男性ホルモンである「テストステロン」は、性欲や勃起力の向上、筋肉や骨の成長、集中力ややる気の向上など男性の身体と心に様々な影響を与えます。

よって、テストステロンを増やす成分が配合されたテストステロンサプリには、以下のような効果が期待できるんです。

• 性欲、勃起力、精子の製造能力などの性機能の向上
• 筋肉の合成効率の増加
• エネルギーの消費量の増大
• やる気や競争心を高める

しかし、テストステロンの分泌量は20代後半をピークに年1％ずつ減少していくことがわかっています。

じつは、勃起不全や性腺機能低下症、筋力の低下、うつ、気分の落ち込みといった更年期症状が生じるのもテストステロンの分泌量の低下の影響が大きいと言われているんです。

テストステロンの低下にともなう不調を改善するためのサプリとしても、注目されているのがテストステロンサプリ。

性欲が落ちた人や、やる気・気力が下がったと感じる人は、テストステロンサプリに注目すると良いかもしれません。

テストステロンの増加効果が認められている成分は、そこまで多くはありません。

ここからは、テストステロンの分泌能力を高めたり、体内のテストステロンの減少を抑えたりする効果が臨床試験により認められている希少成分を紹介しましょう。

テスノア

テスノアは、米国のGENCOR PACIFIC社が2020年に開発した素材で、テストステロンを増やす効果が認められています^出典[1]。

テスノアはザクロ由来のプニカラギンを3.5%、カカオ由来のテオブロミンを0.5%含むように規格化されたサプリメント。

プニカラギンやテオブロミンは抗酸化物質であるため、活性酸素から精巣を保護することで、テストステロンの分泌を維持・向上するように働きます。

テスノアの摂取によりテストステロンの増加はもちろん、男性更年期症状の改善や睡眠の質の改善、筋力の増加など、様々な効果が確認されているんです。

実際に、2022年にインドで発表された最新の研究では、120人の健康な男性参加者を200mg/日または400mg/日のテスノアを摂取するグループとプラセボに分け、56日間の摂取後、テストステロン値を測定しました。

その結果、テスノア補給グループはプラセボと比較して、血清テストステロン値が大幅に増加し、それに伴い握力が約5%改善したことがわかりました^出典[2]。

他の研究では高齢の男性に対しての効果が検証されています。

血清総テストステロン値が300ng/dL以上の40～70歳の男性60人に、テスノア400mgのサプリメントを12週間摂取してもらったところ、全体的な性機能 （DISF-SR-M 合計スコア)と、性行動、オーガズム、欲求などの関連行動機能が向上したことがわかりました^出典[3]。

テストステロンを増加させ性欲を高めたい人や筋力を向上させたい人は、幅広い年齢層で効果を発揮するテスノアがぴったりでしょう。

LJ100

LJ100は、トンカットアリという成分をHP Ingredients社が独自製法で100倍に濃縮したサプリです。

ちなみにトンカットアリは、古くから精力増強・滋養強壮として使用されてきた、マレーシア原産のハーブ。

LJ100は、トンカットアリ抽出物としてユーリペプチド22％、グリコサポニン40％、ポリサッカライド20％、ユーリコマノン1%以上を含むように規格化されています。

そして、トンカットアリに含まれる有効成分にこそ、テストステロンを増加させる効果が認められているんです^出典[4]。
例えばトンカットアリに含まれるユーリコマノンは、テストステロンをエストラジオールへ変換する酵素「アロマターゼ」を阻害することにより、テストステロンの減少を防ぐ効果があります^出典[5]。

また、グリコサポニンやポリサッカライドは酸化ストレスの増加を阻止することで、テストステロンが分泌される精巣を守る働きがあります。

実際の臨床試験では、50～70歳の105人の男性にトンカットアリ200mg/日もしくはプラセボを12週間、摂取してもらったところ、トンカットアリ摂取グループは、プラセボと比較して総テストステロンが約12.5％、遊離テストステロンが約16.9％増加したことが確認されました^出典[6]。

そして、トンカットアリの摂取によりテストステロンが増加することで、次のような効果が実証されているんです。

• 性欲、勃起力、精子の質改善^{出典[7]出典[8]}
• 筋トレ効率の向上^出典[9]
• 睡眠の質の改善^出典[10]
• 気分の安定^出典[11]
• ストレスの減少^出典[12]

とくに、中年以降の男性において、トンカットアリの摂取で効果が実感されていることが多いんです。

テストステロンを増加させ、睡眠の質や精神面でのストレスを改善したい中高年の人にも、LJ100がおすすめですよ。

パイオドーパ

バイオドーパとは、ムクナ豆に含まれるL-DOPAという成分を30%以上含むよう規格化された成分です。

L-DOPAはドーパミンの前駆体であり、ドーパミンを増やすように働くことがわかっています。

目標に向かって頑張っているときや誰かに褒められたとき、恋をしているときなど、嬉しく感じたり、もっと頑張ろうという気持ちになったりしませんか。

そんなときに脳内で分泌されているのが、神経伝達物質のドーパミンなんです。

ドーパミンの増加は、やる気やモチベーション向上に繋がるのはもちろん、じつはテストステロンを増やす効果も期待できるんですよ。

ドーパミンはテストステロンの分泌を制御するホルモンの分泌を抑えて、テストステロンの分泌をサポートするように働く可能性が指摘されているんです^出典[13]。

実際に、不妊男性75人を対象とした研究では、バイオドーパの原料であるムクナ豆粉末5g/日を3ヶ月間継続摂取した結果、総テストステロンや黄体形成ホルモン、ドーパミン、ノルアドレナリンの増加が見られたことがわかりました^出典[13]。

また、この論文では、バイオドーパの摂取でテストステロンが増加することで、不妊症男性の精子数と運動能が有意に回復したことも報告されています^出典[13]。

気分の落ち込みややる気の減少など、精神面への悩みが強い人は、バイオドーパの摂取でテストステロンとドーパミンを増やしてみるのが良いかもしれません。

テストフェン

テストフェンは、マメ科の一年草植物であるフェヌグリークを原料としたサプリ。

フェヌグリークは、カレーのスパイスとして用いられていますね。

テストフェンは、フェヌグリーク種子の有効成分であるフェヌサイドを50%以上保有するよう規格化されたサプリメント。

フェヌグリークには、性ホルモンの合成に重要な前駆物質であるジオスゲニンやサポニンなどのステロイド化合物が豊富に含まれており、テストステロンの分泌を促すホルモンを刺激する作用がある可能性が示唆されています。

実際に、健康な男性被験者60人に対し、フェヌグリークサプリ300mgを1日2回、8週間摂取してもらい週4日の筋力トレーニングを行ったところ、プラセボ群と比較してフェヌグリーク群では、遊離テストステロンの値が2倍に増加したことがわかりました^出典[14]。

また、この研究では、フェヌグリーク群では筋力や筋力低下を伴うことなく、体脂肪が有意に改善したことも示されています^出典[14]。

テストステロン値を増加させたい人、筋力向上を狙いたい人はテストフェンを試してみてはいかがでしょうか。

ただし、フェヌグリークはスパイス特有の刺激臭があり、口にあわない可能性があるため、まずは少量を購入して試してみましょう。

プリマビエ

プリマビエは、ヒマラヤ山脈で採取された天然の腐植土と植物性有機物の混合物「精製シラジット」を原料とした成分。

シラジットには、強力な抗酸化物質「フルボ酸」などの有機酸が豊富に含まれています。

抗酸化物質が酸化ストレスから精巣を守ることで、テストステロンの分泌効率の増加に繋がることが期待できます。

実際に、45～55歳の男性参加者に対し、精製シラジットのサプリメントを、1日2回250mgを90日間続けて摂取してもらったところ、プラセボと比較して精製シラジットを摂取したグループは、総テストステロンと遊離テストステロンが有意に増加したことが確認されました^出典[15]。

また、シラジットに豊富なフルボ酸は、ミネラル類の細胞への輸送を助け、新陳代謝を活発にして体内のエネルギー産生を促進する働きがあるんです^出典[16]。

健康な男性に精製シラジット500mg/日を8週間摂取してもらった研究では、疲労への耐性と最大筋力レベルが向上したことがわかりました^出典[17]。

フルボ酸のエネルギー生成の効率化により、筋損傷を軽減したり運動効率を高めたりすることができると言えますね。

プリマビエの摂取によって、テストステロンの増大はもちろん、ミネラルの利用効率を高めエネルギー産生を促進することで、毎日を活力的に過ごすことができそうですね。

ここからはテストステロンサプリの選び方や飲み方について、解説しましょう。

継続摂取による体質改善が重要

テストステロンサプリは、即効性のあるものではありません。

性行為の直前に摂取して勃起しやすくなると言った、エナジードリンクに代表されるようなものではなく、継続摂取によって体質改善を目指すことで効果が現れるものです。

上で紹介した論文も、2～3ヶ月以上サプリを継続的に摂取したことで効果が現れていましたね。

テストステロンサプリは、少なくとも数日で効果を実感できるものではないため、まずは2～3か月を目安に摂取を継続してみましょう。

ダイエタリーサプリでは効果が見られないことも

テストステロン増加のために、亜鉛やビタミンD、マグネシウムなどのダイエタリーサプリを摂っている人もいるかもしれません。

確かに、テストステロンの合成を促すためには亜鉛が必要です^出典[18]。

また、ビタミンDやマグネシウムもテストステロンの働きに重要な役割があることは証明されています^{出典[19]出典[20]}。

しかし、亜鉛やビタミンD、マグネシウムが体内で充足されている状態で、さらにサプリなどで補給してもテストステロンを増やす効果は得られない可能性が高いんです。

実際に、亜鉛摂取量が11.9〜23.2mg/日ある男性14人に亜鉛サプリメントを補給しても、血清テストステロン値に変化がみられなかったという研究結果が出ています^出典[21]。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準（2025年版）」によると、男性の亜鉛の推奨量は、18～29歳で9.0mg/日、30～64歳で9.5mg/日です^出典[22]。

よってこの研究の対象となった男性は、必要な亜鉛量を摂取できている男性であった、と言えますね。

亜鉛やビタミンD、マグネシウムが確実に不足していると感じる人は、摂取することで効果を感じるかもしれません。

とは言え、これまで紹介してきたようなテストステロンをブーストさせる成分を含むものを選ぶことで、さらなるテストステロンの増大効果が期待できるでしょう。

海外産のテストステロンサプリに注意

海外産のサプリを購入する際に気を付けたいポイントがあります。

それは、海外製サプリメントは日本の法律に基づいて製造・販売されている製品ではないということ。

日本では医薬品成分として指定されているものが、海外ではサプリメントとして売られているケースがあるんです。

これまでにあった海外産サプリの事件では、アシュワガンダの摂取により遷延性高度黄疸を伴った薬物性肝障害に至った件などがあります^出典[23]。

ハーブの一種であるヨヒンベは、心臓発作やけいれん発作との関連も指摘されています^出典[24]。

「売られているから大丈夫」ではなく、海外産のものを購入する際には成分を念入りにチェックすることが重要。

厚生労働省eJIMには、海外の治療やサプリメントなどの安全性や注意事項などがまとめられたページがあるので、参考にしてみてくださいね^出典[25]。

テストステロンをブーストさせるための、おすすめの成分を紹介しました。

テストステロンサプリは即効性のあるものではないため、2～3ヶ月以上の摂取を目指しましょう。

海外産のサプリは成分の安全性をしっかり確認した上で取り入れることが重要です。

しかし、自分にあった最適解のサプリを選ぶのはなかなか難しいかもしれません。

自分にあったサプリを選びたい、サプリを取り入れて最短で効果を出したいという人には、ナイトプロテイン公式LINEでの相談がおすすめです。

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