寝酒はNG!アルコールが睡眠の質を下げる5つの理由
2022年11月17日更新

執筆者

株式会社アルファメイル

ナイトプロテイン公式マガジン

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リラックス効果で早く寝れるが、質は低下

 「お酒を飲むとよく寝れる」という話は良く聞きますが、これは誤解です。 

お酒には、興奮状態を司る中枢神経を抑制し身体と脳をリラックスさせ眠気を発生させる働きがあります。 

実際の研究でも、血中のアルコール濃度が高いと入眠までの時間が短くなったと報告もあるほどです。 

ここまではお酒が好きな皆さんであれば、なんとなく想像は付くはず。 

しかし、睡眠へ良い影響は入眠のみ。 

体内でのアルコール代謝が進むにつれ、眠りには悪い事しかないのです。 

実際の研究データでも、ホルモンレベルからの悪影響や中途覚醒の原因となる実害まで、数多く報告されています。 

つまり、「お酒を飲むとよく眠れる」というのはまやかしで、「お酒を飲むとよく寝られる気になっているだけ」というのが事実なのです。 
 

睡眠の質にはお酒がよくない5つの理由

入眠までの時間は短くしても、睡眠の質は下げてしまう。 

そんな事を言われても、イマイチピンとこない方も多いはず。 

そこでここからは実際に、お酒が睡眠の質を下げてしまう理由を実際の検証データと共にご紹介していきます! 

ホルモンレベルから睡眠の質の低下を発生させる

お酒にはホルモンレベルで睡眠の質に影響するほど、根本から眠りに悪い効果があるのです。 

そのホルモンとは「メラトニン」。 

睡眠のリズムを制御しているホルモンで、体内量が増えることで自然な眠りを促す働きをしています。 

実際に入眠時のメラトニン量が増えるほど、睡眠に対する満足度が高くなると報告があるほど重要なホルモンなんですよ! 

実はお酒にはこの「メラトニン」の分泌を下げるという研究データがあるんです。 

アメリカの実験で、29名の被験者に0.54g/kgのアルコールを摂取してもらいました。 (体重65キロだと計算すると、35gのアルコール) 

その結果、約3時間後には20%弱も体内メラトニン量が減少していました。 

お酒を少し多めに飲むだけで、ホルモンレベルから睡眠の質が低下するわけです。 

REM睡眠が減少し、身体が休めていない 

「今日の仕事でハードだった。」

「お酒飲んで寝れば、明日には回復するだろう。」 

ついついやってしまいがちな行動ですよね。 

しかし、それは逆に疲れてしまいます。 

入眠前の飲酒は身体を休めるための大切な時間である「レム睡眠」の時間を著しく短くしてしまうのです。 

特に飲みすぎは厳禁! 

英国の医学雑誌に掲載された論文では、0.8g/kg(体重65kg換算では52g)のアルコールを摂取した結果、レム睡眠が著しく低下を報告がされているのです。 
52gのアルコールを摂取する人はまれかもしれませんが、一定量以上のアルコールは常にレム睡眠の時間減少に直結。 

疲れている時こそ、お酒は飲まずに就寝するのがおすすめです。 

 

お酒には利尿作用があり、中途覚醒の原因になる 

お酒が持つ利尿作用。起きている間はトイレが近くなるだけですが、就寝中には大問題。 

深夜に尿意を催しトイレに行く事となるため、熟睡状態の維持の阻害要因にしかなりません。 

実はお酒は利尿作用に対しても、ホルモンレベルで影響を与えることがわかっています。 

バソプレシンと呼ばれる抗利尿作用があるホルモンの働きを抑える事で、トイレに行く頻度を高めてしまうというわけ。 

日本国内の実験データでも、アルコールの利尿作用は証明されています。 

しかも、増えたのは失禁の回数。 

300人の被験者を集めた実験で、1日32gのアルコールを摂取した被験者がおもらしをする割合は32%も高くなったと報告があるのです。 

お漏らしの割合で3割アップと考えると、深夜にトイレに立つ回数が2回や3回多くなっても全くおかしな話ではありません。(漏らすよりはトイレに立つ方がマシなはず。) 

ですが、結果的にトイレに立つことで快適な睡眠が阻害されてしまうのです。 

 

体内発生する覚醒物質も中途覚醒を促す 

お酒は分解されたらそれで終わり。 

ではありません! 

アルコール分解により体内で増加する物質ですら、睡眠に悪影響なのです。 

その物質が「アセトアルデヒド」。 

(いかにも悪役っぽい名前で1度は聞いたことがあるという方も少なくないはず!) 

毒性があり、二日酔いの原因にもなる物質なのですが、実は“覚醒作用”もあるんです。 

つまり、お酒を飲んで気持ち良く就寝すると、数時間後には「目覚めさせるための物質」が身体の中で溢れかえるというわけです。 

実際、ビール1ℓ程度でも24%も睡眠の質が低下すると報告する論文があるほど、悪影響がある物質なんですよ! 

数時間すればアルコールの影響はなくなるから大丈夫。と考えがちですが、アルコールの次の物質までを考えると完全に睡眠への影響をなくすには、さらに数時間が必要なのです。 

お酒は、代謝物のリスクまで考えて飲む必要がありわけです。 

 

飲酒が睡眠時無呼吸症候群を引き起こす

睡眠の質を低下させる代表。それが「睡眠時無呼吸症候群」です。 

呼吸が出来なくなり、脳への酸素供給が一時的に止まることで、脳の疲労や覚醒の原因になります。 

重力により舌の付け根が喉を塞いでしまうために発生する現象なのですが、飲酒をするとより発生しやすくなります。 

アルコールの筋肉弛緩作用により、喉が少し腫れるため、空気の通り道がさらに狭くなってしまうのです。 

775名を対象にした実験では、少しお酒を飲むだけで25%も無呼吸状態になる確率が高くなったとの報告もされています。 

ちなみに、無呼吸症候群は肥満気味の方ほど発生しやすい症状。 

つまりお腹の出っ張りが気になる方ほど、夜間の飲酒は控えた方が睡眠の質の観点からは良いのです! 
 

まとめ

疲れた時こそ飲みたくなるお酒。 

でもちょっとまってください! 

疲れている時こそ飲まない方がいいんです! 

今回ご紹介したように、夕方以降のお酒はホルモン面の非常に基礎的な部分から、アルコール分解後の物質による覚醒作用まで、「疲労回復」という睡眠の目的から考えると悪いことばかり! 

確かに、お酒のふわっとした感覚でイヤなことを忘れてしまいたい!とい気持ちもわかります。 

しかし、本当の意味での“疲労回復”を実現するにはもっと効果的な方法はあるのです。 

メールマガジンやTwitterでちょこちょこと配信させていただくので、ぜひ次回以降も読んでくださいね! 

もちろんLINEでご相談いただければ、状況などをお聞きした上で、より具体的なアドバイスをさせていただきます! 

「疲れを取りたければ、お酒は飲むな!」 

これだけは憶えておいてくださいね! 
 

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