティクス管理3級

室井優作

心と体の健康の要となる睡眠のスペシャリスト。眠りに悩みを抱える方のコンサルティングを日々行っている。プロボクサーを目指しており、運動やダイエットに関する指導も可能。おすすめの寝具はウェイトブランケット。

執筆者

株式会社アルファメイル

NP+編集部

「オトコを科学する」をキーワードに男性の悩みや課題の解決を科学的根拠をもってサポート。運動や睡眠、栄養など、健康に関する正しい知識を提供するためにコンテンツを製作中。

そもそも本当に寝る前のコーラは良くない?

良くないと思いつつもやってしまいがちな寝る前のコーラ。

罪悪感にかられている人も少なくないと思いますが、具体的に一体何が良くないかを考えたことはありますか?

カフェインが入っているから眠れないかも…。糖分で太ってしまうのでは?

…などなど、様々なイメージがありますよね。

しかし、これらのネガティブなイメージにどれほどの科学的な根拠が存在するのでしょうか?

悪いという印象があるだけで、本当は大した問題ではない可能性もありますよね。

ということで、今回は、寝る前のコーラにまつわる真相を解明していこうと思います。
 

寝る前のコーラにまつわる4つの真実

寝る前のコーラには一体どんな真実が隠されているのでしょうか?

順番に解説しましょう。

1.実はカフェインの影響は少ない

まずはカフェインから見てみましょう。

実は、コーラによるカフェインの影響は少ない可能性があるんです。

とあるデータによるとカフェインが効果を発揮するために必要な量は100~600mg。出典[1]%

対して、コーラに含まれるカフェインの量は100mL当たり約10mg。500mLでも約50mg程度なんです。
これはコーヒー(浸出液)の約1/6に相当するほど少ない量なんです。出典[2]

寝る前にコーラを飲んでも、カフェインによる覚醒作用は少ないと考えられるわけですね。

実際に体感として、コーラを飲んで目が覚めるという人は少ないのではないでしょうか?
 

2.ただし、大さじ5杯分の砂糖で眠りを妨げる可能性はある

カフェインが大丈夫なら、寝る前にコーラを飲んでも大丈夫!だと思ったのなら、少し待ってください。

コーラには、カフェインと同じレベルで注意が必要なものが含まれています。

それは、糖分。

この糖分、寝る前に摂取すると何が良くないのでしょうか。

糖分を摂取すると当然エネルギーを蓄えたて、体は活動の準備をします。

そのため、体は興奮状態になって睡眠が浅くなり覚醒し、回復力は低下してしまい、睡眠の質の低下が起きてしまうのです。出典[3]

コーラには、100mLあたりの糖の含有量は約11.3g。500mL1本だと、その量は約56.5g…。出典[4]

これは、なんと大匙5杯半に相当する量。実際に50gの砂糖を取り出してみると小皿にピラミッドのように山盛りになるので、量にビックリするはずです。

 

3.昼と夜とではそこまで肥満リスクに差はない

糖分と聞いて当然気になるのは肥満リスクですよね。

特に基礎代謝が下がる夜に飲むとなると、どんどん太りそうだと考える人も多いのではないでしょうか?

好きなコーラを飲むなら昼なら、と考える人も多いでしょう。

たしかに、それは正解です。

寝ている間などの安静時には、日中に比べてエネルギー代謝率が変動するというデータがあります。出典[5]

しかし、あるデータによると、その差は安静時で比較すると3.2%と言われています。出典[6]

たった3%なのです。

つまり、夜だから特別太りやすくなる、ということは必ずしも言えないということですね。

 

4.ゼロカロリーだから安心・・・というわけではない

それでは、糖分が含まれないゼロカロリーなら大丈夫なのでしょうか?

実は、そうでもないのです。

なぜなら、砂糖の代わりに使われる人口甘味料は、砂糖よりもリスクが高いケースがあるからです・・

例えばメジャーな人口甘味料としてはスクラロース、アスパルテーム、アセルスファムKが有名。

これらの成分には、、生活習慣病や男性機能を低下させる可能性が報告されているんです。

さらに、WHOがアスパルテーム等の人工甘味料が、糖尿病を始めとした成人病リスクを高めると発表しています。出典[7]

一部を抜粋すると・・・

・アスパルテームが体重増加、食欲増進、肥満関連疾患と関連。

・2023年5月、WHOは減量のためにアスパルテームを含む非砂糖甘味料を摂取しないよう勧告。

・2023年7月、国際がん研究機関(IARC)はアスパルテームを「ヒトに対して発がん性がある可能性がある」と分類。

肥満や癌、心血管疾患、アルツハイマー病、発作、脳卒中、認知症などの疾患だけでなく、腸内環境異常、気分障害、頭痛、片頭痛などへ悪影響を及ぼすことも示唆されているようです。

20年前には太りたくない人にゼロカロリー飲料がもてはやされていましたが、実は食欲増進や肥満に関係していたというのですから驚きです。

さて、人工甘味料でリスクが上がる糖尿病はEDのリスクを上げてしまいます。

実に、健康な人の2~3倍EDリスクが高くなると言われているのです。

他にもテストステロンを下げるデータも複数あります。出典[8]

マウスにアスパルテームを投与すると、精巣組織に変化が起きたり、長期摂取による酸化ストレスの誘発で、生殖障害まで起きることまで明らかに。出典[9]

アスパルテームやアセスルファム Kが低テストステロンに関係しているという症例も見られています。

人工甘味料だからといって安心して飲むのは控えたいところですね。
 

なるべく寝る前には脳をリラックスさせよう!

ここまで見た結果、寝る前のコーラは少なからず脳を興奮させるため、オススメしません。

寝る前にはなるべくリラックスを心がけて過ごしましょう。

コーラの他にも就寝前には避けたほうがよい行動もあります。

まとめた記事がありますので、良かったら参考にしてくださいね。

寝る前にとってはならない行動 

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