監修者
NP+編集長/NESTA-PFT
大森 新
筑波大学大学院でスポーツ科学について学んだ後、株式会社アルファメイルに入社。大学院では運動栄養学を専攻し、ビートルートジュースと運動パフォーマンスの関係について研究。アルファメイル入社後は大学院で学んだ知識を基に、ヘルスケアメディア「NP+」の編集やサプリメントの商品開発に携わる。筋トレ好きが高じて、NESTA-PFT(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会トレーナー資格)も取得。ラグビー、アイスホッケー、ボディビルのスポーツ経験があり、現場と科学の両面から健康に関する知識を発信できるよう日々邁進中。
執筆者
株式会社アルファメイル
NP+編集部
「オトコを科学する」をキーワードに男性の悩みや課題の解決を科学的根拠をもってサポート。運動や睡眠、栄養など、健康に関する正しい知識を提供するためにコンテンツを製作中。
ムラムラするのはテストステロンのせいなのか?
私達、人間は性欲が高まってくると気分がムラムラしてきます。
ムラムラの原因の1つとして考えられているのは、男性ホルモンの代表格であるテストステロン。
筋骨隆々とした男らしい体をつくったり、勃起や精子形成などの男性機能に関わったりするだけでなく、性欲を保つためにも重要な役割を果たしているのです。
テストステロンは脳内で、興奮や快楽をもたらすドーパミンの分泌を促進することで、ムラムラとした感情を醸し出すと考えられています。
実際に1,632人の男性を対象に、血中のテストステロンレベルと性欲の度合いを15年間追跡調査した研究でも、テストステロン濃度が高い人ほど性欲が高くなることが示されています出典[1]。
こちらの研究では性欲をアンケートによって0~14の15段階で評価しており、総テストステロンが3.4ng/dl増加するごと性欲のスコアが1増加することが明らかにされました。
また別の研究では、性欲が減退する基準値は「総テストステロン8nmol/L/遊離テストステロン160 pmol/L以下 」と定めています出典[1]。
ムラムラの感情を作るにはテストステロンが非常に重要です。以下ではテストステロンを高め、性的興奮を高める方法をご紹介します。
性的興奮を高める7つの科学的な方法
先にも述べた通り、テストステロンは性欲に関わるホルモンであり、性的興奮を高めるために重要なホルモンです。
テストステロンを増やすためには運動・食事や睡眠など日々の生活習慣を見直すことが大事になります。
ここからは性的興奮を高めるために効果的な方法を科学的根拠に基づいて紹介します。
1. 週3回の頻度でスクワット
1つ目は週3回の頻度でスクワットを行うことです。
運動は脳下垂体前葉を刺激し、精巣からのテストステロン合成を増やしてくれます。
2020年にイタリアのラクイラ大学の研究では、テストステロンを上げるには中~高強度の運動が必要なことが示されています出典[2]。中~高強度となると、ランニングの場合だと息が上がるくらいのペースが必要です。
テストステロンを効率的に増やす上では、できる限り大きい筋肉を動員することが重要になります。そのため、全身の筋肉の約7割を占める下半身を鍛えるトレーニングが効果的です。
2001年に南デンマーク大学で行なわれた研究で、腕のトレーニングではテストステロンは上がらず、腕と脚のトレーニングを行うことでテストステロンが5倍も上がることが示されています出典[3]。
オススメしたいトレーニング法はスクワットです。
下半身や体幹など多くの筋肉を鍛えるのに有効なエクササイズなので、効率的にテストステロンを高めることができます。
2. 摂取カロリーを25%減らしてみる
2つ目は摂取カロリーを25%減らしてみることです。
多くの研究から、太りすぎて体脂肪率が高くなるとテストステロンが低下してしまうことがわかっています出典[4]。
体脂肪が増えることで血液中の炎症性のサイトカインや脂質量が増え、精巣などのテストステロン合成系にダメージを与えてしまうことや、テストステロンを女性ホルモンに変換する酵素(アロマターゼ)が増えることなどが原因です。
太りすぎないようにするために、摂取カロリーを管理して、体脂肪を増やしすぎないようにすることが大事になります。
2016年にアメリカのペニントン生物医学研究センターで行なわれた研究で、BMI22以上の人が摂取カロリーを25%減らすと性的興奮が高まることが示されています出典[5]
太りすぎてる方は食事のカロリーを減らしてみることを心がけましょう。
3. 7~8時間の睡眠の確保
3つ目は7〜8時間の睡眠を確保することです。
テストステロンは睡眠中に最も分泌されるホルモンであるため、睡眠不足はテストステロンの低下につながります。
2010年にシンガポール国立大学で行なわれた研究で、531人の男性を対象にして睡眠時間とテストステロンの関係が調査されました。
その結果、8時間以上眠る男性と比べて、睡眠時間が4時間未満の人は35%、4〜6時間の人は14%、テストステロンレベルが低いことが明らかにされています出典[6]。
睡眠不足はテストステロンの大敵ですのでしっかりと確保するようにしましょう。
4. 魚介類中心の食生活を送ってみる
4つ目は魚介類中心の食生活を送ってみることです。
魚介類はビタミンDやω-3脂肪酸など、テストステロンの合成に関わる栄養素が豊富に含まれています。そのため、積極的に摂取することでテストステロンを高めることができるのです。
2024年に発表された静岡大学の研究で、テストステロンが大きく低下する高齢男性において、魚の摂取量を増やすとテストステロンが0.7 ng/mlも高まることが示されています出典[7]。
また、男女ともに魚介類中心の生活を送ることで性欲が高まることも明らかにされています。
2018年にハーバード公衆衛生大学院で行なわれた研究で、魚介類の摂取が多いカップルは、魚介類をあまり食べないカップルと比べて性行為の頻度が60%も増えることが明らかにされているのです出典[8]。
魚介類を食べる頻度を増やすことでテストステロンを高めてあげましょう。
5. 1日25分日光を浴びる
5つ目は1日25分は日光を浴びることです。
日光を浴びることでリラックスできたり、睡眠の質を高めたりできるなど、健康面で様々な良い効果が期待できます。
テストステロンの合成量が増えるのもその1つです。
なぜなら、日光を浴びるとビタミンDが合成され、テストステロン合成に関わる酵素の発現量が増えるからです出典[9]。
また、2010年にオーストラリアのグラーツ医科大学で行われた研究では、ビタミンDとテストステロンの低さに相関関係があることや、日照時間が長くなるとビタミンDとテストステロンの両方が高まることが示されています出典[10]。
さらに、2021年にイスラエルのテルアヴィヴ大学で行なわれた研究では、25分紫外線を浴びると男女ともに恋愛感情が高まり、これはテストステロン値と正の相関があることが示されています出典[11]。
テストステロンを増やすために1日25分外に出て日光を浴びることを心がけましょう。
6. 1週間の禁欲に取り組む
6つ目は1週間の禁欲に取り組むことです。
基本的に定期的な射精は男性機能の健康維持に重要です。
しかし、あまりにも高頻度で射精をすると性欲が落ちてしまいます。
なぜなら、射精の際にプロラクチンやコルチゾールなどのテストステロンを下げる作用のあるホルモンが分泌されるからです。
そのため、性欲の低下を感じている場合は禁欲を試してみるのもアリです。
2002年の中国の杭州師範大学の研究では、1週間禁欲でテストステロンが約1.5倍に増えることが示されています出典[12]。
射精の頻度が多い方は一度見直してみるのが良いかもしれません。
7. バイオドーパを摂取する
7つ目はバイオドーパを摂取することです。
バイオドーパはムクナ豆から抽出されるL-DOPAを30%含むものと規格化されているサプリメントです。
L-DOPAはやる気ホルモンのドーパミンの前駆体であり、体内でドーパミンを合成する際の原料となることでテストステロン合成を促してくれる作用があります出典[13]。
そのため、L-DOPAやムクナマメの摂取はドーパミンやテストステロンの上昇を通じて、性欲の向上や精子の質をサポートする可能性があるのです。
2008年にキング・ジョージズ・メディカル大学で行なわれた研究では、ムクナ豆5gを3ヶ月食べることで血中のテストステロンが27%増加することが認められています出典[14]。
バイオドーパを普段の食事にプラスαで摂取することで効率的にテストステロンを高めて上げましょう。
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今回はテストステロンを高め性的興奮を高める方法を7つご紹介しました。
筋トレや食事管理、睡眠のケアを基本として行い、性欲を高めるのがよいでしょう。
ただし、より具体的な方法は人によって異なります。例えばスクワットは何回実施するのがいいのかは個々の筋肉量によって異なりますし、摂取カロリーを25%減らすとしても何を食べるのをやめるべきかはそれぞれの食習慣によって個人差があります。
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出典
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Martin KC, Bhapkar M, Pittas GA, Pieper FC, Das KS, Williamson AD, Scott T, Redman ML, Stein R, Gilhooly HC, Stewart T, Robinson L, Roberts BS.
Effect of Calorie Restriction on Mood, Quality of Life, Sleep, and Sexual Function in Healthy Nonobese Adults: The CALERIE 2 Randomized Clinical Trial. JAMA Intern Med. 2016 Jun 1;176(6):743-52. - 6.
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